USCPAは転職に役に立たない?意味ない、使えないのウワサは本当ですか?

USCPAが転職に役に立たない!」と、ネットの記事で見かけたのですが。これは本当なのでしょうか?

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

まったくそのような事はありません。はじめにズバリ一言!「USCPAは転職で有利になります!」と言えます。

 

これから勉強を始めようとする方にとっては、「USCPA(ユーエスシーピーエー)が転職に有利になるかどうか!?」は気になりますよね。

 

「USCPA(ユーエスシーピーエー)が転職に俄然優位!」となると、一気にモチベーションが上がって一生懸命勉強を始めますよね。

 

USCPAは転職や就職には「使えない」「役に立たない」と言う人もいますが、そんな事はありません。

 

転職サイトをチェックしてみて下さい。

 

そうするとUSCPA資格保有者を募集する求人案件が多数掲載されています。

 

それでは「USCPAが転職に有利になる理由」や「そもそもUSCPAとは何なのか?」について紹介していきます。

 

おすすめ特集記事特化型の専門サイトの紹介と比較

 

USCPAは転職に役に立たない?

 

USCPAは転職に役立つのでしょうか?

「USCPAが転職に役に立つ!」という事ですが、どのように役に立つのかをもう少し具体的に教えて頂けますか?

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

わかりました。それではUSCPAの市場ニーズについて、転職サイトの掲載求人掲載数をチェックしながら見て行ってみましょう。

 

それでは、管理部門(会計士、税理士、経理、人事等)に特化した最大手の転職エージェント「MS-Japan(エムエス ジャパン)」の保有求人数をチェックしてみましょう。

 

MS-Japanの「管理部門・士業」の転職エージェントサービスを「MS Agent」と言いますが、そのサイトから、保有資格別の求人数を比較してみました。

 

保有資格別の求人数比較

応募に必須な保有資格 求人数
公認会計士 約900件
会計士試験合格 約800件
税理士 約1,300件
税理士科目合格 約1,000件
USCPA 約300件

 

上の図からも分かりますが、USCPAもけっこう求人案件があるのですね。

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

USCPAの保有求人数は、公認会計士や税理士ほど多くはないですが、確実に一定以上の求人ニーズがあるのです。USCPAが転職に役に立たないというのは間違いということがお分かりになっていただけましたか。

私もUSCPA(ユーエスシーピーエー)にちょっと興味があったのですが、実際に資格を取得すると、どのような会社に入れるかを知りたいです。

Bさん

Dr.キャリアアドバイザー

USCPAについて興味がある場合は、MS-Japanに登録して相談をしてみるのも良いですね。MS-Japanのキャリアアドバイザーが「USCPAを持っていると、〇〇といった求人企業に応募が出来ます!」「△△社とかはUSCPA保有者をいつも欲しがっていますよ。」といった情報をもらえるかもしれません。まずは気になったらMS-Japanに登録してみましょう。

 

USCPAの求人数をチェックしてみましょう

 

MS-Japanは「会計士やUSCPA資格者」向けの最大手転職エージェントなので、USCPAの求人についても多く保有しているのは分かりました。それでは他の転職サイトでもUSCPAの求人は掲載されているのでしょうか?

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

はい。USCPAの求人掲載数がもっとも多いのがMS-Japanですが、もちろん他の転職サイトにも求人は掲載されていますので各サービスでの掲載数をチェックしてみましょう。

 

それでは次に、各転職サイトのUSCPA求人数について比較してみます。

 

各転職サイトのUSCPA求人数比較

サイト名 USCPA求人数
MS-Japan 約300件
ジャスネットキャリア 約300件
リクルートエージェント 約150件
リクナビNEXT 約50件

 

MS-Japan・ジャスネットキャリアは管理部門(会計士や税理士、経理・人事等)に特化した「特化型転職エージェント」、一方のリクルートエージェントやリクナビNEXTは「総合転職サービス」です。

 

双方を比較してみると掲載求人数については特化型転職エージェントの方が多いようですが、総合転職サービス大手の「リクルートエージェント」と「リクナビ転職」もチェックしておいた方が良いでしょう。

 

注意
特化型転職エージェントは、総合転職サービスに比べてあまり知名度が高くありません。それゆえ「USCPAの有資格者」でも「登録・ご利用」をしないで転職活動を終えてしまう人が多くいます。USCPAを保有する求職者の方はぜひ「総合転職サービス」と「特化型転職エージェント」の双方に登録して、漏れなく求人案件をチェックすることが重要です。

 

MS-Japan公式サイトへの登録はこちらから!

 

USCPA保有者のためのおすすめ転職方法

 

それではここで、「USCPA資格保有者」のためのおすすめの転職方法を紹介します。

 

ポイントは先ほど説明しました「総合転職サービス」と「特化型転職エージェント」の双方の登録・利用です。

 

そしてズバリおすすめするのは、下記の3サービスです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

ズバリ、ますは一番初めに下記の3サービスに登録しましょう。

 

【ズバリ登録すべく3つのサービス】

 

①「MS-Japan」会計士・USCPAの転職支援実績ナンバー1 

②「リクルートエージェント」転職ノウハウ・支援実績ナンバー1

③「リクナビNEXT」転職サイトナンバー1

 

これらのサービスに登録することによって、「USCPAの転職事情が把握できる(①)」「転職活動のノウハウをアドバイスしてくれる(②)」「求人案件の抜け漏れが無いように出来る(③)」といった効果が期待出来ます。

 

まずはこの3つのサービスに登録し、それでも物足りない場合は他のサービスのご利用を検討するようにしてください。

 

MS-Japan(エムエス・ジャパン)

USCPAは転職に役に立たない

MS-Japanとは
管理部門特化型(会計士・税理士・人事・経理等のエージェントとしては業界No.1と言われている「MS-Japan(MSジャパン)」。1990年の創業の老舗エージェントです。

創業当初はアパレルを中心とした転職支援サービスを行っていたMS-Japanですが、1995年から管理部門に特化したサービスをスタートしそれ以降は管理部門の転職支援を多数サポートしてきました。

 

「公認会計士」「USCPA」の転職に強みがあるのはもちろんのこと、「税理士」「弁護士」などの専門職種にも対応しています。

 

【拠点】東京・横浜・名古屋・大阪

MS-Japanの評価

転職支援実績
(4.5)

求人数
(4.5)

サポート体制
(4.5)

総合評価
(4.5)

 

 

リクルートエージェント

USCPAは転職に役に立たない

リクルートエージェントとは
リクルートエージェントの最大の特徴は、業界トップクラスの求人数を保有し、転職支援実績No.1であることでしょう。1971年から続く老舗で取引企業との関係も強く、非公開求人もトップクラスの多さとなっています。

特徴

  1. 10万件を超える非公開求人
  2. キャリアアドバイザーの評価が高い
  3. 全国の求人案件を保有

【拠点】札幌・仙台・東京(丸の内)・東京(立川)・栃木・埼玉・千葉・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・福岡

 

1971年から続く老舗であるため、取引企業との関係も強く圧倒的な求人数を維持しています。

 

だからこそ、利用者も多く、転職を支援した実績も豊富なのです。

 

リクルートエージェントの評価

転職支援実績
(4.5)

求人数
(4.5)

サポート体制
(4.5)

総合評価
(4.5)

 

リクルートエージェント公式サイト

転職相談に申し込む!(無料)

 

リクナビNEXT

USCPAは転職に役に立たない

リクナビNEXTとは
転職サイトといえば「リクナビNEXT」。知名度も実績も全てにおいて転職サイトとしてナンバー1です。転職サイトの老舗で、求人数や求人の内容、または転職ノウハウのコンテンツ等が最も充実した転職サイトです。

特徴

  1. 転職サイトでも断トツの公開求人数
  2. 幅広い業種・職種の求人が揃っている
  3. 大手や優良企業の掲載求人が多数
  4. 地方の優良中小企業の求人数も充実

 

リクナビNEXTの評価

登録のしやすさ
(4.5)

求人数
(4.5)

求人の内容
(4.5)

総合評価
(4.5)

リクナビNEXT公式サイト

転職サイトに申し込む!(無料)

 

そもそもUSCPAとは(基本編)

 

転職サイトに求人案件が掲載されているのは理解しました。それでもネットで「USCPAは持っていても意味がない。」「USCPAってせっかく合格しても、日本国内では使えないよ!」いった意見も見かけます。それではUSCPAを持ってると、どんなことが出来るのでしょう?

A君(20代会社員)

 

ここであらためてUSCPAを保有していると、どのような事が出来るかを簡単に説明します。

 

①USCPAとは

 

USCPA(ユーエスシーピーエー)は「U.S. Certified Public Accountant」の略語で、日本語では「米国公認会計士」と呼ばれています。

 

②USCPAの2つの魅力とは

 

その1)国際的に通用する資格

その2)外資系企業や海外へ進出を考えている日本企業への転職に有利

 

③USCPA資格が通用する国

 

US(米国)と聞くと「アメリカで通用する資格」というイメージでしょうが、アメリカだけのものではありません。アメリカはもちろんの事、オーストラリア・カナダ・香港といった国でもUSCPA資格は通用しますので、それらの国でも活躍することが出来ます。

 

④USCPAがあればこんな企業に転職可能

 

日本国内にある外資系企業の経理や財務では、USCPA保有者にかなり強いニーズがあります。

またそれ以外でも「日本のグローバル企業」「米国で上場している日本企業」「海外に連結子会社を持つ企業」「監査法人や会計事務所」「コンサルティングファーム」などからの求人ニーズがあります。

 

Dr.キャリアアドバイザー

いかがでしょう。このように見てみると、USCPAが「意味ない」「使えない」といった事は、デタラメな話しというのがお分かりになるのでは。後ほどさらに詳しく「USCPA」の魅力については紹介しますので、あわせてそちらも参照ください。

 

リクルートエージェントの公式サイトはこちらから!

 

その他の専門特化型転職エージェント!

 

Dr.キャリアアドバイザー

それでは、MS-Japan以外の会計士やUSCPAに専門特化している転職エージェントサービスを紹介します。

 

ジャスネットキャリア

USCPAは転職に役に立たない

ジャスネットキャリアは、ジャスネットコミュニケーションズが運営する会計、税務、経理・財務分野に特化した転職求人情報サイト。

 

USCPAをはじめ、公認会計士や税理士の求人掲載数は、MS-Japan(エムエス・ジャパン)と並び、業界最大数となっています。

 

ジャスネットキャリアの評価

転職支援実績
(4.5)

求人数
(4.5)

サポート体制
(4.5)

総合評価
(4.5)

 

マイナビ会計士

USCPAは転職に役に立たない

マイナビ会計士の特徴は、やはり「マイナビ」グループであると言えます。

 

マイナビ会計士は、サービスを始めてからまだあまり時間が経っていませんが、それでも監査法人の求人については、ほぼご紹介できるはず。

 

また特徴としては、キャリアアドバイザーの対応が良い点が上げられます。

 

はじめて転職をされる方についてはマイナビの丁寧な転職支援サービスはおすすめです。

 

マイナビ会計士の評価

転職支援実績
(3.0)

求人数
(3.0)

サポート体制
(4.0)

総合評価
(3.5)

 

USCPAは転職に有利です

 

USCPAに挑戦する人の中には、転職を有利に進めたいので資格を武器にしたいという方がいます。

 

USCPAの試験勉強をすると、財務会計の知識の習得はもちろんですが、多少は英語の勉強にもなります。

 

Dr.キャリアアドバイザー

極端に言うと、たとえ試験に合格しなかったとしても、USCPAの勉強をして損になる事はありません。簿記の基本的な知識を身につけることにもなります。ビジネスパーソンならば、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)の知見があった方が良いでしょう。

 

MEMO
USCPAを保有していると、「大手監査法人」への転職にとても有利ですし、「準大手」の監査法人でも、USCPA保有者へのニーズは強く有ります。そのほか「会計事務所」「コンサルティングファーム」への転職も有利になることでしょう。

 

転職で有利になる一番の理由とは

 

USCPAが一定の転職市場でのニーズがある事は、転職サイトに掲載されている求人数でお分かり頂けたと思います。

 

そして人気の理由は、ズバリ「公認会計士が不足している」からなのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

そもそも日本の公認会計士がまったく足りていないのが現状なのです。ここで年度別の公認会計士の合格者数の推移を見てみましょう。

 

合格者数の推移

年度 受験者数 合格者数 合格率
2005 15,322 1,308 9%
2006 20,796 3,108 15%
2007 20,926 4,041 19%
2008 21,168 3,625 17%
2009 21,225 2,229 10%
2010 25,648 2,041 8%
2011 23,151 1,511 7%
2012 17,894 1,347 8%
2013 13,224 1,178 9%
2014 13,016 1,102 8%
2015 10,180 1,051 10%
2016 10,256 1,108 11%
2017 11,032 1,231 11%
2018 11,742 1,305 11%

 

このように年次毎の合格者数の推移を見てみると、2007年度をピークに合格者数が下降傾向にある事がお分かりになる事でしょう。

 

どうして合格者数が増加したのでしょう?

 

上図を見ると、2006年から急激に合格者数が増加していることが分かります。

 

前年の2005年は1,308人の合格者数、そしてさらに2004年は1,378人、2003年は1,262人の合格者数だったのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

じつは当時の金融庁が、以下のようなことを掲げたのです。

①平成30年頃までに、公認会計士の総数を「5万人程度」の規模にする

②年間2~3千人が試験合格者となることを目指す

 

それにより2006年から試験制度が新制度に変更されたのです。

 

金融庁の指導のもと新試験制度が導入された結果、2006年には3,108人、2007年には4,041人が試験に合格しました。

 

MEMO
合格者数は増加したものの、一方でほとんどの監査法人では急激に増えた試験合格者を受け入れる事が出来ませんでした。そのためせっかく試験に合格したものの、就職出来ない人が急増してしまったのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

このように多くの人が就職出来ないという題が発生したため、2010年からは2005年以前の合格水準に戻すようになったのです。しかし近年の好景気により再び「公認会計士」への求人需要が増え始め、あらためて会計士不足と言われ始めているのです。

 

試験の難易度について

 

USCPAの受験者数は、全世界的に見てみると約10万人近い受験者がいます。

 

Dr.キャリアアドバイザー

日本の公認会計士試験は約1万人強の受験者数、一方のUSCPAの受験者数は約10倍の受験者数となっています。

 

10万人弱はあくまで全世界的に見たデータですが、そのうち約2,000人程度が日本人の受験のようです。

 

USCPAは日本の公認会計士受験者に比べて、社会人の受験者が多いのも特徴と言えるでしょう。

 

そして合格者数ですが、ある年の全世界での合格率が30%近くありましたので日本では「約600人前後の合格者数」が想定されます。

 

Dr.キャリアアドバイザー

ただし一説によりますと、「日本人は英語が苦手」とも言われていますので、もうすこし合格者は少ないかもしれません。

 

試験の内容について

 

2004年4月以降、それまで筆記での試験形式だったのがガラリと変わり、コンピュータでの受験となりました。

 

試験科目については以下の通りとなっています。

 

FAR(Financial Accounting & Reporting = 財務会計)

財務会計、公会計、財務分析など

 

BEC(Business Environment & Concepts = 企業経営環境・経営概念)

管理会計・原価計算・予算統制・経済学・ファイナンス・ITなど

 

AUD(Auditing & Attestation = 監査および諸手続き)

監査・内部統制など

 

REG(Regulation = 諸法規)

税法・商法・ビジネスフローなど

 

USCPAは、1科目毎に受験が出来ます。

 

しかし科目合格については有効期限があり、最初の科目が合格してから18ヵ月となっています。

 

この期間に全科目合格出来ない場合、受験してから18ヵ月を経過した合格科目が失効します。

 

試験合格で、USCPA資格保有者?

 

USCPAの試験につきましては、上述の通り18ヶ月以内に4科目の合格が必要となります。

 

それではUSCPAの資格とは、この科目試験に合格すればOKなのかと言うとそうではありません。

 

全科目の試験に合格した後には、試験合格に加え実務経験が必要になります。

 

MEMO
USCPA試験全科目に加え、実務経験を積んだ上でライセンス取得をすることで、ようやくUSCPA有資格者となれるのです。実務経験をした上で、各州に申請をすると晴れてCertified Public Accountant(CPA)となりますが、一般的に「USCPAに合格した」というのはこのひとつ前の段階、全科目の試験に合格したことを指します。

 

USCPAライセンスを取得するためには

 

USCPAのライセンスを取得するためには、米国基準での監査実務経験を数年積まなければなりません。

 

しかしここが各州の独立性が強いアメリカの面白いところでもあるのですが、州によって法律が違うのでライセンスの取得条件が違ってくるのです。

 

「ライセンス取得」に有利な州を選択すること等もポイントになってきます。

 

日本からのアクセスの利便性や取得条件などから日本人には「グアム」が人気のようです。

 

グアムでのライセンス発行条件

 

グアムでUSCPAのライセンスを発行してもらうためには以下の条件が必要になります。

 

条件1)全科目試験の合格

 

条件2)総合単位が150単位以上の場合は1年以上、2000時間以上の実務経験。総合単位が150単位未満の場合:は2年以上、4,000時間以上の実務経験が必要となります。

 

条件3)試験出願時に学歴要件を満たしている

 

【まとめ】USCPAは使えないは嘘だった!

 

日本国内にある外資系企業の経理や財務では、USCPA保有者にかなり強いニーズがあります。

 

その他「日本のグローバル企業」「米国で上場している日本企業」「海外に連結子会社を持つ企業」などからのニーズがあります。

 

また、監査法人や会計事務所、コンサルティングファームなどでもニーズが見受けられます。

 

Dr.キャリアアドバイザー

つまり資格を保有すれば、幅広い会社からのニーズがあるのです。「英語の勉強になる」「会計の知識もつく」、このようなUSCPAは試験勉強をするだけで、ビジネスパーソンにとっては大きなスキルアップになるのです。