介護食、どれを選べばいいのか本当に迷ってしまいますよね…。帰宅が遅くなるたび、手間もコストもかかるし、味や栄養バランスも心配で頭がいっぱいに。
介護食って市販品だったり、宅配だったり、手作りとかもあるし、けっこういろいろありますよね。今は定期的に親の食事を作りにいっているのですが、そろそろ親の食事を見直そうと思っていて。
介護食の基礎知識｜普通の食事と何が違う？在宅ケア３つのポイントを解説
介護食の定義と、介護職と介護食品との違い、在宅で押さえておきたい３つのポイントをご紹介します。
- 介護食とは？
「やわらかさ」と「栄養バランス」を両立させた料理および加工品の総称です。 - 介護食品 vs 介護食
介護食品＝市販レトルト・パウチなどの加工品。介護食＝家庭で手作りするやわらか調理。 - 在宅介護３つの押さえどころ
①嚥下機能サポート（とろみ付け）②咀嚼負担軽減（小刻みカット）③食欲維持（色・香りの工夫） - 参考情報
厚生労働省「介護食ガイドライン」、管理栄養士 山田由美氏監修のレシピ集
「最初は、“食べやすさ”と“おいしさ”の両立を頑張って目指してみましょう！」
私の場合は、最初は普通の食事を柔らかくすればいいと思っていましたが、塩分や水分量の調整が難しく、家族も飲み込みに苦労しました。そこで栄養士さんのアドバイスを受け、１食分ずつ栄養バランス表を作成し、食材ごとに硬さや水分量をメモ。これで仕事帰りでも迷わず準備でき、家族の食事時間がスムーズに。忙しい夕食時の焦りも減り、心に余裕が生まれました。
やわらか簡単レシピ５選｜ミキサー不要から味付けのコツまで
仕事帰りでもサッと作れる「噛まなくてよい」「やわらか」レシピを５つ、具体的な手順と栄養ポイントを交えてご紹介します。
- 豆腐とほうれん草の裏ごしポタージュ
絹ごし豆腐200gとほうれん草50gを耐熱で加熱後、裏ごしし牛乳100mlで伸ばす。ハウス「とろみUp」でとろみ調整。鉄分・ビタミンAを補給。 - おかゆ風かぼちゃスムージー
市販おかゆ100g＋かぼちゃペースト50g＋だし汁100mlを混ぜるだけ。裏ごし不要で甘みも自然。 - 鶏ひき肉のとろみ卵とじ
ひき肉を炒めて卵でとじ、最後に片栗粉を水溶きで加える。タンパク質とエネルギーを同時に摂取可能。 - ヨーグルト＆缶詰フルーツソース掛け
無糖ヨーグルトに缶詰みかんとキウイをペースト状にしてトッピング。ビタミンCと食物繊維を強化。 - チーズ入りミルク煮
牛乳200mlにクリームチーズ20gを溶かし塩少々。コクとカルシウムをアップ。
上記はあくまで一例です、まだまだいろいろなレシピがありますよ。また「味のアクセントはハーブ塩やポン酢で代用して、飽きない工夫を忘れずに！」
私はミキサーを使わずにすませたくて試行錯誤した結果、市販のとろみ調整パウダーとすりおろし人参を活用。鍋１つで煮込んだ後、そのまま食べられるやわらかペーストが完成しました。味付けはコンソメ顆粒少量としょうゆ少々でコクを出しつつ、ほんのり甘みをプラス。簡単なのに家族にも好評で、調理時間が半分になりました。
在宅×宅配活用術｜コープ＆民間サービス徹底比較
週末しか実家に帰れない働く家族のために、コープと民間宅配サービスを比較し、選ぶ際のチェックポイントを詳しく解説します。
- コープ「らくらく献立」
週5食・月4,000円プラン。1食あたり約200kcal・塩分2g以下。配送員による安否確認機能付きで安心。 - ニチレイ「やわらかおかず」
1食350円〜、冷凍保存90日。牛肉と野菜の旨煮、鶏肉のクリーム煮など多彩。 - ワタミ「まごころケア食」
管理栄養士監修、1週間お試しセット3,000円。冷凍・レンジアップで手軽。 - ヨシケイ「シニアやわらか食」
週2回配送、月6,000円～。ムース食レベルのやわらかさ。 - 選び方の３大ポイント
味の試食体験／1食あたりコスト＋送料／冷蔵or冷凍＆配送頻度
「試せるお試しセット」は必ずためしてみて、『味』と『継続しやすさ』を確認しましょう！」
コープの冷凍介護食と民間宅配サービスを両方試しましたが、コープはコスパ重視、民間サービスは味と見た目のクオリティ重視と判明。私の場合、週３回はコープの定期お届けで基本を押さえ、週２回は見栄え重視の民間セットを注文。両方を併用すると栄養バランスも満足度もバッチリでした。
市販レトルト＆ドラッグストア品｜具体的商品リストと選定ポイント
忙しい平日の買い物で、手軽に手に入るレトルト介護食とドラッグストア介護食品の具体商品と、失敗しない選び方を詳しくご紹介します。
- キューピー「やさしい献立」シリーズ
野菜シチュー／魚介のクリーム煮／おかゆの３種。嚥下度３、塩分・カロリー設計済み。 - ニチレイ「やわらかおかず」シリーズ
牛肉と野菜の旨煮、鶏肉のクリーム煮など。冷凍で90日保存可、1食350円～。 - 大塚製薬「エバースマイル とろみスープ」
味噌／コンソメの２種。ドリンクタイプで外出先でも摂取可能。 - ドラッグストア選びのコツ
成分表示の「たんぱく質・塩分・カロリー」を必ずチェック。嚥下度表記（ムース・刻み・ペースト）を確認。アレルギー対応＆保存期間。 - ミックス＆アレンジ術
市販レトルト＋手作りピューレで風味アップ、とろみ剤で硬さ調整。
「バリエーション不足は、“ミックス”して味変を楽しむのがおすすめですよ！」
はじめて市販品を試したとき、パッケージ表示だけで判断したら塩分過多に…。そこで栄養成分表をじっくり比較し、塩分1.5g以下・タンパク質5g以上のものを基準に選ぶことに。さらに、ドラッグストアで塩分オフや高たんぱくタイプを見つけるコツは、成分表をスマホで撮影して比較リストを作ると、一目で選べて安心です。
ゼリー＆とろみ食材アレンジ技｜固さ安定＆栄養強化のコツ
手作りと市販ゼリーを組み合わせて固さを安定させる方法と、とろみ食材の使い分けを科学的に解説します。
- 手作り×市販ブレンド法
市販ゼリー（アサヒ「ゼリー飲料」）50%＋手作り果汁ゼリー50%を混合するだけで固さが均一に。 - 片栗粉 vs グァーガム
片栗粉：家庭で入手しやすく優しいとろみ。グァーガム：少量で強い安定したとろみ。 - 応用アレンジ５選
豆乳＋きなこゼリー、ココアムース、フルーツピューレ凍結→再加熱、ホエイプロテインゼリー、こんにゃく粉ゼリー。 - 栄養強化ポイント
プロテイン、ビタミンC、カルシウムを意識して材料選びを。
「とろみ剤は“少しずつ足す”のがコツ。様子を見ながら調整しましょう！」
ゼリー状介護食は固さが不安定で、手作りすると回数がかかっていました。そこで寒天＋ゼラチンを半々に配合し、固さと口どけを両立。さらにスーパーフードパウダーを小さじ1杯まぜるだけでビタミン・ミネラルも強化できると気づき、見栄え良く栄養価もアップ。家族から「飲みやすくおいしい」と好評でした。
まとめ
ここまで、介護食の基礎知識から簡単レシピ、宅配サービス、市販品、ゼリーアレンジまでを網羅しました。最後にポイントを振り返り、あなたとご家族に最適な介護食スタイルを見つけるための次の一歩をご提案します。
- 介護食は「やわらかさ」と「栄養」の両立が基本
- 簡単レシピは「ミキサー不要」「短時間調理」がカギ
- 宅配は味・コスト・配送形態を試食セットで比較
- 市販品は成分表示と嚥下度を確認し、ミックス調理で風味アップ
- ゼリー＆とろみは“素材選び”と“科学的アレンジ”で安定化
おまけ（1週間のメニュー例）
親の介護食、毎日作るのは本当に大変。でも宅配食ばかりだと味気ない…。そんなときは手作りと宅配食、お惣菜をうまく組み合わせてみましょう。ここで最後に私から親と私の家族の両方の満足度がアップするある１週間のメニューをご紹介します！
月曜日
- 手作り：やわらかおじや（鶏ひき肉と野菜入り）
- 宅配食：塩分控えめ和風魚の煮付けセット
- お惣菜：市販の焼きなすの煮びたし
「帰宅後すぐにおじやを炊飯器にセットし、ほかの家事をしているとほかほかの手作りおじやが完成。メインは宅配食で栄養バランスを補い、お惣菜の焼きなすで彩りと食べやすさをプラスしました。」
火曜日
- 手作り：かぼちゃのポタージュ
- 宅配食：やわらか鶏のクリームシチュー
- お惣菜：ほうれん草のおひたし（冷凍パック）
「野菜ポタージュは前日の夜にミキサーで仕込んでおけば、翌日の温めだけ。宅配のクリームシチューでタンパク質も確保し、ほうれん草でビタミンも補給できる万能デイです。」
水曜日
- 手作り：豆腐ハンバーグ（細かく崩しやすく）
- 宅配食：柔らか牛すき焼き風セット
- お惣菜：大根の甘酢漬け（市販品）
「豆腐ハンバーグは多めに作って冷凍し、忙しい日にもサッと解凍。宅配の牛すき焼き風でご馳走感も出しつつ、大根甘酢漬けでさっぱり味変すると飽きません。」
木曜日
- 手作り：にんじんとじゃがいものマッシュポテト
- 宅配食：やわらか煮魚（赤魚の甘辛煮）
- お惣菜：ほぐしツナとコーンの和え物（レトルト）
「マッシュポテトはミルクとバター少量でとろりと栄養満点。宅配煮魚のタレも風味豊かで、ご飯がすすみます。ツナコーンで彩りとたんぱく質をプラス。」
金曜日
- 手作り：やわらか豚肉とキャベツの重ね蒸し
- 宅配食：きのこのクリームグラタン風セット
- お惣菜：ほうじ茶寒天（市販スイーツ）
「重ね蒸しは前夜に仕込みOK。朝から電子レンジで温めるだけでしっとり仕上がります。宅配グラタンで洋風テイストを加え、食後に寒天スイーツで口当たりもお楽しみ！」
土曜日
- 手作り：白身魚のすり身蒸し（野菜あんかけ）
- 宅配食：柔らか豚角煮セット
- お惣菜：カットフルーツ（缶詰）
「すり身蒸しはやわらかで食べやすく、彩りの野菜あんが見た目も栄養もアップ。宅配の角煮でボリュームを出し、デザートに缶詰フルーツでビタミン補給すると満足度満点です。」
日曜日
- 手作り：きなこバナナのペースト（デザート代わり）
- 宅配食：やわらかハンバーグ＆野菜セット
- お惣菜：湯通しブロッコリー（冷凍）
「朝は手軽にきなこバナナで栄養チャージ。夕食は宅配のハンバーグでしっかりメインをクリアし、ブロッコリーを添えて色と栄養のバランスを取ると、週末の疲れもリフレッシュできます。」
ちなみにこちらで紹介した献立は、両親だけでなく、私の夫と子供にも大人気のメニューです。いつもこんなに用意できるわけではないのですが、両親も私の家族も満足するよう、うまくやりくりをするようにしています。
