生保からの転職でおすすめの仕事とその理由について解説します。

 

生命保険会社を辞めたい。

 

「ノルマがきつい」「ストレスがたまる一方」「スキルアップが出来ない」「給料が上がらない」

 

これらは生命保険会社を辞めて転職したくなる主な理由です。

 

このような思いは、なにも生命保険会社で働く人だけのものとは限りません。

 

しかし最近では、生保業界の業績に強い向かい風が吹いているせいか、生保から転職したいという声も強くなっているようです。

 

Dr.転職アドバイザー

それでは「今、生保業界がどのような状況なのか」、そして「もし生保で働く人が転職するなら、おすすめの仕事は何か?」を紹介して行きたく思います。

 

生命保険から転職したくなる理由

 

2020年4月-9月の主要生保14社の新規契約の保険料収入が発表されました(2020年11月末)。

 

Dr.転職アドバイザー

結論から申しますと、状況はかなり厳しいです。新型コロナウィルスの感染拡大が、生命保険営業をモロに直撃したといった感じでしょうか。

 

主要生保14社の新規保険料収入は前年同期比で42%の減収となったのです。

 

しかも主要生保14社のうち、実に10社が2ケタの減収だったのです。

 

このような業績ですと当然なのでしょうが、なんとか売上げを上げるために、社内でのプレッシャーは大きくなることでしょう。

 

なかには社内の雰囲気がギスギスしたものになっているかもしれません。

 

Dr.転職アドバイザー

業績悪化によって社内の雰囲気などが変わってしまい、会社を辞めたくなる人が増えていることでしょう。それではあらためて各社の業績をチェックしてみて、生保業界全体の状況を把握してみましょう。

 

生命保険各社の業績は

 

それではまずは「新規契約の保険料等収入」をチェックする前に、生命保険会社の保険料収入ランキングを見てみましょう。

 

2019年度各社の保険料等収入

会社名 保険料等収入(百万円) 対前年比(%)
日本生命 4,526,109 94.8%
かんぽ生命 3,245,541 82.0%
明治安田生命 2,593,355 93.6%
第一生命 2,350,198 101.5%
住友生命 2,224,303 92.5%
メットライフ生命 1,822,591 85.9%
アフラック生命 1,412,913 98.7%
第一フロンティア生命 1,355,434 72.3%
ソニー生命 1,330,860 117.1%
マニュライフ生命 977,796 92.2%

参照サイト:Yahooニュース

 

Dr.転職アドバイザー

それでは続けて、2020年4-9月期における主要生保14社の新契約の業績について見ていきましょう。

 

続いて主要生保14社の「新規契約の保険料等収入」について以下に記します。

 

主要14社の新契約年換算保険料

会社名 保険料等収入(億円) 対前年比(%)
日本生命 1,148 ▲44%
第一生命 529 ▲53%
T&DHD 484 1%
MS&AD生命 474 ▲28%
住友生命 468 ▲25%
明治安田生命 409 ▲19%
メットライフ生命 302 ▲42%
ソニー生命 287 ▲26%
アフラック生命 205 ▲44%
東京海上日動あんしん生命 184 -
かんぽ生命 150 ▲89%
SOMPOひまわり生命 113 ▲6%
朝日生命 110 ▲6%
富国生命 76 ▲27%

 

Dr.転職アドバイザー

業界1位の日本生命の大幅マイナスが目立ちます。生命保険業界の収入の大半は既存の契約によるもの。そのため足元の業績については底固いのですが、この状況が続くようですと収支の悪化が想定されます。

参照サイト:日本経済新聞社公式サイト

 

まだまだ新型コロナウィルスの影響が続くと予想される中、生保各社は事業の見直しを急いでいるようです。

 

日本生命や第一生命は傘下の子会社などを通じて、ネット完結型の保険商品の販売にも注力するようです。

 

しかし生命保険の営業の重要なカギは「対面営業」。

 

この新型コロナウィルスの状況によって、生保各社の業績は今後しばらく大きく左右されるでしょう。

 

生保の営業経験者はここがスゴイ

 

「あ~、もう会社辞めたい!」

「でも今の自分に何が出来るのだろう?」

 

こんなようにお悩みの生保営業の人もいることでしょう。

 

皆さんお気づきでは無いのかもしれませんが、ここで生保営業経験者の強みについて説明します。

 

生保営業経験者のここがスゴイ!

1. 無形商材を売ってきた

2. 競合と類似商品を売ってきた

3. 顧客に嫌われながらも商品を売ってきた

4. 老若男女を対象に商品を売ってきた

5. 土日や祝日でも対応してきた

6. 分かりづらい商品を売ってきた

 

Dr.転職アドバイザー

上記は「生保営業経験者がスゴイ!」と思えるほんの一例です。まだまだスゴイと思える事があるのでしょうが、上記の経験だけで、十分な市場価値があると思われます。

 

上記をまとめると、生保営業経験者には以下のような強みがあると思われます。

 

【生保営業経験者の強み】

1)無形商材を売ってきた提案力

2)類似商品を売ってきた差別化戦略

3)顧客とのリレーション強化力

4)幅広い層へのコミュニケーション力と人脈

5)いつでも動けるフットワーク

6)1)に通じる提案力

 

このように何年か生保営業を経験する事により、いつしか「営業に必要な力の多く」が備わっているのです。

 

生命保険会社の今後について

 

営業としての実力が身に付く生保の営業職。

 

それではこの生保の営業を今後も続けるべきか、辞めるべきかについてを考えてみましょう。

 

繰り返しになりますが、生保の営業は決して専門的では無いですが「汎用的な営業力」を身に付ける事が出来ます。

 

Dr.転職アドバイザー

みなさんがこのまま仕事を続けるか悩んでいるとしたら、その悩みの中身次第ですが、転職を視野に入れて今後のライフプランを見直してみる事をおすすめします。

 

それではなぜこの乱暴とも思える言い方をするのかを説明します。

 

それは長く続く「少子高齢化」が大きな理由です。

 

Dr.転職アドバイザー

結論から申しますと、少子高齢化で儲かるビジネスと儲けづらくなるビジネスがあるのです。

 

出来れば儲かるビジネスを選んだ方が、今後みなさんにとってもたくさんのチャンスが巡って来る可能性が高いのです。

 

儲かるビジネスが良い理由

①何と言っても給料が良い

②そのため生活が安定する

③会社が儲かっていると安心できる

④会社が儲かっていると、新規ビジネスに挑戦できるチャンスがある

 

以上はほんの一例ですが、儲かっている業界や会社に入ると、多くのメリットがあることは間違いありません。

 

かつての銀行員がまさしく「儲かるビジネス」の典型例でしたよね。

 

中長期では厳しい環境

生保 転職

年々減少している出生数。

 

そして日本の少子化は従来の想定を超える速さで進んでいます。

 

晩婚化や結婚をしない人の増加、そしてそこに新型コロナウィルスの影響も重なり出生数の減少が加速しています。

 

2020年は84万人8,000人になり、2021年にはとうとう80万人割れが予想されています。

 

出生数の減少が業績に影響する業種、たとえばここで紹介している生保業界などはまさしく相当するでしょう。

 

しかし逆にこの少子化を追い風に出来る業界があります。

 

それが人材ビジネス業界なのです。

 

AIやIOTの進歩により、人員の抑制が可能とは言われていますが、それでも人材確保は企業の生命線であることに変わりはありません。

 

この先少子化が進むことによって、ますます優秀な人材の獲り合いが激しくなり、その時には今以上に人材ビジネスの存在感が増していく事でしょう。

 

おすすめしたい仕事はこれ!

 

今ならおすすめしたい業界は以下の2つです。

 

おすすめしたい業界はここ!

①IT業界 ②人材ビジネス業界

 

上記の2業界がおすすめですが、①のIT業界については、儲かっている会社とそうでない会社の見極めが必要です。

 

それと儲かっていた会社が一転して赤字転落といった事もある業界です。

 

そのような点で②の人材ビジネス業界が「よりおすすめ」と言えます。

 

そして生保営業経験者には人材ビジネスのなかでも特に「転職エージェント」の「キャリアアドバイザー」をおすすめしたく思います。

 

キャリアアドバイザーの仕事とは

 

転職エージェントのキャリアアドバイザーの仕事とは、求職者に寄り添いながら、転職活動全般のサポートをする仕事です。

 

求職者は転職エージェントに登録すると、以下のようなサービスを受ける事が出来ます。

 

転職エージェントサービスの主な流れ

1. 会員登録。無料で利用が出来ます。

2. キャリアアドバイザーによるカウンセリング

3. 希望の求人を紹介

4. 応募前に履歴書・職務経歴書の添削

5. 受けたい会社へ書類応募を代行

6. 面接日の日程調整を代行してもらえる

7. 面接の前には、面接対策を実施

8.合否の連絡をしてくれる(評価ポイントのフィードバックも)

9. 入社前には、年収などの条件交渉も代行

 

上記が主だった転職エージェントのサービスになるのですが、上記1以外の全てでキャリアアドバイザーが関与します。

まさしく求職者に寄り添い、二人三脚で転職活動をサポートする存在なのです。

 

キャリアアドバイザーのやりがい

 

キャリアアドバイザーの一番のやりがい、それは転職支援をした求職者からの感謝の声でしょう。

 

求職者からいただく「〇〇さんのおかげで、転職活動がうまく成功しました。」という一言です。

 

転職エージェントのビジネスは、求職者と求人企業の双方がナットクして入社が決まった場合に、求人企業から報酬を貰えるビジネスモデルです。

 

つまり双方がハッピーになれるビジネスモデルなのです。

 

求職者も求人企業も満足して、それによってキャリアアドバイザーのみなさんも満足出来る仕事、このような「Win-Win-Win」のビジネスも珍しいのでは無いでしょうか。

 

そしてこのキャリアアドバイザーの仕事には「ホスピタリティー」「コミュニケーション力(提案力や傾聴力等)」「顧客とのリレーション」等が重要です。

 

そこは生保営業経験のみなさんなら、まったく問題なくキャリアアドバイザーとして活躍できることでしょう。

 

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キャリアアドバイザーになるには

 

Dr.転職アドバイザー

それでは最後に転職エージェントのキャリアアドバイザーになる方法を教えます。

 

転職エージェントのキャリアアドバイザーになるには、大まかに以下の2つの方法があります。

 

①転職サイトをチェックして求人案件を探す

②転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに相談をしてみる

 

①の転職サイトを利用するのは、一般的な方法ですよね。

 

おすすめの転職サイトを紹介しますので、そちらを参考にしてみてください。

 

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続いて②のキャリアアドバイザーに相談という方法は、いわゆる裏技でありながら一番の近道のはずです。

 

実は転職エージェントに相談に来る求職者のみなさんに、自社のキャリアアドバイザー職をすすめるケースがあるのです。

 

Dr.転職アドバイザー

転職エージェントは今はどこも業績が良いです。そして今後も続く採用難は転職エージェントに追い風となり、各転職エージェントは人材補強を急いでいるのです。

 

キャリアアドバイザーとのカウンセリングで、「転職エージェントのキャリアアドバイザーにも興味があります。」と一言添えれば、おそらく自社の求人を紹介してくる可能性があります。

 

このような方法で、キャリアアドバイザーへの道が開ける可能性が充分に考えられるのです。

 

転職成功のためのおすすめ転職エージェント

 

Dr.転職アドバイザー

これはほとんどの転職エージェントで行っている事でもありますが、実際に私が今まで求職者から聞いたことのある「自社の求人案件を求職者へ紹介した事のある転職エージェント」を紹介します。

 

リクルートエージェント

生保 転職

1.求人の保有数が圧倒的ナンバー1

2. 登録数が圧倒的ナンバー1

3. 転職支援実績が圧倒的ナンバー1

 

転職支援数は累計で約50万人と突出した実績を誇ります。リクルートエージェントでは、各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが求職者の希望やスキルに沿った求人を厳選して紹介します。もちろん金融業界を得意としてキャリアアドバイザーも多数在籍しています。

 

リクルートエージェントの評価

総合評価
(5.0)

求人の質と数
(5.0)

アドバイスの内容
(4.5)

親身・熱心さ
(4.5)

 

dodaエージェントサービス

生保 転職

1) 業界第2位の最大手クラス

2) キャリアアドバイザーの質が良い

 

dodaの転職エージェントサービスは、年間18,000人以上の転職成功をサポートし、業界最大手の一角となっております。dodaは、パーソルホールディングスの転職エージェントサービス。テンプホールディングスとインテリジェンスホールディングスが合併して誕生したガリバー企業です。

 

dodaの評価

総合評価
(4.5)

求人の質と数
(5.0)

アドバイスの内容
(4.0)

親身・熱心さ
(4.0)

 

パソナキャリア

生保 転職

1) 女性が大活躍する会社

2) 顧客満足度を追求するクレド経営を実践

 

そもそもパソナキャリアが女性が活躍する会社ですので、女性の転職支援は好評できっとみなさんの強い味方になるはずです。また「顧客満足度を第一とする会社方針」のもと、はじめての転職で不安を抱える求職者を親身にそして丁寧に転職サポートする事でしょう。

 

パソナキャリアの評価

総合評価
(4.0)

求人の質と数
(3.5)

アドバイスの内容
(4.5)

親身・熱心さ
(4.5)

 

マイナビエージェント

生保 転職

1) マイナビグループの知名度の高さ

2) 20代の転職支援に強み

 

マイナビのサービスは、就活学生向けの「マイナビ」が有名で「リクナビ」と二強と言われています。その影響で若手層から人気の転職エージェントです。マイナビエージェントは特に20代の転職支援に強みがありますので、20代にはイチオシです。

 

マイナビエージェントの評価

総合評価
(3.5)

求人の質と数
(3.0)

アドバイスの内容
(4.0)

親身・熱心さ
(4.0)

 

Spring転職エージェント

生保 転職

1) 人材サービスで「世界No.1シェア」

2) 外資系企業に強い

 

アデコは転職エージェントサービスを「Spring(スプリング)」というブランドで世界規模で展開しています。世界的企業として、外資系の求人案件に強みがあります。アジア・ヨーロッパ16カ国に、700人以上のコンサルタントがいるアデコグループ。世界的な人材サービス会社なのです。

 

Spring転職エージェントの評価

総合評価
(3.5)
求人の質と数
(3.0)
アドバイスの内容
(4.0)
親身・熱心さ
(4.0)

 

生保で頑張りたい

 

Dr.転職アドバイザー

ここであらためて「異業種から生保に挑戦してみたい人(就活生を含む)」のために、そもそも生保の業界や仕事について紹介します。

 

生保の営業について

 

まず生保の営業には大きく分けて3種類の営業スタイルがあります。

 

①直販営業(個人に対しての営業)

②代理店営業(販売代理店に対しての営業)

③金法(キンポウ)営業(金融機関に対しての営業)

 

直販営業について

 

Dr.転職アドバイザー

まわりの人から「生保の営業はノルマがきつくてゼッタイにやりたくない!」と聞いたことがありませんか?そのようないわゆる「保険のイメージが悪い」のはこの「直販営業」による影響なのです。

 

【生保を嫌がる理由について】

①完全歩合制で収入が安定しない。

②友人や家族に保険を売らないといけない。

③仕事が大変で離職率が高い、長く働けない。

上記についての注意
【①について】①は外資系生保の個人営業のみです。

【②について】②は国内大手の職域営業(生保レディ)のみ。

【③について】主に①②に多くみられる。

①:プルデンシャル生命、メットライフ生命、etc

②:日本生命、第一生命、住友生命、etc

代理店営業について

 

Dr.転職アドバイザー

続けて代理店営業の仕事を紹介したいのですが、こちらはみなさんの生保営業のイメージとかなり違うかもしれません。

 

代理店営業の魅力について

①代理店営業は「保険を売る仕事」ではありません。

②自社の商品を代理店に売ってもらう仕事です。

③残業が少なく、働き方も安定しているので離職率も低いです。

仕事内容について
①代理店に対しての自社商品の販促活動。

②代理店営業の社員へのロープレの実施。

③売上げの悪い店舗に対してのコンサルティング営業。

 

いかがでしたか。

 

一言で生保の営業と言っても、「直販営業」と「代理店営業」では大きな違いがあるのがお分かりに頂けましたでしょうか。

 

「直販営業」「代理店営業」のいづれにせよ、生保業界にご興味がある場合は挑戦してみる事をおすすめします。

 

営業として真の実力を身につけることが出来ることでしょう。