「転職エージェントに面談したのに、その後まったく連絡がこない…」「応募したい企業があるのに、担当者からのフォローが途絶えて、連絡が来なくなった」
そんな不安や焦りを抱える方は多いでしょう。特にミドル世代や介護と両立中の方は、「自分だけ置き去りにされた気持ち」「他の求人機会を逃してしまうかも…」という心配がつきまといがちです。
本記事では、なぜ「連絡来ない/来なくなった」と感じるのか原因をいくつかのパターンに分けて整理します。

この記事を読めば、「放置されているかも…」という不安が軽減され、適切に次のアクションを取る自信がつくはずです。くまさんも全力で応援しています!
プロが解説、なぜ転職エージェントから連絡来ないのか?
転職エージェント側のシステム・業務フロー上の理由
- 面談情報の登録ミス・入力漏れ
くまさん実体験:35歳のとき、面談した翌週に「システムに記録が残っていませんでした」と言われ、1週間放置されて焦ったことがあります。
対処イメージ:面談日と担当者名をメールで再度伝え、登録漏れがないか確認を依頼しましょう。 - 担当者が急な休職・退職をしたため、次の担当引き継ぎ待ち
ときどき担当者が産休・育休、あるいは退職してしまい、その間フォローが滞るケースがあります。
「担当変更のお知らせメール」が届いていないか、迷惑メールフォルダもしくは受信設定を再確認しましょう。 - 売上貢献度が高い案件が優先され、フォローが後回しになった
企業からの成功報酬が大きい案件や、一度に複数社と交渉中の「売上につながる求職者」にリソースが割かれがち。くまさん見解:小さな案件は後回しにされやすいので、リマインドメールで「◯◯件ほど求人をご紹介いただきたい」など具体的に要望を伝えてみてください。
ユーザー側のコミュニケーション不足・条件すり合わせ不足
- 自己PRや希望条件があいまいで、担当者が求人提案を保留した
「年収〇〇万以上」とだけ伝え、業界や職種、勤務地のこだわりを明確にしなかった場合、担当者は「どの求人を紹介していいかわからない」と放置しやすくなります。・年収:600万円~700万円 ・勤務地:神奈川県内、通勤1時間以内 ・業種:メーカー(化学・機械)中心 ・働き方:在宅勤務週1回以上希望
こうしておくと「これに沿った求人を探す」動きが加速します。
- 面談後に「ありがとうございました」の一言もなく、担当者が「興味がない」と判断した
面談直後にお礼メールを送らないと、担当者は「もう紹介不要と判断されたかも…」と誤解することがあります。くまさん推奨:「面談翌日までに必ず“ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします”という一文を送る」ことを習慣にすると、放置リスクが減ります。 - 繁忙期(2月~5月など)で対応スピードが低下している
転職市場のピークは年度末から年度始めにかけて。エージェントは多数の案件を抱えており、1人1人へのフォローが後回しになりやすい時期です。くまさん視点:繁忙期に面談した場合、「1週間ほど待っても来なければ『お手数ですが…』とリマインドメールを送る」のが定石。最初から“2週間程度は待つ”前提を持つと気持ちがラクになります。
「連絡来ない…」と感じる心理的背景
- 「自分だけ置き去りにされた」という焦り・孤独感
Dさん(42歳・介護と仕事の両立中)の事例:「面談した翌日から音信不通で、1週間経ったときには“もう自分は対象外なのか?”と泣きそうになりました」。 - ネガティブな想像(怒らせた?別の案件に回された?)が先行してしまう
「昨日のメールで失礼なことを書いたかもしれない」と心配して、何度も文章を見返してしまうケース。 - 他のエージェントと比較して不安が倍増する
「A社では面談後すぐ求人が届いたのに、B社は何も来ない…自分の市場価値は低いのか?」と自己肯定感が下がる。くまさん見解:「エージェントによって強みが異なるため、A社=IT特化、B社=メーカー特化という“業界の違い”を理解すると、単純比較を避けやすくなります」。 - メールフィルターや迷惑メールボックスに振り分けられていた
実際に「迷惑メール設定で返信が届いていなかった」というケースが意外と多いです。くまさんチェックポイント:「domail@agent.co.jp」など、エージェントからのメールドメインを受信許可リストに追加しておきましょう。
まず自分でできる初動チェックリスト

「連絡来ない=終わり」ではありません。以下の3ステップをまず試してみましょう。
スパム・迷惑メールフォルダを確認
- GmailやYahoo!メールの場合:
1. 左メニューの「迷惑メール」フォルダを開く
2. フォルダ内に担当者やエージェント名がないかチェック
3. 見つかった場合は「迷惑メールではない」に設定し、受信トレイに移動 - 受信設定の見直し:
ドメイン拒否リストに登録されていないか確認し、「.@agent.co.jp」などドメインを丸ごと許可する設定に変更
担当者宛に「感謝+進捗確認」の一言メールを送る
放置されたと感じたら、まずは下記のテンプレートをベースにリマインドメールを送りましょう。トーンは必ず「感謝」→「状況確認」→「今後のお願い」の流れで。
件名:先日の面談のお礼&進捗確認のお願い(氏名)
◯◯様
いつもお世話になっております。○○(氏名)です。
先日はお忙しい中、面談いただき誠にありがとうございました。
面談中に「今週中に求人をお送りします」とお伺いしましたが、現状どの段階でしょうか?
ご多忙かと存じますが、ご確認いただけると幸いです。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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氏名:○○ ○○
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:example@domain.com
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ポイント:
1. 冒頭で「お礼」を述べる
2. 「いつ求人をもらえるか?」を具体的に確認
3. 「ご多忙かと存じますが…」と相手を気遣う言い回しを入れる
登録情報・希望条件の再送付
それでも返信がない場合は、一度「自己PRシート」「希望条件シート」を添付して再送付してみます。これで「どの基準で求人を探すべきか」が伝わりやすくなります。
件名:希望条件の再送付と求人提案のお願い(氏名)
◯◯様
いつもお世話になっております。○○(氏名)です。
先ほど進捗確認のメールをお送りしましたが、念のため改めて私の希望条件を以下にまとめてお送りします。
ご多忙中恐縮ですが、こちらをもとに求人紹介をお願いいたします。
――――――――――――
〈希望条件〉
・年収:600万円~700万円
・勤務地:神奈川県内、通勤1時間以内
・業種:メーカー(化学・機械)中心
・働き方:在宅勤務週1回以上希望
――――――――――――
引き続きご対応のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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氏名:○○ ○○
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:example@domain.com
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ポイント:
・箇条書きでわかりやすくする
・「念のため改めて…」という表現で協力を促す
担当者からの音沙汰がないときの判断基準
「いつまで待つ?」放置期間の目安
- 面談後1週間以内:リマインドメールが気まずい場合もありますが、1週間は最低限待ちましょう。
- リマインド後さらに1週間(合計2週間):通常2週間程度で動きがなければ、社内で後回しにされているか、別の要因でストップしていると判断してOK。
- 放置2週間超:ここを超えたら「乗り換え候補を探しつつ、他社にも登録し始める」タイミングです。
乗り換え判断のチェックリスト
以下5項目のうち、3つ以上に該当する場合は乗り換え検討のサインです。
- 初回面談時の「求人提案スピード」が他社と比べて遅い
A社は面談1日後に求人案内が来たのに、B社は1週間経っても何もない。 - 希望条件を再送しても、まったく反映されていない
「年収600万希望」と強く伝えているのに、500万前後の案件しか紹介されない。 - 電話・メールの返信が48時間以上ないことが複数回続く
ただし繁忙期(2月~5月など)だけは例外と考え、1週間は待つ。 - 「今週中に求人を出します」と言われたのに、一度も連絡がない
口約束で終わっているときは要注意。 - 求人票の質が極端に低く、希望と合わない案件ばかり
リアルに「これって誰向け?」と疑問が湧く求人が多い。
転職エージェントを乗り換える・新規登録する具体的ステップ
乗り換え候補の探し方
- くまさんおすすめミドル層・ハイクラス向けエージェント例
- JACリクルートメント:ミドル~ハイクラス求人が充実、担当者の質も高いと口コミ多数。
- パソナキャリア:面談満足度90%以上、業種専任コンサルタントが在籍。
- 介護と仕事の両立支援に強いエージェント例
- パソナライフケア:介護離職防止サービス併設。介護+就業分野のノウハウが豊富。
- LiBzCAREER:在宅勤務・時短求人を多数保有し、フレックス可企業とも太いパイプ。
同時登録は何社まで?効率的な併用方法
アンケート結果(くまさん調べ)
2社併用がもっとも多く、支持率45%。3社以上だと情報整理が大変という声が多数。
- 目的別併用例
- ミドル~ハイクラス向け:JACリクルートメント+パソナキャリア
- 在宅・時短求人重視:LiBzCAREER+doda
- 介護両立サポート:パソナライフケア+リクルートエージェント
- 併用のコツ
- プロフィールシートは共通フォーマットで作成し、各社にコピー&ペーストで使い回す
- 面談日程はGoogleカレンダーで“色分け管理”して一元管理
- 返信先ごとにメールフォルダを作って振り分ける(例:「JAC」「パソナ」など)
乗り換えメールの例文テンプレート
件名:これまでのご対応御礼と今後のご報告(氏名)
◯◯様
これまで求人をご紹介いただき、誠にありがとうございました。
大変恐縮ですが、他のエージェントとも併用しながら検討を進めることといたしました。
◯◯様には丁寧にご対応いただき感謝しておりますが、別の視点からも求人情報を確認してみたいと考えるに至りました。
引き続き選考結果や今後のフォローについてはご連絡差し上げない形となりますが、これまで本当にありがとうございました。
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氏名:○○ ○○
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:example@domain.com
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ポイント解説:
1. 冒頭で感謝を示す
2. 「他社併用する」という意思を角を立てずに伝える
3. 「今後フォローは不要」という内容を明示して、不要な確認コールを防ぐ
担当者から再アプローチが来た場合の対応方法

一度「御社とのお取引はもう見送らせてください」と伝えたにもかかわらず、新担当者や前任者から再度連絡が来ることがあります。ここではそのケースへのスマートな対応法を紹介します。
担当者変更で連絡が来た場合
想定シナリオ:担当が急に退職し、新担当から「面談を引き継ぎました」と連絡が来る。
対応例メール:
件名:新担当のご連絡ありがとうございます(氏名)
◯◯様
このたびはご連絡いただきありがとうございます。
これまで△△様にご対応いただきましたが、現在は他社エージェントに注力しており、一旦そちらで進めております。
大変恐縮ですが、今回は御社のサービスを見送らせていただきます。
ご丁寧にご連絡いただき感謝いたします。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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氏名:○○ ○○
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:example@domain.com
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ポイント:
1. 新担当への感謝を示す
2. 「今回は見送る」という意思を繰り返し明示
3. 混乱を避けるため、現状を簡潔に共有
再度「求人紹介があります」と連絡が来た場合
パターン①:興味がある場合
「ありがとうございます。ぜひ情報をお送りいただけますでしょうか?」
まずは求人票を確認し、自分の条件に合うかどうかを判断する。
パターン②:興味がない場合
「ご紹介ありがとうございます。ただ、現在は別のエージェントで進めておりますので、今回は見送らせていただきます。」
感謝を添えて、相手の手間を無駄にしない。
メール例文:
件名:ご紹介ありがとうございます(氏名)
◯◯様
ご連絡ありがとうございます。
大変恐縮ですが、現在は他社エージェントで進めているため、今回は見送らせていただきます。
機会がありましたらぜひよろしくお願いいたします。
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氏名:○○ ○○
電話番号:090-1234-5678
メールアドレス:example@domain.com
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「連絡来ない…」で不安になったときのマインドセット

連絡が途絶えると「怒られた?」「自分に問題がある?」とネガティブに考えがちですが、以下のポイントを意識して気持ちを切り替えましょう。
「連絡途絶え=自分の価値ではない」ことを理解する
- エージェントはビジネスとして動いている
紹介→成約で報酬を得る構造なので、「断られるのは仕事の一部」と割り切る。 - 転職ピーク時(2~5月)は担当者が多忙
「あなたが唯一放置されている」のではなく、数十人同時対応で忙殺されている可能性が高い。
“自分だけ置き去り感”をチューンするワーク
- 不安リストを書き出す
「怒られたのかも」「他の人に比べて市場価値が低いのかも」など、頭の中でごちゃごちゃしている不安を全部紙に書き出す。 - 客観的な事実リストに書き換える
先ほどの不安を「面談後7日経過」「リマインドメールは送った」など事実に置き換える。 - 「1週間はフォロー期間」とタイマーを設ける
メール送信日+7日、というルールを作ると、無駄に不安を膨らませずに済みます。
次の行動を決めるためのシンプルFAQ
- Q1. 「もう数週間音沙汰がない…どうすればいい?」
- 1. 迷惑メールフォルダを確認
2. リマインドメールを送信
3. さらに1週間待っても返信なければ乗り換え検討 - Q2. 「怒られたらどうしよう?」と心配な場合
- – 担当者はビジネスで動いており、怒られることはまずありません。メール文に感謝と簡潔な理由を入れれば、相手も「了解」と受け止めてくれます。
- Q3. 「まだ可能性はある?」と迷うとき
- – 面談日から10営業日以上何も動きがないなら、優先順位が低いだけ。早めに別のエージェントにも登録し、情報収集を並行しましょう。
まとめ:連絡が来ないときこそ冷静に次の一手を打とう
- 「連絡来ない原因」は大きく3つに分けられる
– エージェント内部(登録ミス・担当者交代・繁忙期)
– ユーザー側(条件あいまい・お礼メール未送付)
– 心理的要因(焦り・ネガティブ想像・迷惑メール振り分け) - まずは迷惑メールフォルダ&進捗確認メールを送る初動対応を徹底
– テンプレートに沿って「感謝+状況確認」を1週間以内に行う。
– 希望条件シートを再度共有し、具体的な求人数増を促す。 - 2週間以上音信不通なら、乗り換え候補をリサーチして2~3社登録
– 例えば「JAC+パソナキャリア」「パソナライフケア+LiBzCAREER」など、目的別に併用する。
– 同時登録は2社程度が理想。自己PRシートを共通フォーマットで用意し、面談日程はカレンダーで色分け管理する。 - 乗り換えメールや再アプローチが来たときの例文を活用し、角を立てずにスマートに対応
– 感謝→併用→見送り→今後の関係、という流れを忘れずに書く。 - 心理的には「放置=自分の価値ではない」と割り切り、次の行動を積極的に検討
– 不安を書き出し、客観的事実リストに置き換えることで冷静さを取り戻せる。
– メンタルケアやくまさん流コラム的アドバイスで「孤独感」「焦り」を和らげる。
【著者情報】くまさん(介護と転職のアドバイザー)
年齢 | 在籍期間 | 在籍企業 |
---|---|---|
22~34歳 | 10年 | 金融機関勤務(大手銀行、米系証券会社) |
35~45歳 | 10年 | 大手転職エージェント |
45~50歳 | 5年 | 介護系ベンチャー企業 |
50歳~ | 5年以上 | 独立して介護と仕事のコンサルタント |
年 | 主な出来事 | |
---|---|---|
1970年 | 0歳 | 神奈川県横浜市に生まれる。 |
1992年 | 22歳 | 大学卒業後、みずほ銀行に入行(法人営業担当)。 |
2000年 | 30歳 | 米系証券会社に転職し、主に債券を扱うトレーダーを行う。 |
2005年 | 35歳 | 大手転職エージェントにキャリアチェンジ(ミドル層の転職支援)。広告やプロモーション全部門の責任者となる。またキャリアアドバイザーとしての経験もあり、求職者のお気持ちに寄り添うカウンセリングを得意とした。 |
2015年 | 45歳 | IPO直前の介護ベンチャー企業に転職し、介護事業者の収益改善コンサルティングに従事。特養、訪問介護、通所介護、または有料老人ホームの経営や人事コンサルタント業務を行う。また、一般ユーザー向けには介護の相談窓口サービスを提供し、とくに仕事と介護の両立に悩む会社員をサポートしてきた。 |
2020年 | 50歳 | 独立し「Dr.介護と仕事のアドバイザー」として企業制度設計や講演、情報発信を開始。その流れで本ブログを執筆中。現在に至る。 |
No. | 得意分野 |
---|---|
1 | 介護と仕事の両立支援(一般ユーザー向け) |
2 | ミドル・シニア層(30代~50代)のキャリア再構築・転職支援(一般ユーザー向け) |
3 | 介護人材の採用・定着(介護事業者向け) |
4 | 介護事業者の経営支援(介護事業者向け) |
5 | ダイバーシティ経営(介護離職防止)(介護事業者向け) |
6 | 施設(老人ホーム)選びのアドバイス(一般ユーザー向け) |
7 | 50代以降のキャリア再デザイン(一般ユーザー向け) |
わたしのキャリアは少しユニークで、「金融」「転職エージェント」「介護コンサルタント」と様々な業界を経験してきました。ちょっと変わってますよね(笑)。しかしこの私の変わった経験が、まさしく「仕事と介護の両立」に悩む会社員のみなさんにお役に立てるものと考えます。
私の勤務していた転職エージェントは大手で、みなさんもよく知っている会社名だと思います。ここではあくまで中立な立場で転職支援をしたいので、社名は伏せさせて頂いています。転職サポートについては、プロ中のプロと自負しておりますので、みなさんのお仕事に関する悩みを解決します。
またその後介護分野への興味が高まり、介護系ベンチャー企業に転職をしました。そのような経験から、介護事業者、要介護者やそのご家族の双方のお気持ちがよく理解しております。