「仕事も介護も、このまま両立できるんだろうか…」──そんな不安を抱える40代後半のあなたへ。
毎朝6時に母をデイサービスへ見送り、満員電車でオフィスへ向かい、終業後はまた実家へ直行。週末は週2回のショートステイ送り迎えに追われながら、自分のキャリアも子どもの教育費も気にかける毎日。田中さん、佐藤さん、中里さんも同じような悩みを抱えているようです。
「転職エージェントを使えば希望に合った会社が見つかるかもよ」、友人からのそんなアドバイスを聞いたことがありますが、本当に40代で介護世代の私たちにも親身になってくれるのでしょうか?忙しさの中、書類作成や面接準備までこなせる自信もありません。
この記事では、40代×介護のリアルな事情を3人の実体験などをもとに、希望に合った働き方、仕事さがしについて解説します。この記事を読み終えた時には「自分にもできそう!」と安心できるはず。さあ、一緒に第一歩を踏み出しましょう。(読了時間:5分)
まずは自分の“今”を整理しましょう
時間の棚卸し──見える化の3ステップ
- 平日勤務時間
・出社〜退社時間、月間残業時間の平均
・リモート勤務の有無と頻度 - 介護に割く時間
・デイサービス:週○回、各回の送迎にかかる往復時間
・ショートステイ:送迎以外の家族対応時間 - プライベート時間
・睡眠時間/趣味や運動に使える時間帯
譲れない条件を書き出す──マスト vs ウィッシュ
- 年収条件:現状維持、+30万、+50万など具体的数値
- 勤務形態:月間残業○時間以内、リモート率○%以上
- 介護支援制度:介護休暇や介護休業の取得率、時短勤務実績
- 勤務地・通勤時間:片道○分以内、駅徒歩○分
- キャリアプラン:管理職継続、スキルチェンジ可否
転職エージェントを使うメリット&注意点
メリット
- 非公開求人
・公開求人の約2倍の母数を保有。40代管理職向け案件多数。 - 書類・面接サポート
・書類添削:実績数字の盛り込み方や見やすいフォーマット
・模擬面談:回答例のブラッシュアップ、フィードバック - 年収交渉代行
・“希望年収+α”の交渉実績あり。自分では言いづらい年収の調整を任せられる。 - 入社までの伴走
・応募後の日程調整、内定後の辞退連絡、今の会社への退職交渉アドバイス。
注意点深掘り
- 担当者との相性
・初回面談で専門領域や対応スピードを確認。
・“週1回の進捗報告”などコミュニケーション頻度のすり合わせ。 - 複数登録のリスク管理
・2〜3社登録し、各社の強みを比較。
・同じ求人を重複応募しないよう管理をしっかりと。 - 情報の鮮度確認
・「○月で募集締切」と書かれていても、大幅に延長されるケースあり。随時確認を。
中里:「退職してからもう2年もブランクがあって、この長いブランクのせいでうまく自己アピールができなくて、こんなので転職できるのでしょうか。自信がないです。」
くまさん:「“ブランク対応”が上手なキャリアアドバイザーがいますので、面談前にそのような希望を伝えるといいですよ。」
40代におすすめのエージェント3選
エージェント名 | 強み | 管理職案件 | 介護両立支援度 | ブランク復帰度 |
---|---|---|---|---|
JACリクルートメント | 業界トップクラスの非公開求人&年収交渉実績 | ◎(1,200件) | ○ | △ |
パソナキャリア | 女性管理職・介護育児支援プログラムが充実 | ○(800件) | ◎ | ○ |
リクルートエージェント | 復職専門チームの面談&研修制度が手厚い | △(500件) | ○ | ◎ |
面談前の準備&効果的な進め方
資料準備の深掘り
- 職務経歴書
・成果の見える化:売上〇%アップ、チーム人数、コスト削減額
・スキル要約:業務ツール・管理経験・介護調整経験 - 自己PRシート
・1分間スピーチ:現職での成果→介護での工夫→次職ビジョン - 介護状況シミュレーション
・介護日程表の作成:各日どの時間帯が確保できるか共有
仕事と介護を両立できる求人の探し方
福利厚生欄の深掘りポイント
- 介護休暇取得率:数字で公開されているか、過去実績の有無
- 時短勤務実績:役職者にも適用されているかどうか
- 在宅勤務制度:対象職種・頻度・必要IT環境
口コミ・評判リサーチ法
- OpenWork:介護休暇取得者の書き込み
- 転職会議:時短社員のレビュー、退職理由に「介護負担」がないか
- Facebookグループ:「40代×介護」メンバーのリアルな体験談
実践!転職活動スケジュール例
週目 | タスク |
---|---|
Week 1–2 | 自己分析・Must/Wish整理(1日30分ルール) |
Week 3 | エージェント面談予約・書類提出 |
Week 4–5 | 模擬面談&応募書類ブラッシュアップ |
Week 6–7 | 1次面接〜最終面接(面接前は必ず前夜リハーサルを15分実施) |
Week 8 | 内定受諾交渉・退職意向の伝え方ミーティング |
よくあるQ&A
Q1. 40代で転職回数が多いと不利?
くまさん:「実は転職回数より“ストーリーの一貫性”が見られています。『〇〇を学び、▽▽業界に挑戦し、□□で成果を出した』という筋道を明確に語れれば、むしろ柔軟性や学習意欲の高さが評価されますよ」
Q2. 介護中でも面接はどう伝える?
くまさん:「『現在、週3日の午前中にデイサービスを利用しています。午後からはフル稼働で働く準備が整っています』と具体的に伝えれば、先方も日程調整しやすく信頼感が生まれます」
Q3. ブランクが長い場合の戦略は?
くまさん:「ブランク期間中にオンライン講座やボランティアで培ったスキルを“ポータブルスキル”として盛り込みましょう。『3年のブランク中、WEB解析士講座を修了し、実践プロジェクトで月間PVを20%向上させました』など、事実ベースで語ると説得力が高まります」
Q4. 複数社登録のベストな数は?
くまさん:「2~3社がベストです。それ以上だと管理が煩雑になり、低い熱量で対応してしまうリスクがあります。エージェントには“進捗表”を作り共有すると、お互いに情報が行き違わずスムーズです」
まとめ
「ここまでお付き合いいただきありがとうございます。40代×介護の両立は本当にチャレンジングですが、あなたの“見える化”+“小さな習慣”+“信頼できるパートナー”があれば、必ず道は開けます。まずはこの記事の一番上に戻り、自己棚卸しシートを手に取ってください。最初の一歩は、いつだって小さく始められます。あなたの再出発を、心から応援しています!」
具体的にはちょっと面倒かもしれませんが、手書きのカレンダーに『出社時間』『退社時間』『介護予定』『家族時間』を色分けして書き出してみてください。色が重なった部分は物理的に無理があるサインです。そこを見つけたら、『週2日はノー残業デーを設定』『ショートステイの回数を増やす』などの対策を早めに考えましょう。こうするだけで、あなたの“本当に確保したい時間”が浮かび上がってきますよ。」