転職エージェントの面談について教えてください。何を聞かれたり、何を用意したらよいのでしょうか。

転職エージェント 面談

Aさん(20代)

転職エージェントに登録すると、面談がありますよね。ちなみにこの面談ってどんな感じで行われるのですか?

 

転職エージェントに登録すると、まずはじめにキャリアアドバイザーとの面談が行われます。

 

この面談では「みなさんの今までのキャリア」や「みなさんの今後の希望」についての話しをします。

 

とても重要な面談ですので、この時の転職エージェントとの面談は「直接会って話す」事がとても重要になります。

 

転職エージェントとの面談は、みなさんの転職活動における「とても大切なはじめの一歩」なのです。

 

キャリアアドバイザーとの面談に際しての注意事項を、まずはここでしっかりと確認しておいてください。

 

Dr.キャリアアドバイザー

「たかが転職エージェントとの面談ですよね。」と軽く思わずに、しっかりと「面談当日の流れや確認事項」について理解しておきましょう。転職エージェントとの面談を成功させることが、転職成功への第一歩なのですから。

 

おすすめの記事 

転職エージェントの電話面談について教えてください。地方に住んでいても転職エージェントは利用出来ますか?

 

転職エージェント 面談

転職エージェントとの面談について、具体的に何を用意して、当日何を話すのかを教えてください。

Dr.キャリアアドバイザー

はじめて転職エージェントを利用する人にとっては、面談とはどのようなものはお分かりづらいでしょう。ここで転職エージェントとの面談について分かりやすく解説して行きます。

 

まずはじめに「転職エージェントの面談」とは、

 

みなさんとキャリアアドバイザーとの相互理解

 

と思ってください。

 

転職エージェントに登録しますと、キャリアアドバイザーと一緒の転職活動がスタートします。

 

キャリアアドバイザーは、みなさんの今までのキャリアと今後の希望を理解したうえで、求人の紹介を行います。

 

つまり、この面談によって今後の転職活動の方向性が決まってくるのです。

 

そしてここで結論を先に述べますが、

面談で一番重要なのは本音で話す

事です。

 

後ほども説明しますが、この点を留意しておいて下さい。

 

面談の流れを知りましょう

 

Dr.キャリアアドバイザー

それではキャリアアドバイザーとの面談では、どのような事を聞かれるのでしょう?面談当日の流れに沿って説明します。


STEP.1
当日の流れについて
キャリアアドバイザーから本日の面談の流れについて説明。まずはキャリアアドバイザーからの自己紹介です。

STEP.2
会社説明
みなさんが登録された転職エージェントの強みや特徴の説明があります。

STEP.3
キャリアの確認
ここからみなさんについて話しを聞きます。求職者のみなさんの経歴・仕事内容の確認を行います。

STEP.4
転職理由や希望条件
みなさんの転職理由と希望条件などの確認を行います。なぜ転職をするのか、どのような会社を希望するのか等をヒアリングします。

STEP.5
求人紹介
みなさんの希望に沿った求人の紹介です。求人の紹介は後日になる事もあります。

STEP.6
面談終了
当日の面談が終わり、最後に今後の活動支援についての流れについて説明があります。

以上概略ですが、このような流れでみなさんとキャリアアドバイザーの面談が進んで行きます。

 

面談で聞かれる事とは

転職エージェント 面談

Dr.キャリアアドバイザー

続いてキャリアアドバイザーがみなさんとの面談で、一番聞きたい事について説明します。そもそもキャリアアドバイザーの仕事とはみなさんと求人企業のマッチングになります。

 

マッチングの条件とは
求人企業には「募集条件」があります。

②一方の求職者には「今までのキャリアと希望条件」があります。

①と②をマッチングするのがキャリアアドバイザーの仕事なのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

そうするとキャリアアドバイザーとの面談では、求人票に明記している項目について質問がされるはずです。それでは「求人企業の募集条件」について、あらためてチェックしてみましょう。

 

基本情報

学歴」「職種」「仕事内容」「年収」「勤務地」「終業時間」「休日・休暇」「福利厚生」

 

まずはこのような「基本情報」の確認が行われます。

 

続いて以下の「応募条件」の確認が行われます。

 

キャリア情報

「応募条件:必須の条件」「応募条件:歓迎する条件」

 

キャリアアドバイザーは、みなさんのキャリアや希望条件が、この応募条件とマッチしているかどうかの確認をします。

 

当日に用意しておきたい物とは

転職エージェント 面談

Dr.キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーが一番聞きたい事(=求人企業が一番知りたい事)とは、今までのみなさんのキャリアです。

 

キャリアアドバイザーとの初回面談はとても重要な機会です。

 

この初回面談で、みなさんの今後の転職活動の方向性が決まるのです。

 

重要ポイント
みなさんの今後の希望については、面談まで考えがまとまっていなくても構いません。しかし、今までのキャリアについては「職務経歴書」等を作成しておきましょう。この事前準備こそが転職活動を成功させるための「重要な第一歩」になります。

 

本音で話しをしましょう

転職エージェント 面談

みなさんが面談で話しておくべき事とは、求人企業が聞きたい事でもあります。

 

その点では、先ほど紹介したようなみなさんの「今までのキャリア」や「希望」についてはしっかりと考えを伝えるようにしましょう。

 

そしてさらに以下のような点に注意して話しをするようにしてください。

 

ここに注意!
1. 本音で話す

2. 転職活動全体の状況を正直に伝える

 

まずはこの2点に注意して話しをするようにしましょう。

 

1. 本音で話す

 

Dr.キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーとの面談では、みなさんの本当の声を届けるようにしましょう。本音で話すことが重要なのです。

 

たとえば退職理由。

 

「今の仕事で実績が出せない」「人間関係がうまく行っていない」といった事でも良いのです。

 

正直に話しをすることによってキャリアアドバイザーは、なんとか対応するようにするはずです。

 

ここにウソがあると、みなさんの希望を叶える転職が不可能になります。

 

2. 転職活動の全体進捗を話す

 

Dr.キャリアアドバイザー

ひょっとしたら、みなさんは他の転職エージェントにも登録しているかもしれません。またはご自身で転職サイト経由で選考が進んでいるかもしれません。みなさんの転職活動の全体像をキャリアアドバイザーに共有するようにしましょう。

 

他で選考が進んでいることは悪い事ではありません。

 

むしろそのような状況を伝える事によって、転職エージェントも求人企業もその事を意識して選考を進めます。

 

また、選考中の会社や応募済みの会社については、あらためて転職エージェントから紹介される事もありません。

 

このように無駄な事も省けますので、転職活動全体を共有するようにしてください。

 

服装についてはどうしたら良いですか

転職エージェント 面談

服装についての質問を受けることが多くあります。

 

面談当日、どのような服装をすれば良いのか分からないようです。

 

結論、服装はなんでも大丈夫です。

 

Dr.キャリアアドバイザー

とくにあらたまってスーツを着るような事は必要ありません。会社帰りでしたらそのままスーツでOKですし、休日でしたら私服でOKです。

 

おすすめの特集記事 

転職エージェントには服装はスーツで行くべき?それともカジュアルな私服?どちらの服装が良いのでしょうか?

 

髪型はどうしたら良いですか

 

服装と一緒に髪型についても確認しておきましょう。

 

先ほど服装は何でも良いと申しましたが、髪型は清潔感があった方が良いでしょう。

 

みなさんとキャリアアドバイザーは面談当日が初対面になります。

 

みなさんの雰囲気でキャリアアドバイザーの印象も変わりますので、出来れば清潔感を意識した方が良いでしょう。

 

名刺は必要ですか

 

Dr.キャリアアドバイザー

名刺は必要ありません。面談当日には以下の3点を持参しておけばOKです。

1. 筆記用具

2. 履歴書

3. 職務経歴書

 

おすすめの特集記事

転職エージェントには名刺は渡すべきですか?求人企業には名刺は渡すべきですか?

 

面談はどこで行われますか

 

ほとんどは、転職エージェントにある面談ルームで行います。

 

面談ルームは個室ですので、みなさんのプライバシーも守られています。

 

個室が無いケースもありますが、パーテーションで仕切られた打ち合わせスペースのはずです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

また、なかには仕事が忙しくて転職エージェントのオフィスに行けない人もいます。そのような場合はみなさんのご都合のよい場所、たとえばカフェなどを利用する場合もありますし、または電話での面談を行う場合もあります。

 

近くに転職エージェントの拠点が無いような地方にお住まいの方の場合は、電話での面談になるケースが多いようです。

 

おすすめ特集記事

転職エージェントの電話面談について教えてください。地方に住んでいても転職エージェントは利用出来ますか?

 

どのくらいの時間がかかりますか

転職エージェント 面談

キャリアアドバイザーとの面談にかかる時間については、おおよそ1時間から1時間半程度でしょう。

 

ひとつご留意頂きたい点があります。

 

それは「みなさんが話しをしている時間」と「キャリアアドバイザーが話している時間」の割合です。

 

Dr.キャリアアドバイザー

この話している割合が、キャリアアドバイザーの方が多いようですと、その面談は失敗です。つまりみなさんの考えをキャリアアドバイザーが聞き出せていないという事になるからです。

 

割合としては「7:3」くらいで、みなさんのお話しが中心になる事が望ましいでしょう。

 

休日に面談をしてもらえますか

 

仕事をしながら転職活動をする方は、なかなか平日に時間んが取れませんよね。

 

ほとんどの転職エージェントでは、20時開始の面談まで対応しているはずです。

 

しかし20時にも間に合わない方もいる事でしょう。

 

そのような場合でも、ほとんどの転職エージェントで土曜日の対応はしています。

 

平日の面談が難しい場合は、土曜日の面談で調整するようにしましょう。

 

おすすめの特集記事

転職エージェントは土日も利用できるのでしょうか?

 

面談後にはお礼メールを送りましょう

転職エージェント 面談

キャリアアドバイザーとの面談が終わりましたら、お礼のメールを送るようにしましょう。

 

このお礼メールは、何も基本的なビジネスマナーとは違います。

 

このお礼メールを利用して、「面談で言えなかったこと」「つい言い忘れてしまった事」「聞きたいけど聞けなかった事」などを再確認するのです。

 

キャリアアドバイザーとは初対面ですので、なかなかうまく話しが出来ない場合もあります。

 

そのような場合は「お礼メール」でフォローするようにしてみて下さい。

 

おすすめ特集記事

転職エージェントへお礼はするべきですか?またどのタイミングでお礼をすれば良いのでしょうか?

 

面談をキャンセルしたいのですが

転職エージェント 面談

キャリアアドバイザーとの面談日程は、事前の予約制となっています。

 

転職活動をする人のほとんどが、仕事をしながらの転職活動となりますので、「仕事の都合で面談に行けなくなりました!」という事はよくある事です。

 

しかし問題は、多くの人が無断で面談キャンセルをしている点です。

 

これはビジネスパーソンとしても大問題です。

 

Dr.キャリアアドバイザー

今後の転職エージェントとの付き合いを考えても、しっかりと電話でキャンセルを伝えるようにしましょう。電話一本掛ければ、まったく問題無くキャンセルが出来ますので。

 

面談が怖いのですが

転職エージェント 面談

キャリアアドバイザーとの面談が怖いという方もいらっしゃいます。

 

たしかにキャリアアドバイザーと言っても見知らぬ人ですから、「怖い」とか「緊張する」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし安心してください。

 

面談をする求職者のみなさんが、すべて上手に話せる人ばかりではありません。

 

みなさんがうまくお気持ちを話せるように、キャリアアドバイザーがナビゲートしてくれるはずです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

また、キャリアアドバイザーとの面談が怖いようですと、本番の面接ではみなさんの良い部分がまったく伝わらないことでしょう。面接の予備練習と考えて、怖がらずにキャリアアドバイザーとの面談に臨んでください。

 

おすすめ特集記事

面接にはコツがあります。練習を繰り返して本番までに面接対策をしておきましょう。

転職エージェントが怖い!みんなが怖いと思う瞬間と対応方法について。

面談を断られたのですが

せっかく登録をしたのに、面談が出来ない事も多くあります。

 

これは面談をしても、紹介できる求人が無いと思われるケースです。

 

このようなケースはよくある事です。

 

転職エージェントにも得意分野と不得意分野があります。

 

面談を断られた場合は、別の転職エージェントに登録をするようにしましょう。

 

おすすめ特集記事

転職エージェント本当にむかつく! 転職エージェント本当にむかつく!見捨てられる気持ちが分かるのか?

最後に 転職エージェントには得意・不得意分野があります

転職エージェント 面談

先に紹介したように、せっかく登録したのに「面談を断られる」ケースがあります。

 

これは各転職エージェントに得意分野と不得意分野があるからなのです。

 

たとえばエンジニアの転職支援を専門としている転職エージェントに、営業職の方が登録しても面談は出来ないことでしょう。

 

エンジニアを専門としている会社では、他職種の求人案件を持っていないですし、みなさんのキャリアカウンセリングをするようなノウハウもありません。

 

Dr.キャリアアドバイザー

それぞれの転職エージェントの特徴をしっかりと理解して、それから登録をすることがとても重要なのです。

 

得意分野で選ぶ転職エージェント

 

それでは、得意分野にに分けて転職エージェントを紹介して行きましょう。

 

まずは「総合型」と呼ばれている転職エージェントの一覧です。

 

総合型と呼ばれる転職エージェントは、その呼び名の通り「幅広い職種と業種に対応する」総合型の転職エージェントになります。

 

しかし総合型の転職エージェントと言っても、「サービス対象年齢」についてはほとんどの会社で制限があるようです。

 

総合型の転職エージェントの特徴をまとめると「幅広い職種と業種に対応」「20代~30代前半」までの求職者の対応を得意としています。

 

代表的な総合型転職エージェント
リクルートエージェント【おすすめ】

dodaエージェントサービス【おすすめ】

パソナキャリア【おすすめ】

マイナビエージェント

ワークポート

type転職エージェント

 

Dr.キャリアアドバイザー

このあたりの転職エージェントが代表的な総合型転職エージェントになります。20代~30代の方なら、職種・業種を問わず対応をしてくれることでしょう。ただし、お住まいのエリアによっては対応出来ないケースがありますのでご注意ください。

 

続いて「専門分野に強みがある」転職エージェントを紹介して行きましょう。

 

専門分野に強みのある転職エージェント
JACリクルートメント(高年収・管理職・外資系)【おすすめ】

iX転職(高年収・管理職)

ランスタッド(高年収・管理職)

Spring転職エージェント(外資系)【おすすめ】

メイテックネクスト(メーカー)

ハタラクティブ(フリーター・第二新卒等)

MSジャパン(管理部門、会計士や税理士等)

コトラ(金融・IT)

クックビズ(外食)

クリーデンス(アパレル)

 

Dr.キャリアアドバイザー

まだまだ職種や業界に特化した転職エージェントがたくさんあります。転職活動を始める前に、みなさんご自身が興味のある分野で調べてみて下さい。

 

リクルートエージェント

転職エージェント 面談

メリット

①求人保有数がナンバー1で、ほぼ全業種・全職種を網羅している。

②転職支援実績数もナンバー1。

デメリット

①サポート期間が3か月間と限定されている。

特徴

対象年齢 20代・30代
公開求人数 120,000件
非公開求人数 160,000件
拠点数 15か所
面接対策
職務経歴書の添削

 

リクルートエージェントは、転職エージェントサービスの中でも最大手の総合型転職エージェントです。

 

公開求人だけでなく、豊富な非公開求人や有名企業の求人案件、幅広い業種・職種が充実しているのが特徴です。

 

最初に登録を検討すべき転職エージェントサービスというのは間違いありません。

 

dodaエージェントサービス

転職エージェント 面談

メリット

①全業種・全職種に対応しているが、特にIT・Web業界やエンジニア求人に強み。

②求人案件は、東京都内を含む大都市だけでなく地方の求人案件も豊富に保有。

デメリット

質の悪い求人を紹介される場合もある

特徴

対象年齢 20代・30代
公開求人数 100,000件
非公開求人数 40,000件
拠点数 12か所
面接対策
職務経歴書の添削

 

dodaは転職サイトとエージェントサービスの両方が最大手クラスのサービスです。

 

求人保有数も豊富で約10万件の求人数は業界2位となっています。

 

パソナキャリア

転職エージェント 面談

メリット

①女性が大活躍する会社。

②顧客満足度を追求するクレド経営を実践。

③オリコン顧客満足度「転職エージェント部門」で第1位を獲得。

デメリット

①最大手クラスと比較すると、求人数が多くない。

特徴

対象年齢 20代・30代・40代
公開求人数 35,000件
非公開求人数 非公開
拠点数 7か所
面接対策
職務経歴書の添削

 

人材派遣のリーディングカンパニーとして数多くの求人企業との密接な関係をもとに、女性向けやハイクラス向けの良質な非公開求人が多数揃っているのが特徴です。

 

またキャリアアドバイザーが親切・丁寧と評判で、「履歴書・職務経歴書の添削」や「面接対策」等のサービスに注力しています。

 

JACリクルートメント

転職エージェント 面談

メリット

①外資系求人だけでなく、メーカー系の求人案件にも強み。

②年収600万円以上、30代・40代の転職支援が得意。

デメリット

①年収400万円以下の登録者は面談を断られる。

特徴

対象年齢 30代後半・40代
公開求人数 15,000件
非公開求人数 非公開
拠点数 9か所
面接対策
職務経歴書の添削

 

ロンドン発祥の日系転職エージェントであり、そのため外資系企業や国内の海外進出企業の求人案件を豊富に保有している。

 

また、リクルートエージェントやdodaエージェントとの大きな違いは「対象年齢が30代後半~40代」と、2社に比べて高い年齢層を得意としている点です。

 

Spring転職エージェント

転職エージェント 面談

メリット

①人材サービス「世界No.1シェア」のワールドワイドな企業。

②外資系企業が充実している。

デメリット

①求人数がそれほど多くない。

②拠点が東京の1か所のみなので、関東圏在住の方にのみおすすめ。

特徴

対象年齢 20代・30代
公開求人数 17,000件
非公開求人数 非公開
拠点数 1か所
面接対策
職務経歴書の添削

 

アデコは転職エージェントサービスを「Spring(スプリング)」というブランドで世界規模で展開しています。

 

世界的企業として外資系の求人案件に強みがありますが、求人保有数はそれほど多くありません。