転職の時期としておすすめのタイミングはいつ頃でしょうか?
この20年間以上、採用市場を見て来たからこそ言える事ですが、
である事は間違いありません。
この20年はいろいろな事がありました。
「失われた10年」という言葉がありましたがその時期は景況感が極度に落ち込み、当然ですが転職市場も冷え込んだ時期でした。
2009年には有効求人倍率が年間平均が「0.49」という時代もありました。
ちなみにその後、2018年には「1.61」まで大幅上昇、この水準は「戦後で最も高い有効求人倍率」となっています。
この高い有効求人倍率からも「今が転職には絶好のタイミング」であることがお分かり頂けると思います。
Dr.転職アドバイザー
転職時期としては最高のタイミング
冒頭でも紹介しました「有効求人倍率」。
転職時期として良いタイミングと悪いタイミングとは、簡単に説明すると以下の通りです。
②悪い転職時期とは「有効求人倍率が低い、求人ニーズが弱い(求人案件が少ない)タイミング」。
当然ながら求人企業が人を欲しがる(=有効求人倍率が高い)タイミングの方が、転職活動を進めやすいはずです。
それではもう少し詳しく毎年の「有効求人倍率」の変遷について紹介しましょう。
以下の数値を見れば、ここ10数年で「転職するには、今こそが絶好のタイミング」という事がご理解頂けると思います。
年 | 有効求人倍率 |
---|---|
2000 | 0.59 |
2001 | 0.59 |
2002 | 0.54 |
2003 | 0.64 |
2004 | 0.83 |
2005 | 0.95 |
2006 | 1.06 |
2007 | 1.04 |
2008 | 0.88 |
2009 | 0.47 |
2010 | 0.52 |
2011 | 0.65 |
2012 | 0.80 |
2013 | 0.93 |
2014 | 1.09 |
2015 | 1.20 |
2016 | 1.36 |
2017 | 1.50 |
2018 | 1.61 |
以上が約20年間の「有効求人倍率」の推移になります。
ちなみにバブル景気の崩壊で大きな影響があった1993年で「0.76」、1994年で「0.64」といった数値でした。
バブル崩壊後でも「0.76」だったにも関わらず、リーマンショック直後には「0.47(2009年)」でした。
歴史的に見ても、かなり低い数値(就職・転職難)だったのかが伺えます。
ちなみに有効求人倍率とは、
です。
有効求人倍率は「1」より高い時期は、求職者数よりも求人案件数が多い時期になります。
逆に「1」より低い時期は、求職者数よりも求人案件数が少ない時期になります。
そしてこの有効求人倍率の数値は
②求人ニーズによる需給バランス
の影響で決まってきます。
一年を通しておすすめの転職時期
一年間で転職に一番おすすめの時期はいつ頃でしょうか?
Dr.転職アドバイザー
「年間を通しておすすめの転職時期」についても紹介します。
ずばりおすすめは
の転職時期と言えます。
中途採用の求人が増える傾向があるのは「2~3月」、続いて「8~9月」になります。
2~3月に中途採用が増えるのは4月以降の新年度を控え組織体制を強化したい企業が、8~9月は下半期に向けた採用活動を行う企業が、それぞれ増えるためです。
反対に、4〜7月の期間は求人数が少ない傾向にあります。
とくに新卒採用に力を入れている企業では、4月に新入社員の受け入れが忙しくなるため中途採用は控える傾向にあるのです。
転職成功には転職時期と転職エージェント
転職を成功させるポイントは2つです。
転職を成功させる2つの重要なポイント
②転職エージェントを利用する。
①の「転職時期」についての重要性については既に上述しました。
転職の時期が悪いと「なぜここまで転職活動がうまく進まないのだろう。」と、求職者ご本人もうまく進まない理由が分からず困惑するものと思われます。
同じような実績・実力があっても、転職時期によっては「受かる会社」が「受からない会社」になるのです。
続いて転職成功のポイントは②の「転職エージェントの利用」です。
転職エージェントは転職支援のプロで、利用も無料です。
転職エージェントはみなさんのキャリアや希望についてカウンセリングを行い、みなさんの希望に合った求人案件を紹介してくれます。
また書類作成に自信が無い人には「履歴書」や「職務経歴書」の添削を行ってくれたり、模擬面接などによる面接対策も行ってくれます。
転職活動を成功させるコツは「正しく転職活動を行うこと」なのです。
そのような点からも、転職支援のプロである「キャリアアドバイザーとの二人三脚での転職活動」はおすすめなのです。
転職エージェントの詳しいサービスについては以下の特集記事を参考にしてください。
おすすめ特集記事
転職エージェントとはどのようなサービスですか?5分で分かる転職エージェントのすべて!
Dr.転職アドバイザー
転職時期が悪いタイミングでの転職活動
それでは転職時期として悪いタイミング(有効求人倍率が高くない時期)には、みなさんの転職活動が「当時どのようなものだったのか!?」について紹介します。
これはここ10数年の間で、「景況感が悪化したことで転職市場に与えた影響」を表しています。
うまく行かない、決まらない
「転職活動がうまく行かない」
「転職先が決まらない」
「何回面接しても内定が出ない」
「そもそも面接も受けられない」
景気が悪くなって有効求人倍率が下がると、圧倒的にこのような声が多い時期もありました。
転職が決まらないだけでなく、「書類を出しても通らない」「面接まで行かない」といったことが普通にあったのです。
このような時期には、求職者の中には「書類が通過」しただけで大喜びしている人もいたほどです。
Dr.転職アドバイザー
転職したくても出来ない
「会社がイヤで仕方ない」
「上司とまったくソリが合わないのでストレスがヒドイ」
「社内の雰囲気に耐えられない」
「残業が多いのに給料が安い」
転職市場が冷え込んでいた時期には、上記のような不満があったとしても「転職したくても出来ない!」ということが多くありました。
どうしても会社を辞めたいので頑張って一定期間は転職活動をするのですが、結局は転職先が決まらないので転職活動を諦めてそのまま会社に残る人も大勢いました。
Dr.転職アドバイザー
転職活動に疲れた
景気が悪くなると「何社応募してもまったくダメ!」「ようやく書類通過したのに、結局面接で落とされてしまう!」という事を繰り返します。
また長い期間にわたって転職活動を続ける事によって会社での成績が悪化したり、または上司から「ん?こいつひょっとしたら転職活動しているのでは?」と疑いの目で見られたりと社内の評判も悪化する事もあります。
そうすると「転職活動に疲れた!」となり、ついには転職活動をストップしてしまうのです。
ストレスで仕事にも影響
景気の悪い時期には求職者の方から「転職活動がうまく進まない。」という声を本当によく聞きました。
求職者のみなさんの転職活動期間が長引き、ストレスが溜まって行くのを肌身で感じた時期でした。
そして最初は「転職活動によるストレス」だけだったはずが、そのストレスが本業の仕事にも影響が出始める人も多くいました。
やはり「もう会社を辞めよう!」と決心して転職活動を始めている人は、どうしても本業に身が入らなくなり成績も散々になって行ったようです。
それがさらにストレスになり「転職活動」と「本業の仕事」の両方がストレスになっていくようでした。
年収ダウンの転職
最近の転職活動のアンケート調査では、「転職したくなる理由」が以下のようになっています。
転職アンケート結果
2位 残業が多い
3位 会社の将来性が不安
4位 休日が少ない
5位 仕事がつまらない
最近は「年収アップしたいので転職する!」といった要望を聞きますが、転職市場が冷え込んでいた時期には、「年収ダウンの転職が当たり前」でした。
当時の転職活動でもっとも多かったケースは「年収がほぼ変わらない」「少し下がった」というケースでした。
今とはまったく環境が違い「年収がアップした!」という声はあまり聞こえませんでした。
ハローワークに人の列
求人があまり無い時期には、朝一番でハローワークに求職者の行列が出来ていることが普通の光景でした。
東京都内のハローワークは平日の朝8時半~9時に開庁するのですが、その開庁時間前にすでに行列が出来ているのです。
少しでも早く列に並ぶことで、誰よりも早く求人案件をチェックしたい人が多かったのです。
Dr.転職アドバイザー
ブランク(離職期間)がネックに
勢い余って会社を辞めてしまった人の場合、その後の転職活動がうまく進まずに「ブランク(離職期間)」が出来てしまう人がたくさんいました。
そうすると当然ですが、面接を受ける時にも「この期間中、具体的に何をしていたのですか?」と質問が多くあり、うまく回答出来ないで面接を落ちてしまう人もたくさんいました。
求職者はその離職期間の説明として「スキルアップのためにやっていた事」を具体的に答えられないといけないのですが、つながっているのか」といった事が言えないと、面接で大きなマイナスポイントにもなっていました。
今は「ブランク(離職期間)」があってもそれほど突っ込んだ質問はありませんが、その当時は「ブランク(離職期間)」がある場合には明確な目的と回答が出来ないと不合格になっていました。
大手企業の求人募集
転職市場が冷え込むと、当然ですが募集求人が減ります。
たとえばリクルートエージェントの保有求人数は、リーマンショックにより約8万件から約5万件まで減少しました。
その後は景気回復により保有求人が約10万件になりましたが、このように保有求人数は景況感に大きく影響されるのです。
そして不景気の時代は、大手企業・優良企業さえも求人をストップします。
中途採用のストップだけでなく、新卒採用をストップする大企業も多くありました。
そのような状況でしたので、転職サイトに大企業の求人が掲載されると信じられないくらい応募が殺到したものでした。
年齢がネックで転職出来ない
「転職35歳限界説」という言葉が流行りました。
しかしこの20年間を見てみると、「年齢に対する企業の募集条件」も大きく変化しました。
「転職35歳限界説」はどちらかと言えば好景気の時代の言葉であり、その前の時代の不景気の頃には「30歳になったら転職は難しい」と言われていました。
不景気の頃には景気が良い時よりも「転職寿命」が5歳ほど短いわけです。
Dr.転職アドバイザー
引き留めが無い
今は上司に「会社辞めます。」と退職の意思を伝えると、多くの場合「引き留め」があります。
今まで自分に無関心だった上司が手のひらを返したように、「もう少し頑張れないか?」「本当は期待してたんだよ」「ちょうど新しいポジションを考えていたんだ」といった事を提案し始めます。
急に「期待してたんだよ!」と引き留めをしてくるのですごく不自然なのですが、実はそれで残留する人も多くいます。
今はどこも人材難ですからね。
しかし不景気な時代には「引き留め」という言葉はありませんでした。
転職するなら今、おすすめ転職エージェント
最近転職活動をした人からすると、少し前の不景気での採用不況が信じられないと思われます。
繰り返しになりますが、採用市場は景気に大きく左右されます。
日本国内は長い間続いている「少子化」の影響で若年層が不足していて、慢性的な人材不足の状態です。
このような点から考慮すると、まだまだ採用市場が冷え込む事は無いかもしれませんが、それでも「景気次第」です。
景気が悪くなったら、先に紹介したような事が起こっても不思議でありません。
そのような点でも、今は転職活動をするにはおすすめの時期なのです。
Dr.転職アドバイザー
リクルートエージェント
メリット
②転職支援実績数もナンバー1。
デメリット
特徴
対象年齢 | 20代・30代 |
公開求人数 | 120,000件 |
非公開求人数 | 160,000件 |
拠点数 | 15か所 |
面接対策 | ◎ |
職務経歴書の添削 | ◎ |
リクルートエージェントは、転職エージェントサービスの中でも最大手の総合型転職エージェントです。
公開求人だけでなく、豊富な非公開求人や有名企業の求人案件、幅広い業種・職種が充実しているのが特徴です。
最初に登録を検討すべき転職エージェントサービスというのは間違いありません。
dodaエージェントサービス
メリット
②求人案件は、東京都内を含む大都市だけでなく地方の求人案件も豊富に保有。
デメリット
特徴
対象年齢 | 20代・30代 |
公開求人数 | 100,000件 |
非公開求人数 | 40,000件 |
拠点数 | 12か所 |
面接対策 | ◎ |
職務経歴書の添削 | ◎ |
dodaは転職サイトとエージェントサービスの両方が最大手クラスのサービスです。
求人保有数も豊富で約10万件の求人数は業界2位となっています。
マイナビエージェント
メリット
②メディカル系職種の転職サポートが充実している。
デメリット
②20代以外の転職支援はあまり得意ではない。
特徴
対象年齢 | 20代中~後半 |
公開求人数 | 25,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
拠点数 | 10か所 |
面接対策 | ◎ |
職務経歴書の添削 | ◎ |
「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」を獲得するなど、若手層への転職支援を得意としています。
またキャリアアドバイザーの対応が親身で丁寧と評判ですので、はじめて転職活動をする人におすすめの転職エージェントです。
パソナキャリア
メリット
②顧客満足度を追求するクレド経営を実践。
③オリコン顧客満足度「転職エージェント部門」で第1位を獲得。
デメリット
特徴
対象年齢 | 20代・30代・40代 |
公開求人数 | 35,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
拠点数 | 7か所 |
面接対策 | ◎ |
職務経歴書の添削 | ◎ |
人材派遣のリーディングカンパニーとして数多くの求人企業との密接な関係をもとに、女性向けやハイクラス向けの良質な非公開求人が多数揃っているのが特徴です。
またキャリアアドバイザーが親切・丁寧と評判で、「履歴書・職務経歴書の添削」や「面接対策」等のサービスに注力しています。