転職エージェントの使い方に、正しい方法はあるのですか?
Dr.キャリアアドバイザー
A君(20代会社員)
Bさん
Dr.キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーとの良好な関係性。
転職エージェントを利用して転職活動をする時、この良好な関係性こそが転職成功のコツなのです。
そしてキャリアアドバイザーとの良好な関係性には、転職時期を明確にすることが重要なのです。
それではその理由について詳しく説明して行きましょう。
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転職エージェントの正しい使い方
転職エージェントは転職時期を明確に伝える?これはどういう意味があるのでしょうか?
Dr.キャリアアドバイザー
転職エージェントの正しい使い方。
まずはこの「正しい使い方」が、重要なキーワードになる事をご認識ください。
そして転職エージェントの正しい使い方のひとつに「転職時期を明確に伝える!」という事も含まれているのです。
転職エージェントの使い方
それではそもそも転職エージェントの正しい使い方とは何なのでしょうか。
それは「キャリアアドバイザーとの良好な関係性」なのです。
そして良好な関係性を築くためにも、まずは「みなさんがキャリアアドバイザーという仕事について理解をしておくこと!」が重要なのです。
Bさん
A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーの仕事とは
- キャリアアドバイザーには売上げ目標がある
- キャリアアドバイザーは月間10数人の求職者との面談を行う
- キャリアアドバイザーにも求職者に対して好き嫌いがある
「キャリアアドバイザーには売上げ目標がある」
ほとんどの転職エージェントで、キャリアアドバイザーに売上げ目標の設定がされています。
これは転職エージェントがボランティアではなく、営利目的の会社ですから当然の事ですよね。
そしてキャリアアドバイザーの売上げは、みなさんからの「入社意思の確認」が済んだところで計上される事になっています。
そこで毎月のノルマを達成しなければならないキャリアアドバイザーは、常に「どの求職者が、いつまでに入社の意思を固めるのか!」といった事を頭の中で計算しながら転職サポートを進めているのです。
それゆえ、あらかじめ「転職時期」を明確にしている求職者に対しては、その希望に沿って計画的にサポートをしてくれるようになるのです。
Dr.キャリアアドバイザー
そしてこの「売上げ目標」がある事で、求職者のみなさんに大きな迷惑が掛かる事があるのです。
転職エージェントに転職を急かされた事はありませんか?
Dr.キャリアアドバイザー
転職エージェントを利用したことのあるみなさん。
みなさんは月末にかけて、キャリアアドバイザーからのとても熱心な電話やメールでの連絡はありませんでしたか?
とくに内定が出ている場合は、この連絡頻度が高くなったのではないでしょうか。
それは月内になんとか売上げ目標を達成しようとするキャリアドバイザーの思惑によるものであり、決してみなさんの事を想っての熱心な連絡だったわけではありません。
「キャリアアドバイザーは月間10数人との面談を行う」
大手の転職エージェントの場合、ひとりのキャリアアドバイザーが月間10数人程度の求職者と面談を行います。
そしてその中から、おおよそ3~5人程度の転職決定でいわゆる「売上げ目標の達成!」になるのです。
そしてこの3~5人程度の転職決定のために、面接した求職者に対して優先順位を付けてサポートを行っているのです。
Dr.キャリアアドバイザー
そしてキャリアアドバイザーがこの優先順位をどのように決めているかと言うと以下の通りです。
- 内定が出そうな求職者に対して、
- 転職希望時期にあわせて優先的に手厚くサポートをする。
大まかに言いますと、上記のように優先順位を決めているのです。
逆に言いますと「内定が出そうにない求職者」「転職希望時期が曖昧な求職者」については、あまり手厚いサポートはしていません。
A君(20代会社員)
Bさん
A君(20代会社員)
「キャリアアドバイザーにも好き嫌いがある」
Dr.キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーの好き嫌い。
ここでいうキャリアアドバイザーの「好き嫌い」とは、「仕事を進めていく上で信頼できるか、それとも出来ないか」ということです。
キャリアアドバイザーにはノルマがありますので、信頼出来ない人の転職サポートはやりたくないですよね。
そのためキャリアアドバイザーは、求職者との信頼関係をとても大切にします。
Bさん
Dr.キャリアアドバイザー
転職エージェントと良好な関係を築くには
転職エージェントの正しい使い方は「キャリアアドバイザーとの良好な関係性」です。
この関係性を保つことで、みなさんの転職活動がスムーズに進んで行くのです。
それではキャリアアドバイザーとの良好な関係性を保つにはどうしたら良いのでしょうか?
そのための注意すべき点について説明します。
- 転職希望時期を明確に伝える
- 社会人としての基本マナーを守る
- 経歴についてウソをつかない
- 転職意欲を明確にする
転職希望時期を明確に伝える
キャリアアドバイザーとの初回面談のときに、みなさんが希望する「転職時期」について明確に伝えるようにしましょう。
ここが明確ですと、一気にキャリアアドバイザーがみなさんの対応をし易くなります。
一方で、たとえばみなさんの転職希望時期が半年より先だとすると、キャリアアドバイザーからのの優先度は低くなり対応は後回しにされてしまうことでしょう。
そう考えるとみなさんの転職エージェントへの登録時期としては、「転職希望時期から半年以内」が望ましいと言えます。
社会人としての基本マナーを守る
社会人としての基本マナーを守る。
これは当然のことですし、かりにこの基本マナーが守れないようですと大問題です。
求人企業とキャリアアドバイザーとの信頼関係にも関わるので、みなさんを求人企業へ紹介など出来ません。
たとえば「言葉遣い」「時間を守る」「服装・身だしなみ」等の基本マナーはしっかりと意識するようにしましょう。
経歴についてウソをつかない
キャリアアドバイザーとの面談では、経歴やスキルについてウソはつかないようにしましょう。
ウソはいざ発覚すると、信頼関係の一切が失われます。
また故意でないウソについても注意しましょう。
私の経験では、「転職回数」をごまかすケースをよく見かけました。
しかし当のご本人は悪気は無いですし、あえて報告する必要も無いと思っているのです。
例えば入社一か月未満で退職したような場合は、「前職での勤務実績を無かったこと」にしてしまうのです。
しかしこれは経歴詐称に当たりますし、いざ入社した後に発覚すると「解雇理由」に該当しますので厳重に注意ください。
A君(20代会社員)
転職意欲を明確にする
転職意欲を明確にする事も、とても重要な信頼関係になります。
転職エージェントに登録に来る求職者は転職意欲がマチマチです。
「いますぐ転職したい人」や「良いところがあれば転職を考える人」、または「現職での不満を共有したい人」など様々なのです。
つまり「本気で転職したい人」と「転職するかもしれない人」で大別されるのです。
「本気で転職したい人」については明確にご自身の気持ちを伝えることで、キャリアアドバイザーも本気でアドバイスをしやすくなるのです。
Bさん
まだある転職エージェントの賢い使い方
転職エージェントの賢い使い方は、まだまだ他にも紹介したいポイントがたくさんあります。
ここで転職エージェントに登録してから、内定を獲得するまでの流れで賢い使い方のポイントを紹介していきます。
STEP1 登録
まずはこの登録については「複数社への登録をする事」がポイントになります。
キャリアアドバイザーの質や各転職エージェントが保有する求人案件に差があるからです。
STEP2 キャリアアドバイザーとの面談
キャリアアドバイザーの人柄や性格、そして業界知識や求人案件に対する理解などは千差万別です。
そこで複数のキャリアアドバイザーとの面談を通して、みなさんにとって「最も信頼できるキャリアアドバイザーを見つける事」が重要になります。
第一印象や話した感じのフィーリング等もとても重要な要素となりますので、そのような事を重視して面談を行ってみて下さい。
STEP3 キャリアアドバイザーからの求人紹介
この求人紹介の場面もキャリアアドバイザーの質が問われる場面と言えるでしょう。
たとえば以下のような事に該当するようなら他の転職エージェントを利用した方が良いでしょう。
- こちらの希望する求人案件を紹介してくれない
- みなさんの仕事内容を理解していない(職種について詳しくない)
- みなさんの業界についての理解がない
- 求人案件について、求人票以上のことを知らない
STEP4 書類添削や面接指導
ここでも明確なアドバイスや指導が無いようでしたら、その転職エージェントの利用は考え直した方が良いでしょう。
このような重要な場面で十分な指導が出来ないキャリアアドバイザーは、ハッキリと言って経験不足が原因と思われます。
優秀なキャリアアドバイザーだと、求人企業の採用担当者が好む、書類審査が通りやすい書類(履歴書・職務経歴書)の書き方をアドバイスしてくれるのです。
また書類の作成方法だけでなく、優秀なキャリアアドバイザーなら面接で聞かれやすい質問の傾向などを知っていますので、そのような事を考慮しての面接対策を行ってくれるはずなのです。
STEP5 書類応募や面接
さていざ転職活動が本格化すると、求人企業への書類応募や面接が始まります。
この書類応募の代行や面接の日程調整の代行、そして合否の連絡等これらはすべてキャリアアドバイザーが代行してくれます。
そして残念な事にこの重要な連絡が滞るキャリアアドバイザーがいるのです。
このようなキャリアアドバイザーはアドバイザーとして失格なので転職エージェントを変更した方が良いでしょう。
STEP6 内定
内定が決まれば、年収交渉や入社日の調整を転職エージェントが行ってくれます。
また転職をするとなると色々な不安も生じると思われますが、入社前にこのようなみなさんの不安に対しても対応してくれます。
このような時も十分な対応が出来ないキャリアアドバイザーもいると思いますが、ここまで来て対応がマズイ場合は諦めるしかないでしょう。
おすすめの転職エージェント
おすすめの転職エージェントを紹介しますので、この厳選された転職エージェントの中から転職エージェントを賢く使うようにしましょう。
リクルートエージェント
- 公開求人数は約10万件、非公開求人数は約15万件と豊富に求人を保有
- 拠点についても全国で展開
- 業界最大手ということもあり企業への交渉力も高い
dodaエージェントサービス
- 大手企業から中小企業まで幅広い求人案件を保有
- 書類作成や面接対策のサポートが手厚い
- とくにIT・Web業界やエンジニア求人が豊富で強みがある
パソナキャリア
- 女性向けの求人が充実している
- 面接対策が充実しており、安心して本番に臨める
- はじめての転職でも気軽に相談が出来る
type転職エージェント
- 人材サービスの老舗企業でノウハウが豊富
- 特に関東圏の求人企業を得意としている
- 転職者の71%が年収アップ
まとめ キャリアアドバイザーの立場を考える
転職エージェントを利用して転職活動をする場合、キャリアアドバイザーとの関係性が重要になります。
キャリアアドバイザーが積極的にサポートすることで、みなさんの転職が成功に近づくのです。
それでは、キャリアアドバイザーが積極的にサポートしたくなる人とはどういう人なのか。
本項ではその部分を説明させて頂きました。
キャリアアドバイザーにも都合があります。
彼らの立場を考えてみると、スムーズに転職活動が進むのです。