A君(20代会社員)
Bさん
A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
そして面接の最強の練習方法は、本番の面接を客観的に評価することです。
つまり録音した面接でのやりとりについて、何が良くて何が悪いのかをチェックすることです。
それでは「求人企業との面接を録音しても良いものか?」について説明しましょう。
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転職エージェントに訊く「面接の録音について」
面接でのやりとりを録音するのは違法になるのでしょうか?
この回答については、元大手転職エージェントでの経験からお答えしましょう。
Dr.キャリアアドバイザー
Bさん
A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
今まで何人もの求職者と採用面接をして来ましたが、面接が始まる前に「今日の面接を録音しても良いですか?」と聞かれたことは一度もありません。
もしそのような事を聞かれたら私でしたら、定型通りの質問のみで終始し、求職者の良い点を引き出すような質問や会話もしなくなる事でしょう。
Dr.キャリアアドバイザー
求人企業は録音している?
Dr.キャリアアドバイザー
面接を録音・録画してあとで共有しても良いですか?
問い合わせの内容は、「面接当日どうしても同席出来ない担当者がいる」との事で、後ほどその録音・録画データをもとに採用ジャッジをしたいという事でした。
このケースも法律上で違法という事はありませんが、私からの回答はもちろん「ノー」です。
利用目的が当日欠席の「合否の相談」という事でしたら、求職者にしてみたら「それでは今回の面接の意図は?」という事になります。
またこのような行為は相当な不信感につながりますし、あっという間にSNSで拡散し企業イメージが失墜するからです。
Dr.キャリアアドバイザー
求人企業が面接を録音しておいて、万が一このデータが漏洩した場合、たとえそれが違法でなかったとしてもおそらく世間はこの行為を許さないはずです。
採用担当者の一人が面接に同席出来ない場合などは、あらかじめ確認したい質問事項をまとめておいて、面接時に代わりの採用担当者から確認してもらうようにするべきなのです。
録音は盗聴ではない?
面接を録音する事は、盗聴にはならないのですか?
採用担当者に許諾を取りましょう
録音は採用担当者に何も言わずに行って良いですか?
面接の様子をSNSにアップ
面接の様子を他の人に見てもらっても良いのでしょうか?
面接を録音するメリット
それでは面接を録音しておくと、どのようなメリットがあるかについて説明して行きましょう。
自分の話し方を知る事が出来る
意外と知らないのが自分の声のトーンや話し方。
録音した音声データを確認すると、みなさん自身がイメージしていたものとは大きく違うと感じるはずです。
録音データでは、みなさんの声の大きさ、トーン、話すスピードなどを確認出来るのです。
自分の話した内容について知る事が出来る
面接当日には緊張していて、何を話したかを正確に覚えていないことでしょう。
録音データを聞き返せば、みなさんが採用担当者の質問に対して「正確に論理的に返答出来ているか?」を確認する事が出来ます。
友人・知人にチェックしてもらえる
録音データがあればみなさん自身だけでなく、親しい友人などに録音データを聞いてもらい「どこか気になる点がないか?」をチェックしてもらう事が出来ます。
このように第三者の意見を参考に、みなさん自身の面接の対応について改善が出来る事は魅力と言えます。
しかし繰り返しになりますが、録音データを他人に渡したり、SNSで共有などはゼッタイにしないようにしてください。
法的に問題がないとされるのは、あくまで選考活動において自分自身の振り返りのために使う「個人使用」のケースのみです。
面接を録音するデメリット
それでは一方のデメリットはどのようなものがあるのかを紹介していきましょう。
黙って録音していたのがバレたら最悪
面接の録音そのものは「違法でない」と申しました。
しかし違法でないからといって、求人企業の承諾無しに勝手に録音して、もしそれがバレたらとても雰囲気が悪くなりますし心象が悪くなる事でしょう。
もし、求人企業が勝手にみなさんの面接を録音していたら、みなさんはどう思われますか? 決して良い気分にはなりませんよね。
面接に集中できない
ちゃんと採用担当者に承諾を貰っていれば良いのですが、万が一黙って録音をしようとした場合。
違法で無いと分かっていても、「万が一バレたらどうしよう」と気になるものです。
そうなると自分が話している内容よりも、録音が気になって集中できないということもあります。
面接はやはり面接に集中する事が第一なので、もし面接に集中出来ないようなら本末転倒です。
転職エージェントがおすすめする録音シーン
Dr.キャリアアドバイザー
ひとりで面接の練習
自宅でひとりで面接の練習をしているときに、ご自身の受け答えを録音するのも効果的です。
あらかじめ想定質問を用意しておいて、その質問に対して本番のように受け答えをするのです。
その時録音したデータを聞きなおして「声の音量やトーン、話すスピード、話しの内容」などについてチェックするのです。
自分自身の録音データを聞く事で、「意外に話すスピードが速いな」「語尾がしっかりと聞こえない」「話しが長くて分かりづらい」といったような欠点も見えてくる事があるのです。
キャリアアドバイザーとの模擬面接
転職エージェントでは、みなさんから依頼をすれば「模擬面接」を実施してくれるはずです。
模擬面接では、本番さながらの質問をみなさんが回答し、その回答に対してキャリアアドバイザーが指導をしてくれるのです。
キャリアアドバイザーからの貴重な指導は、その場で理解しているつもりでも、自宅に帰るとすっかり忘れてたと言う事もあります。
みなさんが模擬面接でどのような受け答えをして、その回答に対してキャリアアドバイザーがどのような指導をしてくれたか。
それを自宅でじっくりと振り返るのはとても有益な事なのです。