転職エージェントに内定辞退を伝える方法。連絡や報告のタイミングについて教えます。

Dr.キャリアアドバイザー

転職エージェントにとって転職サポートをしていて一番ショックなのが「内定辞退」。これはかなりショックな事なのです。それだけにキャリアアドバイザーへの連絡の方法には気を使いましょう。

 

転職エージェントにとって内定辞退がどれほどショックなことか。

 

また、みなさんにとってもお世話になったキャリアドバイザーに「内定辞退」は言い出しづらいですよね。

 

それゆえにみなさんと転職エージェントの双方が不幸にならないように、内定辞退の連絡方法やタイミングを教えます。

 

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転職エージェントが一番ショックな内定辞退

 

転職エージェントに内定辞退を言いづらいです。何かおすすめの方法はありますか?

Dr.キャリアアドバイザー

なるほど、みなさんにとって内定辞退をお世話になったキャリアアドバイザーには言いづらいですよね。一方、じつは転職エージェントにとっても内定辞退が一番ショックな事なのです。せっかく転職サポートをして来たのに、すべて水の泡になるからです。

 

転職エージェントにとっても一番のショック?

 

これはどういう事でしょう。

 

それでは、転職エージェントにとって内定辞退がショックの理由について説明します。

 

転職エージェントのビジネスモデルは成功報酬モデル

 

転職エージェントは求職者のみなさんが転職が決まると、求人企業からみなさんの年収の30~35%を報酬として受け取ります。つまり言い換えると、みなさんが転職しないとまったく売上げが発生しないのです。

 

それではみなさんが転職エージェントに登録してから内定を獲得するまで、転職エージェントがどのようなサポートをしているかをもう一度確認してみましょう。


STEP.1
会員登録
みなさんの登録情報を見て、キャリアアドバイザーとの面談に進むかどうかの判断をします。

STEP.2
面談(約1~2週間以内)
キャリアアドバイザーとの面談では、約1時間半程度時間をかけて、みなさんの「今までのキャリア」と「これからの希望」についてお話しをします。そしてみなさんの希望に沿った求人を紹介します。

STEP.3
求人応募(登録から約3週間以内)
みなさんが希望する求人企業へ、キャリアアドバイザーが書類の応募代行を行います。その際にはキャリアアドバイザーがみなさんの「推薦状」を作成し、履歴書・職務経歴書に添えて応募代行します。

STEP.4
面接設定
求人企業から転職エージェントへ書類通過の連絡を受けると、その旨をキャリアアドバイザーからみなさんへ連絡します。そして求人企業とみなさんの都合を調整して、面接日時を設定します。これを一次面接だけでなく二次面接や最終面接でも日時の調整を行います。

STEP.5
内定(登録から1~2か月程度)
最終面接に合格するとその旨をキャリアアドバイザーからみなさんへ連絡します。そして後日正式に内定の連絡を文書とともに行います。

キャリアアドバイザーの想いとは

 

このようにみなさんが転職エージェントに登録してから、最低でも「約1~2か月」の時間を掛けてサポートをして来たのです。

 

ちなみにキャリアアドバイザーには「売上げノルマ」があります。

 

しかしキャリアアドバイザーの多くはこのノルマを意識しながらも、同時に求職者のみなさんの転職成功を強く願っている人も多いのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

私もこの業界が長いのでよく分かるですが、キャリアアドバイザーには「ホスピタリティー」の精神が高い人が本当に多いのです。

 

そしてようやくゴール直前である「内定」まで漕ぎ着けたのです。

 

ここまで来ると、キャリアアドバイザーの胸が高鳴るのもご理解頂けるのではないでしょうか。

 

もちろんこの胸の高鳴りは「売上げ」「みなさんの笑顔」の2点です。

 

このような話しを聞くと、内定辞退が言いづらくなります。すごく気の毒になってしまいます。

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

私はこのように丁寧なキャリアアドバイザーを何人も見て来ました。それだけにみなさんが内定を辞退するならば、せめて今まで懸命にサポートをして来たキャリアアドバイザーに誠意を見せてくれると、本当に救われます。

 

内定辞退の伝え方について

 

多くのキャリアアドバイザーは、皆さんの転職の成功を願ってサポートを行います。それゆえ「みなさんの希望」を吟味して、それに沿った求人案件を紹介しているはずです。それでにも関わらず「内定辞退」となると、それはまさしく「青天の霹靂」なのです。やはりみなさんとしては、本当のことを早めに伝える事が重要なのです。そしてそれは誠心誠意伝える事が最低限のマナーなのです。

 

転職エージェントが行う内定承諾率アップ方法

 

前章で「内定辞退」がどれほどショックなものかをお知らせしました。

 

普段みなさんがキャリアアドバイザーに接する時は、キャリアアドバイザーは親切で頼りになるパートナーと思っていることでしょう。

 

しかし現実は、転職エージェントはビジネスを行っているのですから、ボランティアのようにみなさんをサポートは出来ません

 

Dr.キャリアアドバイザー

転職エージェントもみなさんが内定辞退をしないように、いろいろと施策を考えています。ここで私が勤務していた転職エージェントでの「内定承諾UP対策」について紹介します。

えっ!転職エージェントってそんなこともしているのですか?内定承諾UP対策というと、つまり「内定が出た会社に入社しなさい!」という事ですよね?怖くなってきました。

A君(20代会社員)

転職エージェントはボランティアではないので、このような話しはなんとなく分かるのですが、それでもちょっと怖いですよね。

Bさん

まさか転職エージェントが売上げのために、内定が出た会社はたいしておすすめでも無いの「おすすめです!」とウソをついたりしてないですよね?本当に怖くなってきました。これでは転職エージェントなんて使いたくないです!

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

さすがにそれはありませんのでご安心ください。それでも一部の酷いキャリアアドバイザーはそのような事をやりかねません。やはり転職活動では、信頼できるキャリアアドバイザーを選ぶ事が重要です。そこはしっかりと見極めたいところですね。

 

転職エージェントはやはりキャリアアドバイザー!

 

転職エージェントはやはりキャリアアドバイザー選びがポイントとなります。キャリアアドバイザーにはいろいろな人がいます。ホスピタリティがある人もいれば、出世のために自分の売上げのことばかり考えている人もいます。まずは信頼できるキャリアアドバイザーを選ぶことをしましょう。

 

ショック、内定辞退の連絡が!

 

「そもそも第一希望ではなかったのです」

「希望年収に届かなかったので見送ります」

「仕事内容がイマイチ自分に合わないと思いました」

「今の会社に残留することになりました、すみません」

 

このように、みなさんが報告してくる内定辞退の中身については様々です。

 

しかし転職エージェントとして一番知りたいのは「いつ、内定辞退を決めたのですか?」という事です。

 

それまでキャリアアドバイザーには「第一希望です」「内定が出たら絶対に入社します」と報告していたはずです。

 

このようなケースは本当に多いのです。

 

しかしいざ内定が出て、ウキウキとした気持ちでみなさんからの「内定承諾」の連絡を待っていたら、いきなりの「内定辞退」です。

 

やはりこれはショックですよね。

 

キャリアアドバイザーの落ち度でもあるのです!

 

しかしこのような内定辞退はみなさんの責任ではなく、むしろキャリアアドバイザーの落ち度でもあるのです。

 

どういうことか?

 

Dr.キャリアアドバイザー

このようなケースは、キャリアアドバイザーがみなさんをグリップ(理解)していなかったとも言えるのです。

 

このように内定辞退をするケースのほとんどが、他社の転職エージェントを併用している場合です。

 

つまり転職エージェント2社を利用して転職活動を進めていたのです。

 

でも、これって求職者のみなさんにとっては「ふつうの転職活動」です。

 

複数社の転職エージェントを利用している事が分かっていたら、それを意識して転職アドバイスをしていないといけなかったのです。

 

Dr.キャリアアドバイザー

おそらく他社の転職エージェントは求職者の方が、複数の転職エージェントを利用していたことを知っていたかもしれません。それを知っていれば、他社の進捗なども確認しながら包括的にアドバイスが出来るので、求職者のみなさんも安心して信頼出来るはずなのです。

 

転職エージェントの内定承諾施策

 

それでは転職エージェントが行っている「内定承諾UP施策」について、具体的に説明して行きましょう。

 

Dr.キャリアアドバイザー

ちなみにこれは、私が在籍していた大手転職エージェントで実践していた一例になります。キャリアアドバイザーはみなさんのこんな事もチェックしているんですよ。

 

離職中で、何が何でも転職したい人

 

このような人の傾向

求人応募:ひたすら応募する

希望条件:最低限の希望条件が明確

転職希望時期:なるはや

求職者の傾向:求人応募→書類選考通過の時までに、内定出た会社に行く傾向が強い

 

⇒このタイプのCheckポイント!

「書類応募の後から選考結果が出るまで」の間がチェックポイント

 

転職は「まあできたらいいかな?」くらいの人

 

このような人の傾向

求人応募:口コミ、ネット情報の収集に余念がない

希望条件:希望の条件がちょっと高め

転職希望時期:有給はしっかり消化して入社日を決めたい

求職者の傾向:突然方向性が変わる傾向にある

 

⇒このタイプのCheckポイント!

「面接後」の感想が一番のチェックポイント

 

自分はここしか行きたくないの!!意思明確タイプ

 

このような人の傾向

求人応募:行きたい企業が明確

希望条件:行きたい企業は決まっている

転職希望時期:入社時期は求人企業の希望に合わせる

求職者の傾向:自信過剰なタイプが多い

 

⇒このタイプのCheckポイント!

「応募~書類通過」のタイミングで希望度を再確認

 

転職エージェントに内定辞退を伝える方法

 

最後に本章でのまとめについて述べます。

 

求職者のみなさんと私たちキャリアアドバイザーは「信頼」の上で転職相談を行っています。

 

もちろん双方のゴールは「理想の転職」です。

 

その目的に向かって「お互いを信頼し」「お互いを知り」「お互いがハッピーになるよう」に二人三脚で転職活動を進めます。

 

そのような意識で転職活動を進めるキャリアアドバイザーにとって、やはり「内定辞退」は相当のショックなのです。

 

しかしそれでもみなさんの理想の転職の実現のためです、当然ですが内定辞退は受け止めます。

 

それでも転職成功を願って一緒に頑張ってきたのですから、みなさんから「誠心誠意の内定辞退の理由」をなるべく早いタイミングでお伝えください。

 

これが内定辞退を知らせるベストな方法なのです。