
親の介護でイライラすることが多くて、メンタルがやられるような気がします。私ばかりが親の面倒を見てるようで正直しんどいです。これ以上仕事を続けるのは難しいのでしょうか?

親の介護に直面したことで仕事と家庭の両立ができなくなる方、このようなケースは本当に多く相談を受けます。どうしても今の会社での両立が難しい場合は転職を考えるのもひとつでしょう。ただし、介護離職をする前にいろいろと確認をしてほしいことがあります。それらをこの記事で紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
「親の介護でメンタルがやられる寸前です、これから会社どうしよう。」
「親の介護、ダメだと分かっているのですが、イライラします。仕事にも影響が。」
「親の介護で仕事を続けられないかもしれない。」
「退職して介護に専念すべきか、本気で悩んでいます。」
「介護離職して良かった。介護に専念できます。」
しかし本当に「退職」しか選択肢はないのでしょうか?本記事を参考にして、今一度今後の選択を考慮してみてください。

こんにちわ、アドバイザーのくまさんです。この記事では、親の介護で退職を考えている会社員向けに、
親の介護で退職、介護離職を後悔する人も
親の介護がキッカケとなり仕事を辞める。そのような重要な決断は、誰もが軽い気持ちで下せるものではありません。そして、仕事と介護の両立が難しいと感じたとき、「退職して介護に専念した方がいいのでは」と思うのは自然な流れです。しかし実際に退職してみると、想像していなかった現実に直面し、後悔の気持ちを抱く人も少なくないのです。
収入の減少(または無収入)や社会とのつながりが減った事への不安、そしていざというときの再就職の難しさ。介護に加えて、経済的、精神的な負担が一気にのしかかるケースがあるのです。
親と過ごす時間を確保できるといったメリットがある一方で、その裏側には見落としがちな課題が潜んでいるのです。

キャリアアドバイザーをしていた時、介護離職した方の転職相談は50代の方の相談が多かったのですが、なかには30代や40代の方もいらっしゃいました。
実例1:52歳・製造業勤務 → 母の認知症介護
会社の製造ライン管理職として30年間勤務。3年前に母親が要介護2の認知症と診断され、自宅での介護に専念するため退職。
▽転職活動のリアル
1.職務経歴の“空白期間”
自宅での介護にとうとう限界を感じて、親はグループホームに入居することになりました。いよいよ再就職をしようと活動を開始するものの、介護に専念していた3年間のブランクを説明するのに戸惑いました。「何をしていたか」「なぜ復職までに時間がかかったか」を面接で納得させるのが難航しました。
2.技能、資格の陳腐化
ブランクによる負い目が一番大きいのですが、そのほか工場の自動化やIT化が急速に進んでおり、仕事に復帰できるかどうか自信が持てなかったです。
3.年齢による書類選考の壁
「50代以上不可」と明記されていない求人でも、書類選考がとにかく通過しなくてかなり落ち込みました。結局自分はもう役に立たないとも思っていました。
▽その結果
半年以上かけて転職活動をしたのですが、結局は正社員での採用は進まないので、当面のお金の工面のためにもかなり抵抗はあったのですが派遣社員として働くことにしました。介護離職したことは仕方ないのですが、まったく後悔していないとは言い切れない複雑な気持ちです。
実例2:55歳・事務職 → 父の脳梗塞後の在宅介護
大手保険会社で事務職として30年働き、親の介護をきっかけに退職。父親の脳梗塞リハビリを自宅で支えるため、介護休業制度を利用したものの、それだけでは賄いきれず、最終的には退職をしました。
▽転職活動のリアル
1.介護と面接の同時進行が困難
退職後数か月が経過したとき、お金がないので仕事を始めようとしました。午前中のデイサービス送り出しと午後のリハビリ補助で、夕方以降しか面接設定できずにスケジュール調整が大変でした。求人企業側の「20時以降の夜間面接は原則していません」といったケースが多くあり、とにかく時間調整に難航しました。
2.パートへシフトせざるを得ない現実
しばらく正社員の求人を中心に探していたのですが、条件が合う求人が見つかりませんでした。仕方なく「週3日」のパート求人を中心に応募。年収などの待遇面については、今までとは比較にならないほど大幅ダウンしましたが、それでも選択肢が無いため妥協するしかありませんでした。今まで大手企業に勤めていたので、正直気持ちがついて行っていません。
3.給与水準の大幅ダウン
月収60万円から11万円へ大幅ダウン。正直言って生活が出来ないので、貯金を切り崩していますが、これもいつまでも続きません。そしてさらに将来の年金のことを考えると気持ちがまったく晴れません。
▽その結果
パートでの生活を続けるのが難しく、その後デイサービスを運営する会社の経理補助(こちらもパートですが)に就業することに。条件面が多少改善したおかげで、お給料が少しあがり、なんとか介護との両立はしているものの、今でも生活は厳しいままの状態です。会社を辞める前にもう少し何か対策が考えられなかったのか後悔しています。
実例3:58歳・営業マネージャー → 配偶者のがん治療と介護
海外営業部門の管理職をしていましが、妻のがんが判明し、治療・介護に専念したく退職。
▽転職活動のリアル
1.管理職経験の“持ち腐れ”感
会社を退職したものの、想像以上に医療費がかかり、もう一度仕事をするため転職活動を開始。管理職経験を活かせる求人は想像以上に少なく、書類を提出して応募をしてみるものの、とにかく書類審査が通過できないまま。面接に行きつきません。
2.同世代の競合が多い
今まで転職活動をしたことが無かったので、現実が分かっていなかったかもしれません。管理職経験者はもう少し優遇されるのかと思っていましたが、管理職経験だけでは企業のニーズに見合わずで、プラスアルファの経験、実績が必要ということを思い知らされています。しかし今さら経験を増やす事も出来ないので、が現実でした。
3.面接時の家庭状況の質問
何とか辿り着いた面接の場面でも、「介護と仕事の両立は可能か?」といったことを過度に懸念され、家族のサポート体制を詳細に説明し、仕事に支障がないことを説明しなければならなかったのですが、ちゃんと理解してくれていたかは不明です。
▽その結果
一年かけて複数社を受けるも不採用続き。最終的に「コンサルティング」「非常勤講師」といったフリーランス的働き方へ転向しました。まだ生活は厳しいままですが、正社員の道から顧問のような働き方も検討しています。
上記の事例からも、これらの主な共通課題は、
①職歴の空白・スキル陳腐化
②年齢による選考のハードル
③介護と面接日程・勤務時間の両立
④給与・雇用形態での希望と現実のギャップ
となります。

皆さん、それぞれ事情は違えど「介護で仕事を離れるときの不安」は共通しています。とくに退職した後の「空白期間」に対する不安や「再就職のハードルの高さ」は、想像以上に大きな悩みです。もし「離職は最後の手段」という気持ちがあるなら、後ほどのセクションで紹介する、離職する前の選択肢を一つずつチェックしてみてくださいね。
介護離職が良かったと思える時
介護離職をすることで、その後の転職活動がうまく進まず後悔する人がいる一方で、「介護離職をして良かった」と感じている人もいます。介護離職は、良かったと思える点もあれば、仕事を辞めなければ良かったと思える点もありますので、これからどのように介護に関わっていくかをしっかりと考えたうえで、みなさん自身の今後の生活設計も考えないとないといけません。
介護離職をして良かったと感じる主な理由は以下のようなケースです。
介護に専念できるようになった
今までは仕事をしながら介護をしていたので、どうしても四六時中面倒を見ることも出来ませんし、時間の制約がありました。仕事を辞めたことでじっくりと親と向き合うことが出来て、ご自身も納得いくサポートが出来るようになったパターンです。
ある意味負担が減った
介護は想像するよりも大変な事ですので、負担が減るとはどういう事かと思われるでしょう。仕事と介護の両立は、時間的・精神的・肉体的な負担が大きいため、仕事を辞めて介護に専念することで、とくに心身の負担が軽減される傾向にあるようです。親の介護をされる方の多くは50代以上。仕事を終えて、介護を行うとなると体力的にかなりしんどいと思われます。
このような点で介護離職をして良かったと考える人もいますが、私がインタビューした限りでは、「やはり会社を辞めなければよかった」「自分が抱え込むのではなく、他に手段があったのではと後悔している」といった声も聞きました。
親と同居しているパターン、親は別居で独居のパターン、両親ともに高齢で遠距離にお住まいのパターン。いろいろなパターンがあり、それぞれの対応方法は違ってくるものと思われますが、やはり離職する前にいろいろな選択肢を検討してみることをおすすめします。
親の介護、その現状と問題
高齢化が進む日本では、親の介護は「いつか直面するかもしれない出来事」ではなく、多くの家庭で現実の課題となっています。年間約10万人が介護を理由に離職し、その多くは40代~50代の働き盛り世代です(出典:厚生労働省「介護離職ゼロの実現に向けて」)。
働き盛りの世代が介護を担う場合、仕事との両立が困難となり、生活リズムやキャリア形成に深刻な支障をきたすケースも少なくありません。また、介護に関する公的支援制度やサービスが十分に活用されていない現状もあり、「もっと早く情報を知っていれば」「選択肢があることを理解していれば」という声も多く聞かれます。介護をきっかけに離職することで、今までの生活もガラリと変わってきてしまうことでしょう。
項目 | 数値・割合 | 備考 |
---|---|---|
要介護認定を受けている高齢者数 | 約690万人 | 全高齢者の約19% |
在宅介護を担う家族の割合 | 約65% | 施設入所よりも在宅介護が主流 |
介護者の平均年齢 | 約64歳 | 多くが高齢者による高齢者介護(老老介護) |
働きながら介護をしている人(ビジネスケアラー) | 約306万人 | 就業者全体の約5% |
年間の介護離職者数 | 約10万人 | 主に50〜60代が中心 |
介護期間の平均 | 約5年 | 長期化傾向が顕著 |
①介護は突然始まる
親の介護は「そのうちいつか来るかも!?」と思っている人が多いようですが、実際には突然始まることが多いのです。たとえば以下のようなケースが典型のようです。
・夜中に親が転倒し、骨折して入院 → 退院後に要介護認定して介護生活へ
・いつの間にか認知症が進行して徘徊が始まり、目が離せなくなる
・病気や後遺症で身体介助が必要になる
上記のような事が起こるとその瞬間から、みなさんご家族の日常生活も一変することでしょう。育児などは事前に準備が出来て、ある程度の心構えもできるのですが、介護については事前に準備をしている人などほとんどいません。
仕事・家事・育児に加えて、毎日の介護対応が必要となり、「このまま仕事を続けるのは無理かもしれない」と感じる人が多くなっていくのです。
②家族内での介護負担が偏る
そして続いて、親の介護を誰がどのようにするのかという課題が発生します。たとえ兄弟や姉妹がいたとしても、なぜか特定の人だけに負担が集中することは少なくありません。
・「同居してるんだから頼むよ」
・「仕事してない(またはテレワークだから)から、いくらでも時間あるでしょ」
・「長男(長女)なんだから親の面倒は当然でしょ」
こうした期待や無言のプレッシャーによって、皆さん自身にも都合があるにも関わらず、介護を担わざるを得ないという状況になってしまうこともあります。

「まさか自分が…」と思っていても、介護の問題は本当に突然やってきます。さらに、家族間で「なぜ自分だけが…?」と不公平感を抱くケースも多いですよね。もし「一人で抱え込んでいる」と感じたら、まずは家族会議の日程を調整してみてください。自分の負担がどれくらいかを可視化して、家族みんなで分担できる部分を話し合うだけでも、気持ちがずっと楽になりますよ。
③介護費用や生活費の問題
かりにみなさんが、親の介護のために仕事を辞めてしまうと当然ですが収入がゼロになります。しかしその一方で、毎月介護には一定の費用がかかります。以下は一例です。
・デイサービス:1回あたり500〜1,500円程度(自己負担分)
・訪問介護:30分で300〜500円程度(1日2回以上利用するケースも)
・介護用品(おむつ・手すりなど):月額5,000円〜20,000円
・施設入所:月額15万円〜30万円以上
つまり預貯金が潤沢にある場合や副収入がある場合を除いては、「収入ゼロの一方で支出増」という、非常に厳しい経済状況に陥ることになるのです。、
④再就職は思った以上に難しい
「介護が落ち着いたら、また働けばいいや。」そう考えて退職する方もいるようですが、現実にはブランクのあとの再就職は容易ではありません。
・年齢の壁(50代以降の求人はそもそも少ない)
・ブランクによる不利(スキルの陳腐化)
・フルタイムでの勤務が難しい状態のままの転職活動
よく上記のようなケースを見かけます。そのせいか「もっと働いておけばよかった」「退職しなければよかった」と後悔する人も少なくありません。

仕事を辞めて介護に専念したとしても、「経済的なプレッシャー」「将来に対する不安」「再就職の厳しさ」に直面すると、後悔の気持ちが強くなる方がほとんどです。多くの人が「一度離職すると、再びフルタイムで同じ職種に戻るのは想像以上に難しい」と言っています。だからこそ、「退職する前」にできる選択肢をしっかり確認し、一度冷静になって将来シミュレーションをしてみてくださいね。
親の介護で転職、必ず転職エージェントに登録を

介護離職をする前に転職活動をする際には、おひとりで活動をするのではなく必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
転職エージェントのサポート内容については、別ページで特集をしていますので、転職活動を検討するなら、必ずご参照するようにしてください。
介護をしながら、または介護離職した人は、繰り返しになりますが転職エージェントのサポートを受けながら、キャリアアドバイザーと一緒に転職活動をすることをおすすめします。ここでおすすめの転職エージェント3社を紹介します。
リクルートエージェント(未経験OKな求人が豊富)
求人数約20万件(公開求人のみ)と国内トップ。業界未経験OKの求人を多数保有しており、転職成功者は年間約50,000名。地方拠点が全国に18カ所あるため、地方在住でもサポートを受けやすい。
doda(デューダ)(地方求人をお探しなら)
地方優良企業とのパイプが強固で、特に東北・北陸・九州エリアでの求人が豊富。キャリアアドバイザーが現地企業の人事担当と定期的に情報交換を行っているため、「地元企業の雰囲気」をリアルに把握した上で紹介してくれる。
マイナビエージェント(在宅勤務・時短求人多数)
- 特徴:マイナビグループの知名度の高さがあり、就活学生には圧倒的にナンバー1の支持をされている。
- 強みポイント:数年前までは20代と30代を中心とした転職支援に強みがあったが、最近はミドル層からも評価されている。
- おすすめ対象:以前より「会う」「聞く」といったキーワードをサービスコンセプトとしており、求職者に寄り添う姿勢は転職エージェントのなかでも上位に入る。
介護離職をする前の5つの選択肢
親の介護が始まると、「もう仕事を辞めるしかないのでは」と考えてしまうことがあります。確かに、介護は時間も体力も精神力も奪う大きな負担であり、仕事との両立は簡単ではありません。しかし、本当に退職しか道がないのかを見極めるために、退職する前に他の選択肢を検討することが大切です。
実は、仕事を続けながら介護を行うための制度や支援策が複数用意されています。たとえば、短期間の「介護休暇」や一定期間の「介護休業制度」、在宅勤務や時短勤務など。さらに、家族内での役割分担を見直すことも、大きな負担軽減につながります。この章では、介護離職を決断する前に知っておきたい5つの選択肢を紹介します。
1. 介護休暇を活用する
・介護休暇は、年間5日間(対象家族が2人以上なら10日間)まで取得可能です。
・1日単位、あるいは半日や時間単位で使えるため、通院の付き添いや急な対応に便利。
・法律で定められており、会社が拒否することはできません(※給与の有無は就業規則により異なる)。
2. 介護休業制度を利用する
・介護休業は、要介護状態の家族1人につき最大93日間(3か月)まで取得可能です。
・さらに雇用保険に加入していれば、「介護休業給付金」が支給されます(給与の67%)。
・この期間中に、ケアプランを整備し、今後の働き方を見直す猶予が得られます。
3. 働き方を柔軟に変える
勤務先に制度があれば、以下の働き方の調整が可能です。
・時短勤務(正社員のまま1日6時間など)
・フレックス勤務(通院付き添い後に出勤)
・テレワーク・在宅勤務(介護の合間に仕事)
人事部や上司と相談し、勤務形態を柔軟に変えることで退職を回避する道も開けます。
4. 外部サービスを最大限活用する
ケアマネジャーに相談することで、公的介護サービスを組み合わせた支援プランを作成できます。
・デイサービス
・訪問介護(ヘルパー)
・ショートステイ(1泊〜1週間)
・地域包括支援センターでの無料相談
これらを使えば、介護の負担を大幅に軽減できます。
5. 家族と「役割分担」を再定義する
兄弟姉妹・配偶者・親戚と早めに話し合い、以下のような分担の再調整が可能です。
・「実務」:同居している人
・「お金」:余裕のある兄弟
・「手続きや連絡」:リモート対応できる人
全てを一人で抱えず、周囲を巻き込むことがカギです。

ここには「退職を回避するための具体策」がまとまっています。特に、介護休業や介護休暇を使うことで「少しずつ介護に慣れる」時間を作ることができますよ。「いきなり仕事を辞めるのではなく、まずは1日、半日から試してみる」つもりで制度を使ってみると、会社側の対応も柔軟になりやすいです。どれが一番自分にフィットしそうか、家族や同僚とも相談しながら決めてみましょう。
親の介護で休業、退職、さまざまなその後

ここでもう一度、親の介護をきっかけに休業や退職をした人たちの「その後」を紹介します。会社の制度によってうまく復職が出来た人、家族のサポートによって仕事を継続できた人、または退職した後に苦労をしている人。みなさんの環境次第で、介護をきっかけに大きくその後の在り方が変わってくるのがお分かりになると思います。だからこそ、慎重な対応をされることをおすすめします。
体験談1:介護休業を活用し復職(50代女性)
・母の大腿骨骨折をきっかけに、3か月の介護休業を取得。
・その間にケアマネと連携し、デイサービス・ヘルパー利用体制を構築。
・復職後は、時短勤務+週2回のテレワークで継続勤務。
体験談2:兄弟と負担分担し退職を回避(40代男性)
認知症の父と同居し始めたが、兄弟で以下のように役割分担を明確化:
・自分:ケアマネ・施設見学・定期通院
・弟:経済的支援(月3万円の仕送り)
・妹:土曜のヘルパー代わりに訪問
家族の連携がうまくいったことで、退職をせずに介護と仕事を両立できた。
体験談3:早期退職→後悔(60代男性)
・55歳で早期退職し、親の介護に専念。
・しかし要介護度は軽度のままで、自宅介護が数年続くことに。
・その後転職活動をしてみるものの、再就職は難しく貯金も切り崩すことになり、「もっと介護に関する制度やサービスを調べておけばよかった」と後悔。

体験談を読んでいかがでしたか?特に「復職後に時短勤務やテレワークで継続しているケース」は、制度をうまく使えば仕事と介護が両立できる可能性を示しています。逆に「いきなり離職して後悔したケース」もあるので、「退職は最後の最後の手」と心得ておくことが大切です。まずは自分の状況に似た事例を参考にして、「自分だったらどうするか」をシミュレーションしてみてくださいね。
まとめ:介護で退職をする前に、必ず立ち止まって考えよう

「もう限界」「仕事どころではない」そう感じることも当然です。しかし今は、仕事を続けながら介護に対応する手段が以前より増えているのも事実です。
最後に、退職を選ぶ前にぜひ試してほしいアクションをまとめます。
アクション | 内容 |
---|---|
相談 | 介護のプロ(ケアマネ・地域包括支援センター等)に相談をしてみる |
確認 | 社内制度(介護休暇・休業制度)を会社に確認する |
調整 | 家族で分担と役割を話し合う、ひとりで抱え込まない。 |
準備 | 中長期での金銭面・介護期間のシミュレーションを行う。 |
介護に悩み「もう退職しかない」という思い込みから、みなさん自身が解放される第一歩として、本記事が役立てば幸いです。
わたしのキャリアは少しユニークで、「金融」「転職エージェント」「介護コンサルタント」と様々な業界を経験してきました。ちょっと変わってますよね(笑)。しかしこの私の変わった経験が、まさしく「仕事と介護の両立」に悩む会社員のみなさんにお役に立てるものと思い、本ブログの執筆を開始しました。
私の勤務していた転職エージェントは大手で、みなさんもよく知っている会社名だと思います。ここではあくまで中立な立場で転職支援をしたいので、社名は伏せさせて頂いています。転職サポートについては、プロ中のプロと自負しておりますので、みなさんのお仕事に関する悩みを解決します。
またその後介護分野への興味が高まり、介護系ベンチャー企業に転職をしました。そこではおもに、特養、訪問介護、通所介護、または有料老人ホームの経営や人事コンサルタント業務を行ってきました。また介護に悩む人への相談窓口業務を立ち上げてサービスを提供していました。
このような経験がある私に、仕事と介護のお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽に相談をしてみてください。