在宅勤務の求人・テレワークの求人が人気。ワーケーションの求人も人気の新しい働き方について。

在宅勤務・テレワークとライフスタイル

 

在宅勤務・テレワークは、今ではすっかりお馴染みの新しい働き方になりました。

 

在宅勤務良いのは、何といっても通勤が無いことですね。オフィスまでは通勤ラッシュもあったので、在宅勤務が出来ると本当に助かります。

A君(20代会社員)

Dr.転職アドバイザー

そうですね三蜜を避けるということで、「在宅勤務」「テレワーク」「時差出勤」が取り入れられて、通勤ラッシュもかなり緩和されてようですね。

このままこれからも在宅勤務が当たり前になれば、いっそのことリゾート地に引っ越してリモートで働いてみたいものです。

A君(20代会社員)

Dr.転職アドバイザー

なかなか鋭い意見ですね。じつは在宅勤務の需要の強さは、いつしか「働き方」だけでなく「不動産価値」にまで影響が出ているのです。どういうことか簡単に説明しましょう。

 

新型コロナウィルスの影響は、テレワークという新しい働き方を広めて、いつしか在宅勤務で働く人を増やしました。

 

そしてこの在宅勤務の増加は、いつしか不動産市場にも影響が出始めたのです。

 

Dr.転職アドバイザー

ここで新型コロナウィルスが広がる前後で、各々の不動産に対するニーズを比較してみました。以下の表では「価格」を除いた重視するポイントで比較をしています。

 

不動産購入・賃貸で重視するポイント

 項目 新型コロナウィルス発生前 新型コロナウィルス発生後
 最寄り駅までの距離 24.2% 14.8%
 部屋の広さ、間取り 26% 28.9%
 職場まで近い - ▲2%

 

自宅から駅までの距離、職場までのアクセスが新型コロナウィルスが発生した後にポイントが下がっているんですね。

A君(20代会社員)

Dr.転職アドバイザー

そうなのです。「自宅から最寄り駅までの距離」「職場までのアクセス」といったものが重視されなくなってきています。これはまさしく在宅勤務・テレワークの浸透による影響と言えます。

部屋の間取り、広さが重視され始めたのは、ひょっとしたら家にいる時間が増えたという事でしょうか?

A君(20代会社員)

Dr.転職アドバイザー

そうですね、これは「ステイホーム」と「在宅勤務」による影響と思われます。このように在宅勤務・テレワークは、みなさんのライフスタイルも変えようとしているのです。

 

【information】

2020年7月、コロナの影響が未だ色濃く残る中、首都圏、および首都圏近郊のマンション販売が徐々に堅調推移し始めました。しかし今回のけん引役は都心部ではなく、都心から離れた近郊エリア。東京23区が不調なのに対して、神奈川県や埼玉県が順調のようです。

 

Dr.転職アドバイザー

不動産に求めるニーズや販売エリアについても明暗が分かれているようですね。明らかに消費者のニーズは、都心から都心近郊へ移っていて、これはまさしく「ステイホーム」「在宅勤務」「テレワーク」の影響と言えます。それではここからは、新型コロナウィルス後の転職市場についてまとめてみます。

 

在宅勤務・テレワークの求人が急増

Dr.転職アドバイザー

このグラフは求人サイト「indeed」の「在宅関連の求人数」の推移です。グラフを見るとお分かりの通り、在宅関連の求人が一気に急伸しています。

えっ!すごい伸びですね。それだけ在宅勤務が人気なのですか?

A君(20代会社員)

Dr.転職アドバイザー

この場合は求職者のニーズというよりも、むしろ求人企業の募集条件が変わってきたものと思われます。もちろん求職者からの在宅勤務OKへのニーズが強いからなのでしょうが。

 

2020年1月1日から5月5日までの求人数の推移ですが、明らかにコロナウィルスの蔓延とともに「在宅勤務(またはテレワーク等)」を推進する企業が増えているのです。

 

在宅勤務OKの求人案件は、正社員だけでなく派遣社員でも増加しているようです。

 

以下、派遣情報サイト「エン派遣」の求人数の推移についてです。

 

エン派遣の求人動向について

人材サービス大手エン・ジャパンの求人情報サイト「エン派遣」では「在宅OK」の求人件数が急増しているようです。

1月に1ケタだった求人掲載件数は、新型コロナ禍で外出自粛が広がった3月に4倍に増加

緊急事態宣言が発令された5月にはナント約60倍となり、7月は100倍超の1500件近くまで急増しました。

 

Dr.転職アドバイザー

しかし100倍超というのは、スゴイ伸びですよね。このように全体の流れは、「在宅勤務が当たり前」になりつつあります。

 

また、パーソルキャリアのdoda編集長は次のように語っています。

 

パーソルキャリア編集長のコメント

パーソルキャリアの編集長の話しでは、在宅勤務の拡大で「求人の地域も広がった」と話しています。

今までも転職市場では、ITエンジニアなどの一部の専門性が高い職種では居住地域を絞らずに求人する傾向はありました。

それが新型コロナウィルス以降では、一般事務職などにも拡大しているようなのです。

たとえば、静岡に住むスタッフが大阪の金融系企業の事務職に内定する事例などが出ているそうです。

 

Dr.転職アドバイザー

上記のように勤務地が遠隔であっても転職出来るケースが出始めているのにはオドロキです。在宅勤務については求人数も急伸していて、かつ求職者の求人ニーズも多様化し始めているのが伺えます。

 

求職者が転職で重視するポイント

 

Dr.転職アドバイザー

コロナ以前とコロナ以後では、求職者の転職に求めるポイントが変化しているようです。コロナ以前での求職者アンケートを参考にしながら、今後のコロナ以後の求職者ニーズを考えてみます。

 

まずは、人材サービス大手の「エンジャパン」の求職者アンケートを参考にしてみます。

 

本アンケートは転職サイト「エン転職」「AMBI」の利用者を対象にしたアンケート結果です。

 

20代が転職先を選ぶ際に重視すること(複数回答)

順位 最も重視するポイント 割合(%)
1位 勤務地 60%
2位 仕事内容 51%
2位 休日 51%
4位 事業内容 39%
4位 業界 39%

 

Dr.転職アドバイザー

上記のアンケートはコロナ以前の結果なのですが、求職者が最も重視するポイントは「勤務地」でした。

 

コロナ以前に一番注目されていたのが「勤務地」ですが、コロナ以降は「勤務地」に対する意識が薄れてきているようです。

 

MEMO
もともと求職者の優先度として高かった「勤務地」に対するニーズ。

勤務地へのニーズは、近年の社会人の「ワークライフバランス」や「職住接近」に対する意向の強さを表わしています。

コロナの影響により今後も職住接近である「在宅勤務」「テレワーク」のニーズが高まって行くことでしょう。

 

Dr.転職アドバイザー

アルバイト求人情報サイト「バイトル」では、フリーワード検索ランキングの上位に常に「在宅」がランクイン。またデコが行った調査では、在宅勤務を週1日以上経験した正社員の約9割が「今後も在宅勤務を継続したい」と答えたそうです。やはりみなさんワークライフバランスを重視なのですね。

 

求人企業・求職者からみた在宅勤務のメリット

 

採用担当者、及び求人企業へのメッセージです。

 

仮にみなさんの会社で、在宅勤務が可能だったら。

 

コロナ以前より求職者のみなさんは、勤務地を重視する傾向にあります。

 

今までは、求職者の在住地からかなり遠くて応募の対象にならなかった求職者からの応募が期待出来るかもしれません。

 

求職者のみなさんへのメッセージです。

 

今後多くの企業で在宅勤務が可能になったら。

 

おそらくみなさんの会社選びの対象も大きく広がることでしょう。

 

Dr.転職アドバイザー

このように在宅勤務の導入は、求人企業・求職者の双方の可能性を広げるかもしれません。逆に言うと在宅勤務を導入していない・出来ない企業では、今後求職者から敬遠される事もある事でしょう。

 

極端に聞こえるかもしれませんが、

在宅勤務・テレワークでは、求人企業は世界中のどこからでも優秀な人材を募集出来ます。

一方、求職者は世界中の企業から応募先を見つける事が出来ます。

こんな今まで非現実に思えたことが、今後は実現出来るかもしれません。

 

社員のテレワークを補助

 

新型コロナウィルスの影響により、会社員の在宅勤務が進んでいます。

 

そこで在宅勤務による社員の負担を軽減する動きが広がっているのです。

 

各社の在宅勤務の手当て

キリンホールディングス 在宅勤務する社員4,000人につき3,000円の手当て支給
NTTグループ 従業員18万人に1日200円支給
さくらインターネット 一時金のほか、月3,000円の通信手当を支給
ランサーズ 全社員に3万円の一時金

参照記事:日本経済新聞(1月15日)

 

在宅勤務を導入する企業が増えると、いろいろな仕組みなども変えていかなければなりません。

 

たとえば会社から支給される交通費。

 

こちらは今まで定期代を支給するケースが多かったのですが、今後は出社時に実費精算する会社もあるようです。

 

また、政府も在宅支援を促進していますが、今後の在宅勤務の定着のために、税制面の対応も変えるよう準備を進めているようです。

 

ワーケーションの幕開け

 

Dr.転職アドバイザー

最近よく聞くようになりましたね、ワーケーションという言葉。そもそもワーケーションとはどのような意味なのか説明します。

 

ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地で休暇を取りながらテレワーク(リモートワーク)する働き方。

 

つまり「仕事」と「休暇」を同時に叶えるライフスタイル。

 

これはまさしく近年の「ワークライフバランス」を重視した働き方ですよね。

 

ちなみに大手航空会社の日本航空では、バカンス先ですぐ勤務に転換したり、出張と休暇を連係する制度を導入しています。

 

出先で業務を終えてすぐに休暇を取れば、バカンス先まで移動にかかる交通費を減らせるということなのです。

 

Dr.転職アドバイザー

日本航空の試みは、まさしく「仕事」と「休暇」を無駄なく実行出来る良いアイデアですよね。

 

究極の働き方とは、このワーケーションのようなスタイルになるのでしょうか。

しっかりと仕事をして、仕事が終わったら自分の好きな世界に没頭する。

究極のワークライフバランスの方法かもしれません。

 

Dr.転職アドバイザー

各社の事例について、紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

JAL(日本航空)の場合

 

2017年からワーケーションをスタート。

国内だけでなく、海外でもテレワーク可能な休暇先があります。

休暇先で、PCにログインしてテレワークをする事により「就業をした」とみなされます。

JTBの場合

 

2019年4月から2020年3月までの期間限定で、ハワイでテレワークできる「ワーケーション・ハワイ」を導入。

ハワイでワーケーションなんて最高ですよね。

JTBハワイ現地法人にある専用スペースで就業が可能です。

三菱UFJ銀行の場合

 

大手銀行である三菱UFJ銀行もワーケーションを導入しています。

軽井沢にある保養所でワーケーションが可能です。

 

Dr.転職アドバイザー

政府主導で行われてきた働き方改革。どんなに政府が声高に叫んでも、イマイチ浸透してきませんでしたよね。それが今回のコロナ騒動で、一気にテレワークや在宅勤務が広がっていきました。テレワークで成果が出せると認識出来た個人や企業は、おそらく今後もこの働き方を選択していくのでしょう。

受け入れ広がるワーケーション

 

環境省の旗振りによって、自然豊かな旅先で働くワーケーションが広がりつつあります。

 

主な動きとしては、環境省が国立公園にある宿泊施設に対してWi-Fi等の設置支援を開始しています。

 

Dr.転職アドバイザー

今後もこのような環境整備は進んで行くでしょう。自然豊かな国立キャンプ場などでも、広がりつつあるWi-Fiや電源などの設置。今後、様々な場所へ仕事場が広がって行く予感です。

 

このように各宿泊施設やキャンプ場などの仕事環境が整う事によって、「休暇での旅行」と「旅先での仕事」が両立しやすくなって来ています。

 

利用者にはかなり好評のようで、コロナで低迷する観光業界などもこの「ワーケーション」を見直しつつある状況なのです。