転職エージェントへお礼はするべきですか?またどのタイミングでお礼をすれば良いのでしょうか?

転職エージェント経由で内定が出ました!担当のキャリアアドバイザーへお礼をしたいのですが、これって問題ありますか?

A君(20代会社員)

Dr.キャリアアドバイザー

いえいえ、まったく問題はありませんよ。むしろ担当キャリアアドバイザーはすごく喜ぶと思います。ぜひお声がけしてください。

 

じつはこのような「転職エージェントにお礼をしたいのですが。」「求人企業にお礼をしたいのですが。」といった質問を多々頂きます。

 

皆さんにとって当然ですが転職活動は一大事です。

 

その大事な時にお世話になったキャリアアドバイザーに、ひと言感謝の気持ちをお伝えしたいのでしょう。

 

キャリアアドバイザーにとっても求職者のみなさんからのお礼のひと言が大きな活力になりますので、みなさんからお礼を言ってもらえたらきっと喜ぶはずです。

 

なかには気を遣って「転職エージェントのお礼には菓子折りは必要ですか?」と質問をされることもありますが、そのような贈答品は必要ありません。

 

それではみなさんの感謝の気持ちを、どのようにキャリアアドバイザーに伝えたら良いのかを説明して行きましょう。

 

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転職エージェントへのお礼、本当にあった話し

 

転職エージェントへのお礼はした方が良いのでしょうか?

Dr.キャリアアドバイザー

いいえ、転職エージェントへお礼をすることはマストではありませんが、それでもお礼のひと言を言ってもらえると、キャリアアドバイザーはすごく喜ぶと思います。キャリアアドバイザーにとっては、みなさんからの「ありがとう!」が活力なのです。

 

私が大手転職エージェントに勤めていた頃の話しです。

 

ほとんどのキャリアアドバイザーが「どのような時に仕事にやりがいを感じますか?」といった社内アンケートに「求職者からの感謝の言葉を頂いたとき」といった回答がダントツの第1位でした。

 

求職者とキャリアアドバイザーとの間でのやり取りは様々なケースがありましたが、その中でも印象的だった事例について紹介します。

 

求職者のひと言に感動

 

Dr.キャリアアドバイザー

それでは私が印象だった事例の紹介です。ここで紹介するキャリアアドバイザーは、元エンジニアの30歳の男性です。

元エンジニアのキャリアアドバイザー(30歳男性)

 

しょうさん、じつはすごく感動したことがあったんです。聞いてくれませんか。

T君(元SEのCA)


Dr.キャリアアドバイザー

何か良い事があったのですか?ぜひ聞かせてください。

先日ついに初成約をしたのですが、その時〇〇さんから「Tさんに出会えて良かったです。Tさんのおかげで転職が決まりました。」と言ってもらえたんです。感動で涙が出ました。

T君(元SEのCA)

 

T君は前職がシステムエンジニアで「お客様先に常駐して働く」事が多かったようです。

 

いわゆる「客先常駐」での働き方がメインで、定期的に常駐先を変えて働いていました。

 

「ひとり客先常駐」の事も多くあったようで、その時は仕事で感謝の言葉を掛けられた経験がまったく無かったそうなのです。

 

そのような環境で黙々と仕事をして来たので、「人から感謝されること」に対してあまり免疫も無かったのでしょう。

 

求職者からの感謝のお礼の言葉が本当に嬉しかったらしく、興奮して私に話しをしてくれたのがすごく印象的でした。

 

その時のT君は涙を流しながら話しをしていました。

 

T君はシステムエンジニアからキャリアチェンジをして、今でもキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援に精を出しています。

 

キャリアアドバイザーの特性

 

Dr.キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーとして活躍している人とはどういう人なのでしょうか。前職で、活躍するキャリアアドバイザーだけを集めて「性格・心理・行動分析」を実施した事があります。その時の診断結果は「たしかに!なるほど!」と思える結果でしたので、ここで紹介します。

活躍するキャリアアドバイザーの特徴

 

①ホスピタリティーの精神が高い!

②承認欲求が強い!

③聞き上手である!

 

成績上位のキャリアアドバイザーの分析を行った結果、上記のような傾向にあるということが分かりました。

 

①の「ホスピタリティーが高い」と③の「聞き上手」はなんとなく納得できますよね。

 

求職者の事を第一に考えて、求職者に寄り添いながら転職活動を成功させる精神です。

 

②の「承認欲求が強い」についてはちょっとピンと来ないかもしれませんが、やはり成績上位にランクインする人の傾向のようです。

 

誰よりも上位の成績で周囲に認めてもらいたい、そのためにも求職者の転職支援を誰よりも多く実績として残したい、といった考えがあるようです。

 

そして②のような「承認欲求が強い人」はその性格からか、とくに求職者のみなさんからのお礼に感動するようです。

 

転職エージェントへのお礼について

 

それでは今まで求職者のみなさんから問い合わせのあった「お礼についての質問」を紹介して行きましょう。

 

お礼は絶対しないといけない?

 

転職エージェントへはお礼をしないといけないのでしょうか?

基本的にはお礼は必要ありません。しかしみなさんが感謝の気持ちを伝えたい場合は、もちろんそうして下さい。キャリアアドバイザーは、みなさんからの感謝の気持ちを頂ける事が、一番うれしいことなのです。その際は電話でもメールでもどちらでも構いません。

 

転職エージェントへのお礼はメール?電話?訪問?

基本的にはお礼は必要ありませんし、またお礼をする場合も特に決まりはありません。お礼はメールで十分だと思います。もちろんメールには、みなさんの気持ちを込めて送ってください。もちろん電話や訪問でも構いませんし、内定が決まった後にお礼と称して拠点にご挨拶に来られる方もたくさんいました。

 

お礼に手土産を渡すものなの?

 

転職エージェントへのお礼には、手土産を持参した方が良いのでしょうか?

いいえ、手土産等はまったく必要ありません。繰り返しになりますが、キャリアアドバイザーはみなさんから感謝の気持ちを伝えて頂く事が、モチベーションの源泉になるのです。お礼の電話やメールこそが、担当者にとっての一番のご褒美になるのです。

Dr.キャリアアドバイザー

前職では菓子折りなどの物品でのお礼は、基本的にはお断りしていました。しかしそれでも菓子折り持参で来社される求職者もたくさんいました。ある求職者さんは何社も面接で不合格になっていたのですが、ようやく転職が決まり菓子折りをお持ちになってご来社してくれたのです。その時のキャリアアドバイザーは本当にうれしそうでしたし、「この仕事をしていて良かった。」とすごく喜んでいました。もちろんそのキャリアアドバイザーは菓子折りでなく、求職者のその心遣いが嬉しかったのですよ!

 

転職エージェントに金品でお礼をしても良いのでしょうか?

金品でのお礼は止めておくべきでしょう。キャリアアドバイザーもその金品を受け取ることは無いはずです。私の勤めていた転職エージェントでも、金品でのお礼はNGでした。逆に金品を受け取るようなキャリアアドバイザーは、本物のプロとは言えないでしょう。

 

お礼はいつするものなの?

 

転職エージェントへのお礼はいつしたら良いのでしょうか?

転職エージェントへのお礼については「このタイミングにするべき」といった決まりはありません。しかし大まかなタイミングとしては、①「初回面談の直後」②「入社前」③「入社後」の3つのいずれかが多いようです。

 

①については、初回面談に対するお礼メールをよく見かけるのですが、この場合は簡易的なお礼メールで構いません。

 

このタイミングでのお礼メールは、みなさんの基本的なビジネスマナーを問われるシーンでもありますので、積極的に行った方が良いでしょう。

 

そしてこのような対応はキャリアアドバイザーの心象が良くなり、その後の転職相談もスムーズに運ぶものと思います。

 

②の入社前のお礼メール。

 

これはまさしく新しい会社への出社日が決まったタイミングでのお礼メールになりますが、この「入社前メール」を送り感謝を伝えるという事は確実にみなさんに入社の意思があるという事でもあります。

 

内定辞退等も心配することが無くなるので、キャリアアドバイザーも一安心できることでしょう。

 

③について正直なかなか見かけないケースです。

 

残念ながらほとんどの場合、入社後に求職者とキャリアアドバイザーが連絡を取り合う事はありません。

 

Dr.キャリアアドバイザー

しかし、キャリアアドバイザーはみなさんの転職後の様子がすごく気になるのです。入社から一週間後とか一か月後に近況報告してもらえるのは、すごくうれしい事なのです。

 

お礼メールの書き方は?

 

転職エージェントへのお礼メールの書き方について知りたいのですが?

転職エージェントへのお礼メールはぜひ積極的に行ってください。またお礼のメールは「面談へのお礼」「サポートに対するお礼」「内定が出た後のお礼」等、いろいろなシチュエーションが考えれます。ちなみに以下に「転職先が決まった際のお礼メール」の文面を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

件名「転職支援の御礼メールになります。(お名前)」

〇〇様

 

お世話になります、(氏名)です。

 

〇〇様の手厚いサポートにより、この度第一希望の会社へ入社する事となりました。

 

その御礼をお伝えしたくメールさせて頂いております。

 

この2か月間、〇〇様に尽力して頂き大変感謝しております。

 

これから株式会社〇〇で働くのが、非常に楽しみです。

 

〇〇様が私のキャリアアドバイザーになって頂いたおかげで、意欲を失わずに転職活動をすることができました。

 

頂戴したチャンスを活かして、新たなキャリアを築いていきたいと思います。

 

入社後の近況につきまして、あらためてメールで報告させて頂きます。

 

最後になりますが、長きに渡りご支援頂き誠に有難うございました。

 

〇〇様の今後の益々のご活躍をお祈りいたします。

 

求人企業へお礼メールをしたいです

 

求人企業へも面接のお礼メールを送りたいのですが、送っても良いものでしょうか?

求人企業への面接のお礼は、メールではなく転職エージェントを通じて感謝の気持ちを伝えるようにしてください。またなたいていが出た後でも同じです。転職エージェント経由でお礼を伝えるようにしてください。また採用の選考途中で求人企業に対して面接実施のお礼を伝えたとして、それが選考結果にプラスに影響するような事はありません。その反対でお礼の連絡をしなかったとしても、選考結果にマイナスになる事もありません。

 

まとめ 求職者のみなさんへのメッセージ

 

みなさんとキャリアアドバイザーとの人間関係。

 

信頼できるキャリアアドバイザーとの出会い、そして二人三脚で一緒に頑張った転職活動と勝ち取った内定。

 

この期間はわずか1~2か月程度の短いものかもしれませんが、みなさんの人生にとっては中身の濃い時間だったのではないでしょうか。

 

これからみなさんは、新しいステージで活躍されるものと思われます。

 

そしてその礎は、まさしくキャリアアドバイザーと築いたものなのです。

 

それならみなさんからもキャリアアドバイザーに、せめてお礼のメールや一言はあっても良いと思います。

 

みなさんがキャリアアドバイザーにお礼をするかどうか、それは冷静にご自身の転職活動を振り返れば自ずと答えは出てくるものでしょう。