老人ホームでペットと暮らす|動物(犬・猫)好きの親が一緒に入居するには

老人ホームについて
ママ美さん(40代会社員)
ママ美さん(40代会社員)

親が老人ホームへの入居を検討しているのですが、どうしてもペットと離れたくないと言って、なかなか話しが進みません。そもそもペットと入居できる老人ホームってあるんですか?

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

こんにちわ、アドバイザーのくまさんです。はい、ペットと入居できる老人ホームはあります。それでは、詳しく説明していきますね。


親の生きがいはペットと一緒にいること。「いつまでも最期までペットと一緒にいたい」という思う親を見て、「でも、施設(老人ホーム)ってそもそもペットと一緒に入居はできるのだろうか?」と思うかもしれません。

本記事ではペットと暮らせる老人ホームをお探しの方に向け、ペット同居可の施設の入居手続き・衛生管理、そしてペットと暮らす癒やし効果、そして同居が難しい場合の代替といった4大ポイントをわかりやすく解説します。

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

老人ホームへ入居予定でも、ペットとの同居をあきらめないでくださいね。ペットは家族の一員、同居が可能な施設をさがしてみましょう。そして、そのためには事前にルールなどを確認しておきましょう。

くまさんコメント:私の両親もペットがとても好きでした。入居した施設はペットとの入居が不可だったのですが、私の家のワンちゃんを連れて行き、近くの公園で遊ぶと親がすごく明るい表情になっていました。ペットの癒し効果で親の笑顔がみれるのはうれしいことですよね。

ペット可の老人ホームの手続きとルール

まずは、ペット同居の第一歩。施設ごとに「何を」「どう」申請すればよいか、具体的な手続きの流れを押さえましょう。

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

当然老人ホームによって、ペット可の施設もあれば、ダメという施設もあります。まずはペット可の施設を探してみましょう。

  1. 事前問い合わせ:ペット可かどうか、種類・頭数制限を確認
  2. 申請書類提出:「同居申請書」「予防接種証明書」「健康診断書」など
  3. 面談・適性審査:親御様とペットの性格・行動チェック
  4. 契約締結・追加費用支払い:敷金/保証金/月額追加料の手続き

頭数は「猫1匹まで」「小型犬2匹まで」など施設によって異なります。申請前に必ず施設ガイドラインを取り寄せ、具体的数字をメモしておきましょう。

くまさんコメント「書類だけでなく、面談で『この子は、こんな性格なんです』とペットの特徴を詳しく伝えると、審査もスムーズになりますよ!」


安心して暮らすための安全・衛生管理Q&A

ペットがいると不安になるのがペットの生活面や衛生面での管理など。以下のポイントを確認しておけば安心ですよね。

項目 対策
共用スペース リード必須・鳴き声管理・消臭スプレー配置
居室内ケア ペット用トイレの定期清掃/駆虫・ワクチン接種の義務化
緊急トラブル 提携獣医師/ペットシッター手配サービスの完備
Q:「猫のトイレ砂は誰が掃除する?」
A:ご家族が対応。清掃サービス利用の場合は別途費用がかかります。
Q:「万が一、廊下などの共用部分でマーキングされたら?」
A:館内清掃チームがすぐ対応。消臭・殺菌の専用洗剤を使用します。
くまさんコメント「細かなルールを事前に確認しておくと、ご両親も安心。『何かあったらどうする?』を率直に質問してみてくださいね!」


ペットがもたらす心理的・セラピー効果

ペットは単なる“同居するだけの動物”ではありません。心身へのプラス効果を多数の研究が示しています。

  • 認知機能の維持:ペットの世話で日々のリズムが整い、認知症の進行を緩やかにする報告あり
  • 情緒安定:触れ合いでストレスホルモン(コルチゾール)が低下、オキシトシンが増加
  • 運動機会の増加:散歩やおもちゃで自然と軽い運動量アップ

施設事例:東京都内のあるホームでは、週1回「猫カフェスペース」を利用するアクティビティがあり、利用者の笑顔が3割増加したと報告されています。

くまさんコメント「ペットは心のビタミン。ご両親の“笑顔”を取り戻すために、ぜひ癒やし効果をアピールしてください!」


ペットと一緒が難しい場合の代替・来訪型サービス

同居が叶わない場合も安心。代替プランでペットとの絆を維持できます。

  • ペット同伴可デイサービス
    短時間の一時預かりで日中だけ一緒に過ごすプラン
  • 訪問ペットセラピー
    専門業者などが週1~2回訪問、触れ合いセッションを提供
  • 地域ボランティアプログラム
    動物好きのボランティアが週末にペットを連れて触れ合いに来訪
くまさんコメント「同居できなくても、動物との触れ合いの機会をつくるだけでご両親の毎日が明るくなります。このようなサービスをしているかどうかも確認してみると良いでしょう。」


よくある質問(FAQ)

Q1: 猫や犬のおしっこの処理はどうすればいいですか?

居室内には必ずペット用トイレを設置し、毎朝・夕に家族や清掃スタッフが交換・廃棄します。共用廊下でのマーキングがあった場合は施設の清掃チームが専用消臭剤で対応。施設によっては「ペットケアプラン」に含まれるサービスなので、事前に内容を確認しておきましょう。

Q2: 外出が難しいご両親がペットフードを買うにはどうすればいい?

多くの施設がネット通販の定期お届けサービスと提携しており、月1回~の配送が可能です。また、家族や地域ボランティアがまとめ買いして施設に届けるケースも。管理栄養士監修の高齢者向けペットフード宅配プランを用意する施設もありますので、担当者に相談してみてください。

Q3: 動物病院に連れて行きたいときはどうすればいいですか?

提携往診サービスを利用すれば、獣医師が施設まで訪問してくれます。往診費用は施設負担または月額サポートプランに含まれることが多いです。近隣の動物病院への送迎が必要な場合も、専用車両やタクシー手配をサポートしてもらえます。事前に「往診」「送迎」の対応可否と費用を確認しましょう。

Q4: 高齢のペットが介護動物になる場合、どうケアすればよい?

高齢ペット向けに介護ケアプランをオプション提供している施設もあります。詳細は施設ごとに異なりますので、ケアマネージャーや担当コンサルタントにご相談ください。

Q5: ペットが亡くなった場合の対応は?

施設ではペットの看取りや火葬まで対応するプランを用意している場合があります。専門業者による往診看取り、施設内安置~火葬手配、慰霊祭サポートなど、心のケアも含めて相談できる体制が整っているか確認しましょう。

くまさんコメント「ご両親とペットの“当たり前の日常”を守るために、想定される疑問を一つずつクリアにしておきましょう。事前の確認が安心につながります!また、高齢者の場合よくある話しですが、たとえば保護犬や保護猫を引き取るときに、ご高齢者の方はお断りする場合もありますよね。これは十分なケアが出来ないかもしれないことや、その方に万が一があった場合、残されたワンちゃんネコちゃんが心配ですよね。そのような万が一があったときの事も施設に確認するようにしてください。


全国おすすめペット可老人ホーム一覧&比較表

施設名 エリア ペット 初期費用 月額
そんぽの家S京都嵐山 京都市右京区 犬・猫(小型) 0円 134,200円~
そんぽの家S扇大橋 東京都足立区 犬・猫(小型) 0円 136,000円~
アビタシオン千葉 千葉市緑区 犬・猫(小型・中型) 600,000円~ 132,000円~
プラージュ横浜日吉 横浜市港北区 犬・猫(小型) 0円 89,000円~158,000円

上記はペットとの同居可のほんの一部の施設例です(最新の情報は各施設にお問い合わせください)。また、以下のような老人ホーム検索サイトを使えば「ペット可」の施設を簡単に検索できますよ。

みんなの介護

みんなの介護 電話がしつこい

掲載施設数 約58,000件以上
検索機能 – リアルタイム空室情報
– 地域ごとの相場表示
– 実際に見学した方の口コミ
– 360°パノラマ画像掲載
相談サポート 無料の入居相談(プロの入居相談員が対応)
ペット可 約500施設掲載中(2025年6月時点)
【プロが解説】みんなの介護の本当の評価
みんなの介護が迷惑って本当?【プロが解説】

LIFULL介護

LIFULL介護 評判

掲載施設数 約57,000件以上
検索機能 – 路線・車での移動時間を含む絞り込み
– 入居費用・条件の明確表示
– 見学受入可否/オンライン相談対応
相談サポート LIFULL介護入居相談室(電話・LINE対応/専門相談員在籍/24時間自動応答)
ペット可 約500施設掲載中(2025年6月時点)
【知っておこう】最大手のLIFULL介護
LIFULL介護のリアルな評判【プロが解説】
くまさんコメント「エリアや費用だけでなく、ペットと同居を希望の場合はかならずペット対応の細かい条件を見るのがポイントになります。ちょっとしたことでも構いませんので、とにかく疑問はすべて事前に質問しておきましょう。」

老人ホームの探し方として、プロの視点から2つの方法をお勧めしたく思います。ひとつは今紹介してきた「老人ホーム検索サイト」を利用すること。そしてもうひとつは「老人ホーム紹介会社」を利用することです。両者はともにご利用は無料で、老人ホームを紹介してくれるサービスを行っています。ふたつの違いについて簡単に表にまとめていますので参考にしてください。

項目 老人ホーム紹介会社 老人ホーム検索サイト
サポートの手厚さ ◎ 専門相談員が個別に提案・見学同行・手続き代行も可 △ 施設は自分で探し、資料請求や見学予約は自分で手続きが必要
情報の範囲 △ 狭いエリアの提携施設が中心で、全国の施設はカバーしていないことがある ◎ 全国の施設を比較可能(検索・絞り込み機能あり)
情報の深さ ◎ 空室・価格交渉・キャンセル情報など、非公開の内部情報も得られる △ 情報は基本Web上のもの。鮮度にバラつきがある場合も
対応時間 △ 平日昼間が多く、夜間・土日は相談しにくい  △ 平日が多く、土日は相談しにくい
体験談・口コミの有無 △ 担当者に直接聞けるが、件数は少なめ ◎ 利用者の口コミが多数掲載されていて、比較材料が多い
専門スタッフとの相談 ◎ ケアマネ・福祉士などが親身に対応 ○ アドバイザーに電話相談できる機能があるが、相談者のキャリアはバラツキが多い
担当者の質のばらつき △ 経験や相性で提案の質に差が出ることがある  △ 経験や相性で提案の質に差が出ることがある
【プロが解説】老人ホーム検索サイトのリアルなランキング
おすすめの老人ホーム検索サイト【プロが解説】
【知っておこう】老人ホーム紹介会社について
老人ホーム紹介会社の選び方【プロが解説】

まとめ

  1. 手続きのルールを事前に把握し、書類と面談でスムーズに進める
  2. 衛生管理・安全対策を確認し、トラブルを未然に防ぐ
  3. ペットの癒やし効果を活用し、ご両親のQOLを向上
  4. 同居が難しい場合も代替サービスで触れ合い機会を確保
  5. 気になる施設を比較表で絞り込み、資料請求から見学予約へ

ペットと一緒の生活が、ご両親にとって何よりの心の支えになります。まずは気になる施設に問い合わせて、安心できるセカンドライフをプレゼントしてあげてくださいね。

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

ペットと離れる不安を少しでも減らして、ご両親に笑顔あふれる時間を取り戻してあげてください!何かあればいつでもご相談を。

【知っておこう】老人ホーム紹介会社について
老人ホーム紹介会社の選び方【プロが解説】

【著者情報】くまさん(介護と転職のアドバイザー)

年齢 主な出来事
1970年 0歳 神奈川県横浜市に生まれる。
1992年 22歳 大学卒業後、みずほ銀行に入行(法人営業担当)。
2000年 30歳 米系証券会社に転職し、主に債券を扱うトレーダーを行う。
2005年 35歳 大手転職エージェントにキャリアチェンジ(ミドル層の転職支援)。広告やプロモーション全部門の責任者となる。またキャリアアドバイザーとしての経験もあり。
2015年 45歳 IPO直前の介護ベンチャー企業に転職し、介護事業者の収益改善コンサルティングに従事。特養、訪問介護、通所介護、または有料老人ホームの経営や人事コンサルタント業務を行う。
2020年 50歳 独立し「Dr.介護と仕事のアドバイザー」として企業制度設計や講演、情報発信を開始
<得意分野>
No. 得意分野
1 介護と仕事の両立支援(一般ユーザー向け)
2 ミドル・シニア層(30代~50代)のキャリア再構築・転職支援(一般ユーザー向け)
3 介護人材の採用・定着(介護事業者向け)
4 介護事業者の経営支援(介護事業者向け)
5 ダイバーシティ経営(介護離職防止)(介護事業者向け)
6 施設(老人ホーム)選びのアドバイス(一般ユーザー向け)
7 50代以降のキャリア再デザイン(一般ユーザー向け)
<取引実績(一部抜粋)>

【米系証券会社】大手生命保険会社、JA上部団体、飲料水メーカー、地銀最大手、他
【大手転職エージェント】DeNA、Yahoo、サイバーエージェント、アクセンチュア、他

タイトルとURLをコピーしました