【2025年版】転職エージェントの選び方完全ガイド|大手出身者が教える2つの見極めポイント

仕事さがし

大手転職エージェントに勤務していた私の経験から言えることは、転職活動を成功に導く鍵は、“どの転職エージェント”を選び、“どのようなキャリアアドバイザー”に伴走してもらうかに尽きます。

そもそも転職エージェント選びを誤ると、求人企業の情報不足や求人企業ニーズとのミスマッチ等により、みなさんが本当に行きたいと思える、活躍できると思える会社にたどり着けないのです。

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

こんにちわ、アドバイザーのくまさんです。この記事では、私の大手転職エージェント在籍時に培ったノウハウと体験談を交え、具体的かつ実践的に解説しみなさんの転職成功をしっかりサポートします!

【この記事を読んでほしい方】
①平日が忙しすぎて転職活動が出来ない人
②親の介護やお子さんの世話が忙しく、転職活動がうまく進まない人
(読了時間:5分)
【私のキャリア】本文に入る前に簡単に私のキャリアを紹介します。
わたしのキャリアは少しユニークで、「金融」「転職エージェント」「介護コンサルタント」と様々な業界を経験してきました。ちょっと変わってますよね(笑)。
私の勤務していた転職エージェントは大手で、みなさんもよく知っている会社名だと思います。ここではあくまで中立な立場で転職支援をしたいので、社名は伏せさせて頂いています。転職サポートについては、プロ中のプロと自負しておりますので、みなさんのお仕事に関する悩みを解決します。そして、この記事ではプロの目線からみた「転職エージェントの選び方」について話しをさせて頂きます。ぜひ参考にしてください。

なぜ転職エージェントの選び方が鍵になるのか

転職エージェントはただの求人紹介サービスではありません。各求人企業の特徴にあわせた面接対策から内定後の年収等の条件交渉までをサポートし、これからのみなさんのキャリアを一緒に考えてくれる心強いパートナーなのです。特に昨今、一部の求人案件の非公開化により、みなさんが個人で情報を集めるだけでは出会えない“優良求人案件”を提案してくれます。

くまさんコメント:複数の転職エージェントに登録すると“非公開求人”を獲得しやすいといった私自身の業界経験者としての実感があります。私がいた元大手転職エージェントでも求職者の方と面談をすると、今まで募集をしたと聞いたことの無い求人案件を他社エージェントから紹介された、といった話しを聞いたことが何回もあります。


転職エージェントを利用して活動を行うと、個人応募では得られない求人情報を早期にキャッチでき、かつ応募書類(履歴書や職務経歴書)のブラッシュアップや面接対策をキャリアアドバイザーと共に行うことで、書類通過率・面接通過率がともに10~20%向上すると言われています。

ここで通過率が10~20%とありますが、10%と20%では大きな開きがありますよね。これこそが転職エージェントの選び方によって出てくる差ということなのです。

それでは10%よりも20%の通過率になるためには、冒頭でお話しした通り、“どの転職エージェント”を選び、“どのようなキャリアアドバイザー”と転職活動を進めていくかがポイントになってきます。この2つの要素こそが「転職エージェントの選び方」として重要なのです。

 

企業特性を見極める

それではまず“どの転職エージェント”を選ぶべきなのかを説明しましょう。転職エージェントは大きく分けると、「総合型(大手)」と「特化型(専門領域)」に大別できます。どちらを選ぶかはみなさんの今までのキャリアやこれからの希望条件に応じて使い分けるのがベストでしょう。

大手転職エージェントの強み

まず大手の強みは「豊富な求人数」「転職支援の実績数」があげられます。

  • 求人数の豊富さ:転職エージェント最大手のリクルートエージェントは約15万件、dodaで約8万件(2025年3月時点)と豊富な求人案件を保有しています。業界・職種についてもほぼ全体を網羅しており、みなさんの市場価値にあわせた求人案件に出会える可能性が高いと言えるでしょう。(出典:マイナビ転職動向調査2025年版)
  • 業界ネットワーク:大手3社(リクルートエージェント、doda、JACリクルートメント)で国内紹介件数の約60%を占有しています。大手企業やグローバル企業の非公開求人も多数保有していますので、この3社はとくに要チェックです。(出典:厚生労働省 職業安定業務統計)
  • 実績データの開示:大手エージェントでは各社のホームページで、業界シェア、年齢層別成約率、年収アップ率など詳細データを公開しています。自分の市場価値とマッチング精度を確認しやすいので、3社のホームページを見てみるのも良いでしょう。
くまさんからのアドバイス私がキャリアアドバイザーをしていた時の話しです。ある求職者さんが他社で初回面談を受けた際、業界ごとの動向レポートと“今月急募の非公開求人リスト”を即日提供されたそうです。ちなみにその非公開求人を見せてもらうとほとんどの求人案件が、私の会社では取り扱いがありませんでした。複数の転職エージェントに登録することの重要性を痛感する出来事ですし、みなさんご自身だけで転職活動をしていたら出会えなかった求人なのです。

職種・年代・ハイクラスなど特化型エージェントの強み

特化型の転職エージェントの強みは、専門領域に特化しているため求職者のみなさんの業界や職種、または特有の悩みなどをよく理解しており、そのような専門的な観点からアドバイスをしてくれる点です。

  • 専門領域の深い理解:エンジニア、会計士、看護師、薬剤師、etc.など職種に特化。業界動向やスキルセット要件を踏まえた求人紹介が可能です。またそれぞれの職種ごとの悩みやこれからのキャリア相談などで深い相談が出来るのが特徴です。
  • ミドル層・ハイクラス支援:40代以上、年収800万円以上など高年収層向けに特化したエージェントでは、年収アップ率約58%の実績というデータがあります。
    (出典:パーソルキャリア Doda 転職動向レポート)
  • パーソナライズ度:特化型の転職エージェントでは、スキルセットやキャリアビジョンに対して細やかなヒアリングを行い、応募企業の社風や仕事内容まで踏み込んでマッチングしてくれます。
くまさんコメント:ある40代管理職の方は、特化型エージェント経由で“年収+200万円”のポジションを獲得。面接前には、担当アドバイザーから企業の組織構成図や過去採用事例のデータを提供され、面接官へのアプローチポイントを明確にしたことで、同世代の応募者の中で圧倒的に差をつけられました。

 

キャリアアドバイザーの“質と相性”を見極める

続いて、“どのようなキャリアアドバイザー”を選ぶべきかを説明しましょう。あらためてお伝えしたいのは、転職エージェント選びの最重要ポイントは企業特性だけではありません。実際にみなさんと伴走するキャリアアドバイザーの“質と相性”が転職成功の成否を分けるもうひとつのポイントなのです。

初回面談でチェックすべき3つのポイント

  1. ヒアリングについて:職歴・スキルだけでなく、「転職理由」「今後のキャリアビジョン」「ライフワークバランスの希望」を具体的に深掘りしてくれているかを確認するようにしましょう。
  2. 提案の質:公開求人だけでなく、非公開求人を含めた一覧を示し、「なぜこの求人がみなさんにおすすめするのか」をきちんと説明できているかを確認しましょう。
  3. コミュニケーションの頻度とスタイル:面談後のフォローアップメールやチャットのレスポンスは迅速かどうか。また、対面/オンラインそれぞれの場面でみなさんに安心感を与えてくれる話しをしてくれたか等を確認しましょう。

面談後のフォローで分かる“本気度”

条件変更への柔軟性:転職する職種や勤務地、年収帯を変えた際、即座に再提案があるかを確認しましょう。
面接対策の手厚さ:模擬面接や企業ごとの想定質問リスト、過去のフィードバックを提供してくれるかを確認しましょう。
継続的サポート:内定後の条件交渉や入社日調整、退職手続きアドバイスまで伴走してくれるかを確認しましょう。

くまさん体験談:ある求職者のリアルな話しです。私たちの会社と他社エージェントを併用していたケースです。他社エージェントでの初回面談で好印象だったキャリアアドバイザーが、面談後の連絡を2週間放置。紹介された求人案件も気に入っていたそうなのですが、その後応募には至らず。結果的にわたしどもの転職エージェント経由で内定を獲得しました。“初回の印象だけでアドバイザーの能力を決めてはいけない”ということを覚えておいてください。転職活動は、キャリアアドバイザーとの初回面談がゴールではなく、あくまでゴールは希望の会社への入社です。

 

実践!転職エージェントの活用法

  1. 登録する転職エージェントは?:

    まずはどのような転職エージェントがあるのかを調べて見ましょう。リクルートエージェントやdodaなどの大手エージェントはみなさんもご存じでしょうが、特化型の転職エージェントについてはご存じない会社も多いはずです。そこでみなさんの食者や業種、年齢などを考慮して検索をしてみると良いでしょう。たとえば40代の方でしたら「40代のおすすめ転職エージェント」といった感じで検索してみるとよいでしょう。

  2. 初回面談までの準備:

    転職エージェントを利用するとき、重要なのがキャリアアドバイザーとの「初回面談」です。この初回面談により、アドバイザーはみなさんのキャリアを理解して、かつこれからの希望についてヒアリングをします。つまりこの初回面談をキッカケとして、その後の転職支援が進んでいくのです。この初回面談でみなさんの希望があやふやだったりすると、その後の転職活動では軸が定まらないものになってしまいます。初回面談までに、職務経歴書のブラッシュアップや希望条件、そしてみなさんが気になる質問リストを作成すると良いでしょう。

  3. 面談当日:

    面談当日は事前準備した資料をもとに、みなさんのことを「飾らずに」「素直な気持ち」を話すようにしましょう。この「素直な気持ち」というのがとても重要です。キャリアアドバイザーとの面談では、少しでもご自身を良くみせようと背伸びをしてしまうことがあります。しかしこれでは、結局はみなさんの本当の希望に近づくことが出来ません。飾らずに、素直にみなさんの言葉で話しをするようにしてください。

 

よくあるQ&A

Q1. 複数社登録のベストタイミングは?
最初の3週間で3~4社程度に登録してみると良いでしょう。情報量が多すぎて手が回らなくならないように留意しながら比較検討をして、最終的には1~2社に絞って転職活動を進めるようにしてください。
Q2. 断りづらいアドバイザーへの対処法は?
「現在他社とも比較中で、もう少し精査したい」と伝えましょう。理由を明確にすれば角が立ちにくいはずです。
Q3. 希望に合わない求人ばかり紹介されたら?
「なぜこの求人が私に合うと思ったのか」を具体的に聞いてみましょう。その際に説明に根拠を感じられないときは、そのキャリアアドバイザーはあなたに適任ではありません。担当変更かエージェントの変更をするべきでしょう。

 

まとめと次のアクション

この記事では、企業特性×アドバイザー相性という2つの視点で転職エージェントの選び方を解説しました。
以下のチェックリストを活用し、あなたに最適なパートナーを見つけましょう!

  • 大手と特化型エージェント、両方に登録しましたか?
  • 初回面談の質問リストを作成しましたか?
  • 面談後のフォロー頻度を確認しましたか?
くまさんからのエールパートナー選びはあなたの未来を左右します。ここで得た知識を武器に、最高のキャリアを築いてください!
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