こんな会社で働きたい!
みなさんが働きたいと思う会社、たとえば「社員にやさしい会社」「人の役に立つ事をしている会社」「やりがいのある会社」「社会的意義のある会社」等が魅力のようです。
そして、このようなキーワードから連想されるのが「SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)」。
このSDGs(エス・ディー・ジー・ズ)は、2015年に国連が設定した開発目標。
しかしこれよりもはるかに早くSDGs(エス・ディー・ジー・ズ)を意識して、いくつもの会社を興した創業の神様が日本にいたのです。
それが渋沢栄一なのです。
こんな会社で働きたい
A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
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こんな会社で働きたい。
多くのみなさんの希望は「やりがいのある会社」や「自分が成長出来る会社」になるのではないでしょうか。
もちろん「給料の良い会社」「休みの多い会社」「残業が少ない会社」「雰囲気が良い会社」等もみなさんの希望としてはあることでしょう。
しかしやはり仕事を通して「達成感」が感じられないようですと、人の欲求というのは満たされません。
そういう点からもやはり「やりがいのある会社」や「自分が成長出来る会社」が重要なのです。
【会社選びのポイント】
Dr.キャリアアドバイザー
SDGs(エス・ディー・ジーズ)をご存じですか
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、国連加盟国が2030年までに達成するために掲げた「17の目標」のことを言います。
貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、社会の平和などのこれらの問題に対して、国・社会・会社・個人が取り組んでいきましょうというものなのです。
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A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
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Dr.キャリアアドバイザー
渋沢栄一という日本の至宝
A君(20代会社員)
日本には偉大な創業者が数多くいますが、そのなかでも渋沢栄一は日本が誇る「日本史上最高の起業家」と言っても過言ではないでしょう。
多くのみなさんも渋沢栄一の偉業について詳細までは知らなくても、名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
シブサワさん
Dr.キャリアアドバイザー
生い立ちについて
シブサワさん
A君(20代会社員)
シブサワさん
攘夷とは、「外敵を武力で打ち払う」という意味。
A君(20代会社員)
シブサワさん
そんな時に浦賀にあのペリーが来航したのです。いよいよ外国が攻めてきたと大騒ぎになるのですが、幕府はそんな外国船に恐怖を覚えて、開国をしてしまいます。そんな弱腰の幕府を見て、下級武士を中心とした尊王攘夷の動きが活発になったのです。
一橋慶喜の家臣に
京都に渡った渋沢栄一は、そこで勤王派の凋落した姿を見て行き詰まりを感じるようになります。
そしてしばらくして江戸遊学の折に交際のあった一橋家家臣のすすめにより、一橋家に仕えることになったのです。
シブサワさん
A君(20代会社員)
シブサワさん
一橋慶喜は徳川幕府第15代将軍になると、渋沢栄一は幕臣となります。
渋沢栄一は27歳の時、徳川慶喜の弟とパリ万博の使節団としてフランスに渡っています。
そして現地にて西洋の近代的な産業を目の当たりにして、先進国のすごさや実態を学んだのです。
しかし翌年帰国した時には、日本国内は明治維新によって慶応から明治となっていました。
日本に帰国した後、静岡に謹慎していた慶喜と面会します。
そこで慶喜より「これからはお前の道を行きなさい」と言われたのですが、やはり一橋家への恩に報いたいと思い、徳川家とともに静岡に移る事となったのです。
A君(20代会社員)
ヨシノブさん
日本初の株式会社を設立、そして官僚に
慶喜の後を追って静岡に移り住んだ渋沢栄一は、静岡藩に仕官することになります。
静岡に渡った翌年、フランスで学んだ株式会社の仕組みを参考に、なんと日本初の株式会社「商法会所」を設立します。
新政府からの借入金返済のために作った会社ですが、ここでは今で言う銀行のような業務を行っていました。
この活躍を聞いた新政府の役人は、渋沢栄一を何とか民部省(現代の財務省)に迎え入れようと何度も説得を行います。
最初はその話しを断っていたのですが、ついに根負けして民部省(大蔵省)に入省することになったのです。
そしてこの時熱心に渋沢栄一を口説いていたのが、あの大隈重信だったのです。
A君(20代会社員)
オークマさん
民部省(大蔵省)では財政制度を整えたり、貨幣制度の導入を行いました。
しかし軍の予算削減案を巡って意見が対立し、4年間勤めた民部省(大蔵省)を辞めることになります。
そしていよいよ民間の実業家としてデビューします。
渋沢栄一の華麗なる実業家時代
いよいよ渋沢栄一が実業家としてデビューしました。
1837年に33歳で実業家デビューしてから76歳で実業界を引退するまでの43年間で、渋沢栄一が携わった起業は「500社」にも及びます。
A君(20代会社員)
民部省(大蔵省)を辞職した栄一は、1873年(明治6年)に第一国立銀行を創設。
日本で最初の銀行を創業して総監役に就任します。
この第一国立銀行はのちに第一勧業銀行となり、今のみずほ銀行となります。
A君(20代会社員)
シブサワさん
銀行関連で言いますとみずほ銀行の創業だけでなく、1892年(明治25年)に小口の貯蓄を集める貯蓄銀行の制度ができると、東京貯蓄銀行を設立します。
この東京貯蓄銀行は現在のりそな銀行であり、渋沢栄一は取締役会長を務めていました。
そのほか、日本の高度経済成長を支えた名門「日本興業銀行(現在のみずほ銀行)」、残念ながらバブル経済崩壊の影響で倒産した旧大手都市銀行のひとつであった「北海道拓殖銀行」についても設立委員として開業を指導しました。
渋沢栄一が起業に関わった銀行
第一国立銀行(現:みずほ銀行) |
日本興業銀行(現:みずほ銀行) |
東京貯蓄銀行(現:りそな銀行) |
熊谷銀行(現:埼玉りそな銀行) |
日本勧業銀行(現:みずほ銀行) |
北海道拓殖銀行(破綻) |
黒須銀行(現:埼玉りそな銀行) |
その他 |
A君(20代会社員)
シブサワさん
A君(20代会社員)
シブサワさん
時系列でみる渋沢栄一の偉業
それでは渋沢栄一の偉業を時系列で見ていきましょう。
渋沢栄一の凄さにあらためて驚き、その偉業の多さに声が出なくなるかもしれません。
渋沢栄一が起業に関わった会社(一例)
年代 | 起業に関わった会社 |
---|---|
明治6年(1873年) | 第一国立銀行(現:みずほ銀行)創業 |
王子製紙(国内第1位)、日本製紙(国内第2位)創業 | |
東京府の瓦斯掛(現:東京ガス)創業 | |
明治9年(1876年) | 東京石川島造船所(現:IHI)の創業支援 |
東京石川島造船所の自動車部門が石川島自動車製作所(現:日産自動車)が独立 | |
秀英舎(現:大日本印刷)創業 | |
中外物価新報(現:日本経済新聞)の創刊支援 | |
明治12年(1879年) | 東京海上保険会社(現:東京海上日動火災保険)の創業支援 |
明治14年(1881年) | 日本鉄道会社(現:JR東日本)の創業支援 |
明治15年(1882年) | 共同運輸会社(現:日本郵船)創業 |
東京電灯会社(現:東京電力)創業 | |
大阪紡績会社(現:東洋紡)創業 | |
浅野セメント工場(現:太平洋セメント)創業 | |
明治18年(1885年) | ジャパンブリュワリー(現:キリンビール)設立の理事員 |
明治20年(1887年) | 清水組(現:清水建設)の経営支援 |
東京人造肥料会社(現:日産化学)の創業支援 | |
東京製綱会(現:東京製綱)の創立委員 | |
東京ホテル(現:帝国ホテル)創業 | |
札幌麦酒会社(現:サッポロビール、アサヒビール)設立委員 | |
日本土木会社(現:大成建設)創業 | |
明治21年(1888年) | 足尾鉱山組合(現:古河電気工業、富士通)の創業支援 |
明治29年(1896年) | 汽車製造(現:川崎重工業)創立委員 |
浦賀船渠(現:住友重機械工業)相談役 | |
明治30年(1897年) | 澁澤倉庫部(現:澁澤倉庫)創業 |
明治39年(1906年) | 京阪電気鉄道(現:京阪ホールディングス) |
帝国劇場会社(現:東宝)創業 |
A君(20代会社員)
シブサワさん
そして渋沢栄一は起業や起業支援だけでなく「教育」「福祉」や「外交」などにも活躍しました。
そちらも併せて紹介しておきましょう。
渋沢栄一が関わった教育・福祉・外交(一例)
東京慈恵医院(現:東京慈恵会)の相談役 |
癌研究会(現:がん研究会)の設立 |
商法講習所(現:一橋大学)の設立支援 |
大倉商業学校(現:東京経済大学)の創立支援 |
日本女子大学の創立支援 |
女子教育奨励会(現:東京女学館)の創立支援 |
その他多数の業績有り |
日本女子大学の創立を支援して校長も兼務した渋沢栄一。
現代では考えにくいのですが、当時はまだとても珍しかった女性教育を推進していました。
渋沢栄一関連企業とSDGsへの取り組み
渋沢栄一の企業経営の理念として有名な言葉があります。
それが「道徳経済合一説」です。
「経済活動を行う企業はすべての国や人類の繁栄に責任を持つ必要がある」とする渋沢栄一の思想は、まさしくSDGsの開発目標を先取りしたものと言えます。
A君(20代会社員)
Dr.キャリアアドバイザー
A君(20代会社員)
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SDGsに取り組む渋沢栄一関連企業
日本取引所グループ | サステナビリティ推進本部を設置しSDGsに積極的に取り組み |
JTB | 年齢・性別・国籍の有無に関わらず楽しめるユニバーサルツーリズムの企画化 |
太平洋セメント | 処理困難な廃棄物をセメントの原燃料として使用 |
東京ガス | 賞味期限の切迫により廃棄されていた食品などの販売 |
東洋紡 | 使用済みプラスチックの再資源化事業への取り組み |
清水建設 | 強靭な建物・社会インフラの構築による施設の長寿命化の実現 |
帝国ホテル | 余ったパン生地の活用によるフードロスの削減 |
東京海上HD | LGBTに対応した保険商品の販売 |
日産化学 | ディーゼル車の排出ガス浄化装置の販売 |
これらはほんの一例となりますが、渋沢栄一が唱えた「道徳経済合一説」は今の時代にも渋沢栄一関連企業で生き続けているのです。
渋沢栄一のビジョンとは
Dr.キャリアアドバイザー
Dr.キャリアアドバイザー
*養老院とは・・・身寄りのない高齢者を収容して保護する施設 。昭和38年の老人福祉法により「老人ホーム」 と改称。
A君(20代会社員)
まとめ ビジョンが明確な会社で働こう
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A君(20代会社員)
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シブサワさん
A君(20代会社員)