ワーママ応援!親の介護×子育て(ダブルケア)を乗り切るヒント

仕事と介護の両立

40歳の正社員ワーママ・ママ美さん(夫は営業職、子どもは小学2年生男児)。最近、実家のお母さんが体調を崩し、デイサービスや訪問介護の調整が必要になりました。

同時に、下校後の子どものお迎えや学童の準備もあるため、仕事・子育て・親の介護という三重の負担に心が折れそうに。

でも大切なのは、「まずは、ひとりで悩まない、抱えこまない」ことです。

誰かに頼れる方法を探し、利用できる仕組みを少しずつ取り入れれば、ママ美さんの負担は必ず軽くなります。この記事では、ワーママであるママ美さんの視点に立ち、「子育て+親の介護」というダブルケアを無理なく乗り切るためのヒント(TIP)を具体的にご紹介します。

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

ダブルケアは「気づいたら手いっぱい」という状況になりやすいんです。ママ美さん、まずは「ひとりで抱え込まない」ことを覚えておいてくださいね。少しずつ、周囲に頼る一歩を踏み出してみましょう。

  1. ダブルケアとは? ワーママが知っておくべき基本のキホン
    1. ダブルケアの定義と現状
    2. なぜ「ひとりで抱え込む」と負担が大きくなるのか
  2. まずは職場で使える「介護関連制度」をチェック
    1. 介護休暇・介護休業の基礎知識
    2. 時短勤務・フレックスタイムを活用する方法
  3. 家庭内での「役割分担」を見える化する
    1. 夫婦で家族の1週間スケジュールを書き出す
    2. ケアマネジャー・地域包括支援センターをフル活用する
  4. ワーママ目線の両立TIP①~④
    1. TIP① まずは“ひとりで悩まない、抱えこまない”
    2. TIP② 介護休暇を小出しに使って“社内の反応”を確かめる
    3. TIP③ テレワーク中は“見える化”で成果を示す
    4. TIP④ 子どもへの説明は「年齢に合わせた言葉」で行う
  5. 助成金・自治体支援をフル活用して「お財布」と「情報」をサポート
    1. 企業向け「両立支援等助成金」などの概要
    2. 自治体ごとの「子育て・介護両立支援金」「無料講座」など
  6. 心身ケアも忘れない—ワーママのメンタルヘルス対策
    1. 短時間でもいいから「自分だけの時間」を確保する方法
    2. 社内外の相談窓口に遠慮なくアクセスする
  7. 将来のキャリアを見据えた「ダブルケアキャリアプラン」
    1. ダブルケア経験で得た強みを可視化する
    2. 5年後・10年後のキャリアビジョンを描くポイント
  8. まとめ&今すぐできるアクションリスト

ダブルケアとは? ワーママが知っておくべき基本のキホン

ママ美さん(40代会社員)
ママ美さん(40代会社員)

もう無理かも、子供と親のこと、そのうえ仕事なんてもう無理!

ダブルケアの定義と現状

「ダブルケアラー」とは、「子育て」と「親の介護」という 2つのケア を同時に行っている人を指します。
日本では共働き家庭が増え、子どものお世話だけで手いっぱいだったワーママに、「実家の親が要介護認定を受けた」という事態が重なるケースが急増中。特に30代~40代のワーママ世代は、子どもが小学校低学年〜中学生のタイミングで両親の介護が必要になる「まさか」の局面に直面しやすいのです。

なぜ「ひとりで抱え込む」と負担が大きくなるのか

  • 時間的負担:子どもの学校行事や学童への送り迎え、習い事の送迎に加え、親の通院やデイサービス立ち合いが発生。
  • 精神的負担:仕事中も「今日、母は大丈夫かな? 学童のお迎えは間に合うかな?」と不安が尽きません。
  • 情報不足:介護サービスや社内制度を知らないまま、「とにかく退職しなきゃ…」と思い込んでしまう。

一人で解決しようとすると、心身ともに疲弊し、結果として「仕事に行けなくなる」「どちらかのサポートがうまく機能しなくなる」というリスクにつながります。

くまさんのコメント(ダブルケアの基本)
ダブルケアは「自分ひとりがヤバそう…」と感じやすいですが、実際には周囲に助けてもらえる方法がたくさんあります。まずは「自分は一人じゃない」と認識して、少しずつ必要な情報を集めることからスタートしましょう。

 

まずは職場で使える「介護関連制度」をチェック

ママ美さん(40代会社員)
ママ美さん(40代会社員)

仕事、こども、親の介護、これを全部一緒にやって乗り切ることなんて本当にできるの?

介護休暇・介護休業の基礎知識

  1. 介護休暇
    • 年間5日(家族が2人以上なら10日まで)取得可能。
    • 1日単位はもちろん、半日・時間単位での取得ができる会社も増えています。
    • 給与の支給可否は就業規則によるため、事前に確認が必須。
  2. 介護休業
    • 要介護状態の家族1人につき通算93日間取得できます(3か月相当)。
    • 雇用保険から「介護休業給付金」が支給され、給与の約67%が保障されます。
    • 3年以内に3回まで分割取得が可能なので、1回でまとめて休むだけでなく、短期的に分けて休むこともできます。

時短勤務・フレックスタイムを活用する方法

  • 時短勤務
    • 1日6時間や7時間など、あらかじめ定められた範囲で所定労働時間を短縮する制度。
    • 子どものお迎えや、親の通院時間に合わせて出社時間・退社時間を調整できます。
  • フレックスタイム
    • 「コアタイム」(必ず勤務する時間)と「フレキシブルタイム」(自由出社・退社時間)を自分なりに設定。
    • たとえば「朝はゆっくり9:30出社、夕方は16:00退社」といった形で柔軟に働くことが可能。
  • テレワーク(在宅勤務)
    • 会社によっては、要介護家族がいる従業員に対して一定回数の在宅勤務を義務づけるようになっています。
    • ママ美さんのように、大事な会議だけオフィスで参加し、その他は自宅から業務を進めれば、子どものお迎え兼介護スタッフの立ち合いも実現しやすいです。
くまさんのコメント(職場制度のチェック)
ママ美さん、まずは自社の就業規則をサッと見て、「介護休暇は何日取れる?」「時短勤務は何時間?」をメモしておくだけでも安心感が違います。上司に「最近、実家がこういう状況なので、介護休暇を利用したいのですが…」と切り出す練習をしておけば、いざというときにスムーズですよ。

 

家庭内での「役割分担」を見える化する

ママ美さん(40代会社員)
ママ美さん(40代会社員)

無理、わたし一人だともう無理。だれか助けて

夫婦で家族の1週間スケジュールを書き出す

  • 夫の勤務パターン・出張予定
    • 夫が出張の日を把握すると、その日はママ美さんの負担が増えることが事前にわかります。
    • 逆に、夫が早く帰れる日があれば「子どものお迎え」を任せることも可能。
  • 子どもの学校行事・習い事スケジュール
    • 月に一度の参観日や家族面談、土曜の習い事の発表会などをタグ付けして書き出します。
    • 「この日はママが通院、パパが学童の迎え」など、具体的な担当を色分けすると見やすいです。
  • 親の通院日・デイサービス利用日
    • 介護ケアマネジャーと相談して決まったデイサービスの曜日・時間をカレンダーに反映。
    • 「ショートステイをお願いできる日」や「訪問看護来訪日」も合わせて書き込みましょう。

ケアマネジャー・地域包括支援センターをフル活用する

  1. ケアマネジャーとの面談準備
    • 親の要介護度、通院頻度、希望するサービス(デイ・訪問介護・ショートステイなど)を整理。
    • 「私が動けない日はどの日か」「夫はどこまでサポートできるのか」を明確にしておくと、ケアプランが立てやすくなります。
  2. 地域包括支援センターへの電話相談術
    • 初めての相談では「子育て+介護の両立に不安がある」と伝えると、専用の窓口担当者を紹介してもらえることがあります。
    • 「同じ地域で子ども連れでも通いやすいデイサービスはありますか?」という質問で、利用者目線の情報をゲットしましょう。
  3. 家族以外の外部リソースを探す
    • 親が元気なうちに見学できる施設をチェックし、「もしものとき」の候補を事前に確保する。
    • 子ども連れで参加できる介護セミナーや、ワーママ向けの情報交換会に参加して「仲間」を増やす。
くまさんのコメント(家庭内役割分担)
カレンダーに色分けして予定を書き出すだけで、「あ、今週はママがフルシフトだから、夜はパパに子どものお風呂をお願いしよう」といった具体策が立てやすくなります。ケアマネジャーには「子ども連れでもOKなデイサービス」を相談すると、「子どもと一緒に利用できるサービス」を提案してくれることもあるので、遠慮せずに「希望」を伝えてみてくださいね。

 

ワーママ目線の両立TIP①~④

TIP① まずは“ひとりで悩まない、抱えこまない”

  • 社内外の相談窓口を把握する
    • 産業医面談、社内カウンセラー、EAP(Employee Assistance Program)など、「仕事の悩み相談窓口」をメモ。
    • 地域のワンストップサービス窓口(市区町村の子育て・介護総合支援センターなど)に一度電話してみる。
  • オンラインコミュニティ・SNSを利用する
    • 「ダブルケア ワーママ」などのキーワードで検索し、同じ立場のママたちとつながる。
    • ZoomやSlackで開催される「ダブルケア座談会」「ワーママサロン」に参加して情報交換。
  • 仕事仲間にも相談してみる
    • 直属の上司だけでなく、「同じ部署の先輩ワーママ」に話を聞いてみる。
    • 「実際にどうやって休暇申請したの?」「テレワークに切り替えたコツは?」など、具体的な事例を共有してもらう。
くまさんのコメント(TIP①:相談窓口の把握)
ひとりで悩まないコツは、まず「相談できる場所を探す」こと。社内にEAPがあれば、対面だけでなく電話やチャットでも相談できるケースがあります。ネット検索で「子育て介護相談 オンライン」など調べると、市区町村主催の無料ウェビナー情報もヒットするので、一度チェックしてみましょう。

TIP② 介護休暇を小出しに使って“社内の反応”を確かめる

  • 半日・時間単位で試しに取得してみる
    • たとえば「〇月△日の午前中は、母のデイサービス見学があります。午後は在宅で資料作成します」と申請。
    • 午後のオンライン会議はすべてチャットで参加し、「理解・協力ありがとう」のお礼メールを添える。
  • 取得後のフォローを忘れずに
    • 「おかげさまで親のケアがスムーズにいきました。ご迷惑をおかけしてすみません」という一言を上司に伝える。
    • 報告メールには、「在宅勤務の間に進めた成果」も簡潔に書き添えておくと、次回以降の申請が通りやすくなる。
  • 「まずは5日間まとめて介護休業」ではなく、少しずつ分割取得を検討
    • 3か月=93日と言われるとハードルが高いですが、1回あたり10日×3回など、分割で取得する方法もあります。
    • 「長期休み→復職→また休み」というリズムをつくることで、上司や同僚も“想像しやすい”ケースになる。
くまさんのコメント(TIP②:介護休暇の使い方)
まとめて長期休業をもらうのは勇気が要りますが、まずは「半日だけ」にチャレンジしてみましょう。取得後には必ず「自分が休んでいる間にこれだけ進めておきました」と報告すると、「次はどうすればいいか」が社内でクリアになり、スムーズに申請できるようになりますよ。

TIP③ テレワーク中は“見える化”で成果を示す

  • チャットツールやタスク管理ツールに毎朝「本日のタスク」を投稿
    • 例:「本日は、企画書Aの修正→社内共有/午後は子どものお迎え対応で16時に退席予定です」
    • 上司が「今、何をしているのか」「いつまでに区切りをつけるのか」が一目でわかると、信頼感が高まります。
  • オンライン会議では、子どものお迎え時間などを事前にひと言共有
    • 「今日15:00に一度Zoomを抜けますが、その前に議題はすべて済ませておきます」など、スケジュールを明示。
    • 会議後に「資料は◯に保存しました」「チャットでも追加コメントは可能です」とサポート案を示す。
  • 成果物を「可視化」して社内に共有する
    • 毎週の進捗レポートをPDF化し、「先週の達成目標/今週の予定」をまとめて共有。
    • テレワークの日は「出勤日以上に生産性がある」ことを示す実績を数値や具体例で示す。
くまさんのコメント(TIP③:テレワークの見える化)
「在宅勤務だから仕事サボっているのでは?」と見られがちな場合は、あえて「今日のTo Do」を毎日投稿しましょう。たとえば「午前中は○○の資料作成/午後はオンライン会議と子どものお迎え対応」などを共有すると、上司も安心してくれますよ。

TIP④ 子どもへの説明は「年齢に合わせた言葉」で行う

  • 小学生に向けての伝え方
    • 「おばあちゃんは今、病院で治療しているけど、ママもお仕事頑張るから安心してね」と簡潔に伝える。
    • 「今日は6時までに帰る予定だから、それまでは学童でお友だちと遊んでいてね」と具体的な時間を示す。
  • 習い事や学校行事の予定を「おうちカレンダー」に書き込む
    • カレンダーに「4/15(土)おばあちゃんの病院付き添いでママだけ行く」と書き込み、子どもと一緒に確認する。
    • 「来週はパパが迎えに行く日」といった共有も、親子で見える化すると安心度がアップする。
  • 不安を与えないフレーズ例
    • NG:「ママ、明日たぶん帰れないかもしれない…」
    • OK:「明日は病院の付き添いがあるから、5時には帰るよ。帰ったら一緒におやつ食べようね」
くまさんのコメント(TIP④:子どもへの説明)
子どもは「ママがいつ帰るかわからない」状態が一番不安になります。具体的に「今日は18時までには帰るよ」と毎朝伝えるだけで、帰宅後に「ママおかえり!」と笑顔で迎えてくれますよ。

 

助成金・自治体支援をフル活用して「お財布」と「情報」をサポート

企業向け「両立支援等助成金」などの概要

  • 両立支援等助成金(一般事業主行動計画)
    • 正社員が時短勤務やフレックスタイム、テレワークを導入した場合、企業が申請できる助成金。
    • 企業が助成金を申請すれば、あなたの勤務形態変更に伴う人件費の一部が補填されるケースがあります。
  • 助成金申請の流れ
    1. 会社の総務・人事部に相談し、自社がどの助成金制度を利用できるかを調べてもらう。
    2. 必要書類(行動計画の提出、証明書類など)を用意し、管轄の都道府県労働局に申請。
    3. 助成金が支給されたら、会社が従業員(ママ美さん)への理解度を高めてくれる投資になるよう活用。

自治体ごとの「子育て・介護両立支援金」「無料講座」など

  • 子育て世代・介護世代向け支援金
    • 市区町村によっては、「ワーママ応援バウチャー(子育て+介護併用)」などの補助金制度がある場合があります。
    • 金額や対象要件は自治体によって異なるので、必ず自分の住所地のホームページをチェック。
  • 地域包括支援センターの無料講座・セミナー
    • 「ダブルケア ワーママのためのオンラインセミナー」が月1回程度開催されていることが多いです。
    • 「介護期のファイナンシャルプラン講座」や「子育てと介護を両立させる家事効率化テクニック」など、実践的な内容を学べる無料講座もあります。
  • その他の自治体サービス
    • 「子ども連れで行けるデイサービス」の情報提供や「ショートステイ優先予約枠」の優遇など、地域によっては独自のサポートが受けられます。
くまさんのコメント(助成金・自治体支援)
「助成金」という言葉だけで構えがちですが、企業の総務部に「この制度、うちの会社は使える?」とパンフレットを一緒に見ながら相談してもらうだけで、意外とすぐに利用可能なケースが多いです。自治体のホームページは定期的に更新されるので、月に一度は必ずチェックしてみてくださいね。

 

心身ケアも忘れない—ワーママのメンタルヘルス対策

短時間でもいいから「自分だけの時間」を確保する方法

  • ショートステイや一時預かりを週1回利用
    • ショートステイを1泊でも利用して、60分だけ好きなこと(カフェで読書、整体など)に使う。
    • 地域の「子どもと一緒に参加できる子育てサロン」に子どもを連れていき、その間に親のケア相談を受ける。
  • 家族やママ友との助け合いルーティンをつくる
    • 週末に30分のウォーキングやヨガを夫と一緒に行う。
    • ママ友と「おたがい子連れで公園へ行って遊ばせつつ、おしゃべりタイム」を設ける。

社内外の相談窓口に遠慮なくアクセスする

  • 産業医面談・社内カウンセリング
    • 「最近、少し気持ちが追い込まれていて…」とだけ産業医に伝える。面談で具体的なストレス要因を整理できる。
    • 社外EAP(電話・チャットカウンセリング)を契約している会社は、悩みごとを匿名でも相談可能。
  • オンラインコミュニティや女性向け相談会
    • 「ダブルケア ワーママ 愚痴会」などのオンラインイベントに参加し、同じ立場のママたちと悩みを共有。
    • 「公的なメンタルヘルスホットライン」(例:子育て世代向け相談窓口)にも電話相談してみる。
くまさんのコメント(メンタルヘルス対策)
「自分だけの時間がない…」というワーママは多いですが、30分でもリラックス時間を確保すると気持ちが切り替わりやすいですよ。また、社内にEAPがあるなら、匿名のチャット相談でも構わないので、一度「話す」機会を作ってみてください。「誰かに聞いてもらった」だけでも、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてきます。

 

将来のキャリアを見据えた「ダブルケアキャリアプラン」

ダブルケア経験で得た強みを可視化する

  • セルフマネジメント力
    • 子育ても介護もある中で優先順位をつけ、期限内にタスクをこなす力。その場で「Aの資料はいつまでに提出/Bの見積は○日まで」というスケジュール管理をできるようになります。
  • オンラインコミュニケーション力
    • テレワーク中にチャットで的確に状況報告しつつ、会議でも「子どもの迎えがあるので○時に失礼します」とタイムマネジメントをするスキルは、リモート業務全盛時代に重宝されます。
  • 調整力・緊急対応力
    • 親の急な容体変化や子どもの体調不良など、予測不可能なトラブルに即座に対応しながらも、職場に影響を最小限にする交渉力・対応力は、一人前のビジネスパーソンに欠かせない能力です。

5年後・10年後のキャリアビジョンを描くポイント

  • 5年後ビジョン例
    • 介護度が落ち着いてきたら、社内の「後進育成」や「ダブルケア経験者向け研修」の講師として登壇。
    • 在宅ワークと出社を組み合わせたハイブリッド勤務のロールモデルになり、チームの信頼を得る。
  • 10年後ビジョン例
    • 介護経験と子育て経験を活かし、社内の「ダブルケア支援コーディネーター」や「女性活躍推進担当」としてキャリアチェンジ。
    • 副業で「ダブルケア支援をテーマにしたオンライン講座」を開設し、他企業のワーママにもノウハウを共有する。
  • バックアッププランを用意しておく
    • もしフルタイム勤務が厳しくなったら、契約社員や非常勤講師として社外で専門性を活かす選択肢も視野に入れておく。
    • 「介護と両立しながらできる資格取得(例:社会福祉士、ケアマネジャー研修)」を少しずつ進め、社外での機会を増やす。
くまさんのコメント(キャリアプラン)
ダブルケア経験は、ただ「大変だった」で終わるのではなく、キャリアの“強み”としてアピールできます。遠慮せずに自分ががんばってきた事実を職務経歴書に記載したり、上司に「この経験でこんなスキルを身につけました」と説明すると、評価につながりやすくなりますよ。

 

まとめ&今すぐできるアクションリスト

  1. 社内制度を把握して「ひとりで抱え込まない」基盤をつくる
    • 就業規則の介護休暇・介護休業、時短勤務制度をサクッと調べる。
    • 上司に「一度、介護制度について相談させてください」とカジュアルに声をかける。
  2. 家族・ケアマネ・地域リソースをフル活用して役割分担を明確化する
    • 夫婦で1週間のタイムテーブルを作成し、依頼できる日を決める。
    • ケアマネジャーに「子連れでもOKなデイサービスはどこ?」と情報収集。
  3. まずは“小さな一歩”から制度を使ってみる
    • 半日だけ介護休暇を取って、社内の反応を見る。
    • テレワークを1日だけ申し込み、子どものお迎え兼介護スタッフ立ち合いを試してみる。
  4. 助成金・自治体サービスをチェックして「お財布」も安心にする
    • 会社の総務・人事に「両立支援等助成金」を使えるかを尋ねる。
    • 自治体のホームページで「ダブルケア支援金」「無料セミナー」を調べる。
  5. 心身ケアの時間をスケジュールに組み込む
    • 週1回、ショートステイや一時預かりを利用し、60分だけ自分のために時間を使う。
    • 産業医面談や社内カウンセリングに予約を入れ、悩みを言語化する。
  6. 将来のキャリアプランを描き直し、ダブルケア経験を“強み”に昇華する
    • ダブルケアで培ったスキルを職務経歴書に整理し、上司面談の場でアピールする。
    • 5年後・10年後のキャリアイメージをノートに書き出し、必要な資格取得スケジュールを立てる。

 

くまさん(介護と転職アドバイザー)
くまさん(介護と転職アドバイザー)

ママ美さん、ここまで読んだあなたはすでに「ダブルケアを乗り切るための情報収集」ができています。あとは、少しずつ行動に移すだけ。全部を完璧にやる必要はありません。あなたが「これならできそう!」と思えるTIPから試してみてください。応援しています!

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