介護をしながら働くケアラーや、やむなく介護離職を余儀なくされた元会社員の皆さんへ。
本記事では「まずは誰に介護の相談をすべきか」から始まり、続いて「転職についての相談(転職エージェント活用)」の実践方法、スケジュール例、心のケアまで一貫して解説します。
本記事を読んで頂きたい人
- ビジネスケアラー(親や家族の介護をしながら働く会社員)
- 親の介護でやむなく介護離職し、再就職を考える元会社員
両者の共通点は、「介護」という大きな責任を抱えつつも、それでも働き続けたいという想いを持っていることです。この記事ではその想いを応援し、みなさんの転職や再就職が成功するよう具体的な方法を提示します。

転職・再就職の悩みは、ついお一人で抱え込みがちですが、実はあなたと同じように悩んでいる方は大勢います。この記事を読んで、あなたも“ひとりじゃない”と思ってもらえれば嬉しいです
まずは誰に相談すべきか?相談先リストと相談のコツ
家族・配偶者への相談ポイント
親や親族に介護が必要になったら、まずは身近な家族や配偶者に相談・報告をしましょう。「自分ひとりで抱え込まない」意識が大切です。
- 早めに情報を共有
介護対象の方の病状や、その段階で考えられる今後の予定をざっくりでも家族に伝え、サポート体制を話し合いましょう。 - 役割分担を明確に
「平日は私が通院に付き添い、週末は誰が食事準備を担当するか」を話しておくと混乱が防げます。 - 感情をひとりで抱え込まない
「迷惑をかけたくない」という気持ちを捨てて、まずは助けを求める姿勢が重要です。
職場の上司・人事への相談ポイント
職場には様々な制度があり、「介護休暇」「短時間勤務」「テレワーク」などを利用できる場合があります。まずは就業規則を確認しましょう。
- 就業規則をチェック
介護休暇の日数や取得方法、短時間勤務の要件などが記載されています。 - 上司や人事への伝え方
話しがなるべくネガティブにならないよう、「◯月から介護頻度が増えそうです。〇〇制度について教えていただけますか?」と具体的に相談しましょう。 - 質問例
- 「介護休暇を取得する流れを教えてください」
- 「在宅勤務や時短制度は可能でしょうか?」
専門機関・地域包括支援センター等への相談ポイント
公的な支援機関や団体を活用すると、具体的な介護ノウハウや情報を無料で得られます。
- 地域包括支援センター
介護保険の申請手続きやケアプラン作成の相談窓口です。電話・窓口ともに無料で利用できます。 - 介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護プランを立ててくれる専門職。家族の負担を減らす訪問介護やデイサービスの利用計画を提案してくれます。 - 社会福祉協議会・介護者支援団体
無料カウンセリングやオンライン相談を実施している団体があります。悩みを相談するだけでも心が軽くなります。
準備しておくもの:介護認定証、家族構成(兄弟の有無や同居か別居かなど)や親(親族)の介護対象の状況をまとめたメモなど
転職エージェント・キャリア相談の前に準備しておきたいこと
介護の相談がひと段落して、そのあと転職活動を始めるなら、まずプロ(転職エージェント)に相談するのが最も効率的です。以下のメリットがあります。
- 非公開求人へのアクセス
企業が公開しない求人情報や、介護両立制度を持つ求人を紹介してもらえます。 - 面接対策・年収交渉のサポート
面接で何を話せばいいか、どのように交渉すれば希望条件に近づけるかをアドバイスしてくれます。また介護がきっかけで離職した際の説明の仕方なども教えてくれるはずです。 - 介護理解のある担当者と出会える
ケアラーや介護離職者支援の経験があるコンサルタントから安心して相談できます。
相談前に用意すべきもの:
- 介護状況の整理メモ(介護対象の状態や通院スケジュール)
- 希望条件リスト(勤務時間・勤務形態・希望年収など)
- 職務経歴書(最新情報に更新し、介護期間中の活動をポジティブに記載)
- 介護認定証や診断書のコピー(必要に応じて)
ケアラー・介護離職者の現状と転職ニーズに寄り添う
ビジネスケアラーとは何か?その現実と不安
「親の介護をしているのは、あなたひとりじゃない」ということをまず知ってください。介護をしながら働くビジネスケアラーは、日本全国に数十万人以上存在します。
- 精神的・体力的な負担
朝晩の介護、通院の送迎、夜間の見守りなど、プライベートの時間がほとんどなくなることもあります。 - 孤立感と葛藤
会社では「忙しいから大丈夫?」と言われても、実際には介護制度が十分でないケースが多く、誰にも相談できず孤立しがちです。 - 本心を打ち明けにくい状況
「評価を下げたくない」「迷惑をかけたくない」という思いから、自分の状況を隠してしまうことがあります。
介護離職者が抱える再就職のハードル
- 経済的不安
収入が途絶え、貯蓄が減少する恐れ。ローンや教育費を抱えている場合、家計の見直しが急務になります。 - ブランクによる自信喪失
何年か仕事を離れると、「自分のスキルはまだ通用するのか」「年齢的に転職は厳しいのか」と不安になることがあります。 - 情報収集の難しさ
在職中と比べて、求人情報の探し方や応募方法がわからず、どこから手をつけていいか分からない焦りが生まれます。
転職相談に期待すること
「転職相談」、そして「転職エージェント」に期待すべきポイントを整理しましょう。
- 介護理解のある職場探し
介護支援制度が整っている企業を優先的に紹介してもらえるかどうか。 - 希望条件のすり合わせ
給与や勤務時間など、介護との両立を考慮した条件を企業と調整してくれるか。 - 面接対策・年収交渉
面接で「介護のために必要な条件」をどう伝えるか、どのように交渉するかをアドバイスしてくれるか。
転職相談・転職エージェント活用の基本と注意点
転職相談とは何か?何を相談できるのか
転職相談とは、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分に合った求人を紹介してもらい、応募書類の添削や面接対策などを無料で受けられるサービスです。転職エージェントは求人企業からの成功報酬で運営されているため、求職者に費用は発生しません。
- 初回ヒアリング
職務経歴や希望条件だけでなく、「介護状況」「今後の見通し」を正直に話すことで、アドバイザーが最適な求人を探しやすくなります。 - 無料相談と有料相談
無料相談だけで十分にサポートを受けられます。有料の場合は、より深いキャリアコンサルティングを希望する方向けです。
転職エージェントを使うメリット
- 非公開求人情報
転職サイトには載らない、企業内部の介護両立制度を持つ求人を紹介してもらえます。 - 面接対策・年収交渉
過去の選考傾向や面接での注意点を共有し、企業との交渉を担当者が代行してくれます。 - 介護理解のある担当者
ビジネスケアラーや介護離職者支援の実績を持つコンサルタントから、安心してサポートを受けることができます。
デメリット・注意点
- 担当アドバイザーとの相性
相性が合わない場合は遠慮せず担当変更を申し出ましょう。自分の事情をしっかり理解してくれる人を選ぶことが大切です。 - 担当アドバイザーの理解不足
担当アドバイザーの介護に対する理解が不足している場合も、遠慮せず担当変更を申し出ましょう。 - 紹介求人の偏り
介護優先度が低い企業を紹介されるケースもあります。求人内容を鵜呑みにせず、自分でも企業情報をチェックしましょう。 - 複数エージェント併用の混乱
情報が多すぎて混乱することがあります。複数登録する場合は、支援実績や担当者の質で優先順位をつけると見極めやすくなります。
介護離職者特有の転職成功ポイント(書類・面接編)
履歴書・職務経歴書の書き方
介護期間があると「ブランク」と捉えられがちですが、書き方次第でポジティブに見せられます。
例:
2019年4月~2021年3月 親の介護を担当
・ケアプラン作成に関与し、サービス調整や医療機関との連携を経験
・訪問介護を受ける家族の食事内容改善を提案し、栄養面をサポート
- ブランク期間中の学び
オンライン資格講座やボランティア活動などを通じて自己成長した実績を記載しましょう。 - ビジネスケアラーとしてのスキル
時間管理力、コミュニケーション力、リスク管理力など、介護経験から得られたスキルを強調します。
面接対策と伝え方
介護離職理由を伝えるときは、簡潔で前向きなフレームワークを使うと効果的です。以下はSTARメソッドの例です。
- Situation(状況)
親が認知症を発症し、生活支援が必要になった。 - Task(課題)
仕事と介護を両立できず、退職を決断した。 - Action(行動)
ケアプラン作成や訪問介護調整を担当し、コミュニケーション能力を磨いた。 - Result(結果)
介護終了後、得られたスキルを活かして貴社で貢献できると考えています。
企業への具体的な質問例:
「御社では社員の介護両立支援として、時短勤務や在宅勤務の制度はありますか?」
「入社後すぐに介護支援窓口に相談できる環境は整っていますか?」
Web面接の注意点:
- 家庭環境が映り込まないよう、静かな場所を確保
- 介護対象者の声が背景で聞こえそうなときは事前に説明し、一時的にマイクをミュートする準備
希望条件の明確化と優先順位付け
転職先を選ぶ際は、介護との両立を前提に勤務形態や福利厚生などの条件を整理しましょう。
勤務形態 | メリット | デメリット |
---|---|---|
フルタイム | 安定した収入・福利厚生が充実 | 介護時間の確保が難しい |
時短勤務 | 介護時間を確保しやすい | 年収が下がる可能性がある |
在宅勤務 | 通院や急な介護対応が可能 | 家庭と仕事のオン・オフ切り替えが難しい |
給与・福利厚生・介護支援制度の優先順位付けワークシート例:
- 介護休暇取得実績:5点
- 時短勤務適用率:3点
- 在宅勤務頻度:2点
- 通勤時間:1点
介護対象の状態変化を見据えた将来シミュレーション:
- 1年後:介護度が上がる可能性を考慮し、週3日勤務で対応できる企業を優先
- 3年後:在宅勤務をベースに、状況に応じてオフィス出勤を調整できる環境を確保
- 5年後:フルタイム復帰を視野に、スキルアップしつつ介護支援が得られる企業を検討
ケアラーとして転職先を選ぶための情報収集
介護と仕事の両立支援制度がある企業の探し方
求人票や企業HPには、「介護休暇」「短時間勤務」「テレワーク」などのキーワードが記載されています。以下の方法で探してみましょう。
- 求人詳細の福利厚生欄をチェック
「介護休暇あり」「在宅勤務可」などの文言が載っているか確認します。 - 企業説明会動画や社員インタビュー記事
社員が介護制度について語っているかをチェック。生の声が掴めます。 - 面接前の問い合わせ例文
件名:【質問】介護両立制度についての確認 本文: お世話になっております。○○と申します。御社の求人を拝見し応募を検討しております。 恐れ入りますが、在宅勤務や時短勤務制度について具体的な運用実績があれば教えていただけないでしょうか。 ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
- 福利厚生比較チェックリスト
- 介護休暇日数と取得実績
- 時短勤務適用率と平均残業時間
- 在宅勤務の頻度と条件
- 介護支援窓口の有無と相談体制
業界・職種ごとの傾向と事例
業界や職種によって介護両立制度の充実度は異なります。以下の傾向を参考にしてください。
- IT・Web業界
リモートワークやフレックス制を導入している企業が増加中。特にスタートアップやベンチャーでは、介護と仕事を両立しやすい環境が整っています。 - 製造業・物流業
ライン作業でもシフト調整が可能な企業があり、介護休暇取得実績がある会社を探すと安心です。 - サービス業(小売・飲食)
介護休憩室を完備している店舗や、家族の事情に柔軟に対応する店舗が増えています。 - 介護・福祉業界
資格や実務経験を活かせるうえに、自身の経験を共有することでキャリアアップできる場合もあります。
スキル棚卸し・キャリアプラン設計
介護経験を単なるブランクではなく、ヒューマンスキルやポータブルスキルとして整理しましょう。
カテゴリ | 具体的スキル | 活用例 |
---|---|---|
コミュニケーション | 医療・介護関係者との連携 | 社内外折衝 |
タスク管理 | 介護スケジュール管理 | プロジェクト進行管理 |
課題解決 | トラブル時の対応策立案 | 業務効率化 |
ITリテラシー | 介護記録システム操作 | 社内システム導入支援 |
中長期キャリアプランの例:
- 3年後:介護と両立しながらチームリーダーとして在宅勤務を活用し、成果を上げる
- 5年後:介護支援制度を社内で提案・実現し、働きやすい環境づくりに貢献
おすすめ転職エージェント・サービス比較(介護離職者・ビジネスケアラー向け)
実績あるエージェント・サービス一覧
- リブズキャリア(ビジネスケアラー向け)
– 在宅勤務可求人:約1,000件以上を常時保有
– 介護理解のあるキャリアカウンセラー在籍数:15名(うち介護経験者5名)
– 無料セミナー:介護両立支援セミナーを定期開催 - リクルートエージェント(総合型/介護含む)
– 求人数:5,000件以上(介護両立相談実績:300件)
– リモート面談対応:〇
– 特徴:幅広い業界をカバーしつつ、介護離職者向けの専用ページを持つ
エージェント選びのチェックポイント
- 介護離職者・ビジネスケアラー理解度を見極める質問例
「御社でこれまでに何名の介護離職者を支援し、どのようなサポートを実施しましたか?」
「担当者はビジネスケアラー支援の経験がありますか?」 - コンサルタントの質を測るチェックリスト
– 相談から求人紹介までのスピード
– 提案された求人件数と質(企業の介護制度情報を含むか)
– 面談後のフォロー頻度(電話・メールでの進捗確認) - ケアラーや介護離職者の具体的成功事例を聞く
– A社成功事例:親の介護をしながらIT業界へ転職できたXさんの声
– B社成功事例:在宅勤務で子どもの介護を続けながら管理職に昇進したYさんの感想
– C社成功事例:介護休暇を取りながら正社員復帰したZさんの体験談
転職活動の進め方・スケジュール例(心のケアも含む)
ステップ1|情報収集フェーズ(1~2週間目)
- 自己分析シート例
介護と仕事で得た強み・弱みを整理する欄を作成。例:- 強み:リスク管理力(介護スケジュールのリスクを予測して回避策を立案)
- 弱み:体力面(長時間労働に不安)
- 無料セミナー・相談会リスト
– ハローワーク主催「介護離職者向け再就職支援セミナー」
– 市区町村の「介護両立支援セミナー」(オンライン・対面) - 心のケア方法
– マインドフルネス呼吸法:深呼吸を5回繰り返し、頭の中をリセット
– 無料カウンセリング窓口:産業カウンセラーや公的機関のメンタルヘルス支援を活用
ステップ2|エージェント面談・求人応募(3~4週間目)
- 面談準備
「介護サマリーシート」を作成し、介護対象の状態や通院スケジュールをまとめておきましょう。希望条件リストも共有すると、アドバイザーが適切な求人を提案しやすくなります。 - 応募書類提出時の一言メッセージ例
「現在親の介護に取り組んでおりますが、在宅勤務や時短勤務を希望しております。ご配慮いただける企業様をご紹介いただけますと幸いです。」
- 心のケア
応募が続くと自己肯定感が下がりやすいので、1日1回「ポジティブノート」を書き、応募したことや小さな達成を記録しましょう。
ステップ3|面接・条件交渉(4~6週間目)
- 面接当日のスケジュール調整方法
面接日時を介護スケジュールに反映し、家族のサポート体制を事前に確認しましょう。何かあった場合の連絡方法も決めておくと安心です。 - 年収・勤務時間交渉シート例
希望項目 希望内容 理由・背景 年収 350万円以上 現在の生活費を維持するため 勤務時間 週4日×6時間 介護時間を確保するため 在宅勤務頻度 週2日以上 通院や緊急時にすぐ対応できるように - 心のケア
面接前夜には軽いストレッチや日記で不安を書き出し、眠りを深める工夫をしましょう。
ステップ4|内定・入社準備(7~8週間目)
- 退職手続きと介護の両立
退職願は介護スケジュールに合わせて提出します。最終出社日までに家族とタスクを共有し、サポート体制を維持しましょう。 - 入社後に確認すべき窓口
人事部やダイバーシティ推進部の連絡先を事前にメモし、入社後1カ月以内に介護支援窓口との面談を設定しましょう。 - 心のケア
新しい職場環境でストレスが出やすいので、毎週「セルフチェックシート」で心身の状態を確認し、必要であれば社外メンタルヘルス窓口に相談しましょう。
リアル事例・体験談(悩みを共有)
事例1|母親の介護が始まり、仕事との両立に苦しんだAさん(40代・会社員)
状況:Aさんは母親が認知症を発症し、急に通院や夜間見守りが必要になりました。職場では残業が多く、家族にも相談できず孤立感がピークに。
相談先:地域包括支援センターに相談しケアマネジャーを紹介されました。その後、職場の上司に「介護制度について教えてほしい」と伝え、時短勤務を申請。さらに転職エージェントA社に登録し、在宅勤務可の求人を紹介してもらいました。
成功のポイント:
– 事前に介護両立制度を調べ、面接時に具体的に質問できた
– 介護サマリーを作成し、アドバイザーに正確に状況を伝えたため、ミスマッチが起きなかった
心の変化:
「相談したことで安心し、孤立感が薄れた」
「在宅勤務を実現できたとき、自分の価値を再確認できた」
事例2|父親の介護で退職→再就職を果たしたBさん(50代・元会社員)
状況:Bさんは父親の介護が本格化し、やむなく退職。しかし収入が途絶え、家計は逼迫。「何から手をつけていいか分からない」と焦っていました。
相談先:ハローワークの「介護離職者向け再就職支援講座」に参加し、複数転職エージェントに登録。A社では介護離職者専門のコンサルタントを紹介され、履歴書・職務経歴書を徹底的にブラッシュアップしてもらいました。
成功のポイント:
– 介護期間中にボランティア活動を行った経験を「社会貢献活動」としてアピール
– 製造業の企業で「介護休暇取得実績あり」を条件に求人を絞り、書類選考を突破
心の変化:
「再び社会で必要とされる場所が見つかり、自信が戻った」
「生活基盤が安定し、父の介護にも余裕が生まれた」
事例3|ビジネスケアラーとして時短勤務を獲得しつつキャリアアップしたCさん(30代・会社員)
状況:Cさんは夫婦共働きで子どもの介護も同時に発生し、時間管理が困難に。社内産業カウンセラーに相談し、転職エージェントB社を紹介されました。
相談先:社内産業カウンセラー→介護支援団体オンライン相談→B社で時短・在宅勤務可能な求人を紹介してもらいました。B社の担当者はCさんのスキルと介護状況を理解し、最適な企業を提案。
成功のポイント:
– 家族とキャリア棚卸しを共有し、転職先でのビジョンを明確にした
– 面接で「週4日出社+週1日在宅勤務」を条件に交渉し、受け入れてもらった
心の変化:
「家族ともっと一緒にいられる安心感が得られた」
「仕事でも評価され、やりがいを感じられるようになった」
よくある質問(FAQ)
Q1:「初めて介護相談に行くとき、何を準備すればいいですか?」
回答:まずは以下を準備しましょう。
– 介護認定証または申請中であれば申請書控え
– 家族構成・介護対象の状況をまとめたメモ
– 会社の就業規則(介護関連制度)がある場合はそのコピー
Q2:「介護離職したブランクが長いと不利では?」
回答:ブランク期間をポジティブに見せることができます。例えば、オンライン資格講座を受講した経験やボランティア活動を行った事実を職務経歴書に記載することで、「自己成長してきた期間」としてアピールしましょう。
Q3:「地方在住でもオンライン面談だけで転職できる?」
回答:オンライン面談は、自宅から気軽に参加できるため、地方在住者にも大きなメリットです。また、地方向けエージェントは地元企業の求人を多く保有していることがあるので、ハローワークと併用すると効率的です。面談時はWi-Fi環境や静かな場所を確保しましょう。
Q4:「介護しながら正社員になれる求人は本当にあるの?」
回答:近年、介護両立支援制度を整備する企業が増えています。求人票で「介護休暇」「時短勤務」「在宅勤務可」の文言を確認し、エージェントに「介護しながら働きたい」と明確に伝えることで、条件にマッチする求人を紹介してもらいやすくなります。
Q5:「転職エージェント利用料はかかるのか?」
回答:ほとんどの転職エージェントは無料で利用できます。企業が採用後にエージェントへ成功報酬を支払う仕組みのため、求職者に費用は生じません。
まとめ
ビジネスケアラーとして介護と仕事を両立する方、介護離職後に再就職を目指す元会社員の方が、「まずは誰に相談すべきか」「転職エージェントの活用方法」「実践的なスケジュール例と心のケア」を通じて、自分らしく働き続けるための道筋を示しました。

介護という大きな責任を抱えながらも、あなたの未来は必ず開けます。
わたしのキャリアは少しユニークで、「金融」「転職エージェント」「介護コンサルタント」と様々な業界を経験してきました。ちょっと変わってますよね(笑)。しかしこの私の変わった経験が、まさしく「仕事と介護の両立」に悩む会社員のみなさんにお役に立てるものと思い、本ブログの執筆を開始しました。
私の勤務していた転職エージェントは大手で、みなさんもよく知っている会社名だと思います。ここではあくまで中立な立場で転職支援をしたいので、社名は伏せさせて頂いています。転職サポートについては、プロ中のプロと自負しておりますので、みなさんのお仕事に関する悩みを解決します。
またその後介護分野への興味が高まり、介護系ベンチャー企業に転職をしました。そこではおもに、特養、訪問介護、通所介護、または有料老人ホームの経営や人事コンサルタント業務を行ってきました。また新規事業として介護に悩む人への相談窓口業務を立ち上げてサービスを提供していました。そのような経験から、介護事業者、要介護者やそのご家族の双方のお気持ちがよく理解しております。
このような経験がある私に、仕事と介護のお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽に相談をしてみてください。